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  • e97h0017e97h0017『もう一度君に、プロポーズ』第9話。太助のジョークはある意味で死のフラグだが、波留と可南子を笑顔にすることで彼の心は満たされた。ツバメの巣立ちによって予感された太助の死は最終的に波留と可南子の表情のみで語られる。人の死を涙ではなく間接表現で切り取ろうとする試みに好感を持っている。06/19 00:32
  • e97h0017e97h0017『リーガル・ハイ』第10話。一瞬どうなることかと思ったが、しっかり規定路線に戻った。最終回は古美門と黛の対決を軸に進みそうだが、結論は勝ち負けではないような気がする。それよりも古美門と三木の確執の方が重要なのかもしれない。おそらく原因はくだらないことだろう。真実はコメディである。06/19 22:03

(10)天気予報の恋人 [ドラマレビュー]

2000年にフジテレビで放送された『天気予報の恋人』を毎週お届けしています。
今週は第10話です。動画は原則1週間の掲載となります。


(6/24まで。本編動画の掲載は終了しました。)

『 天気予報の恋人 』
Vol.10
( 2000年 フジテレビ=共同テレビ 全12回 )

今回は矢野が唯川幸についての真相のすべてを知ることになります。
別の言い方をすれば、3人の関係がリセットされたことになり、
そこから新たな関係を切り開き、構築できるかは矢野に委ねられたと言っても過言ではありません。
矢野が早知と祥子の嘘のない正直な気持ちを受け止めた上で、
彼がどのような決断をするのかによって、この物語の結末は大きく変わってくるという分岐点を迎えています。

さて、今回の注目シーンを挙げるとすれば、早知と祥子が仲直りするシーンでしょうか。
初回から一貫して描かれているとおり、この二人の性格は正反対なのです。
それなのに親友でいられる理由とは何なのでしょうか。
それは、二人それぞれが相手の中に自分が持っていないものを見出していて、
それが互いに対する尊敬に近い感情を生み出しているからだと思います。この二人の関係は、
一緒にいて波長が合うとか、趣味が同じとか、よく遊びにいくとか、そういう表面的な結び付きではありません。
相手のことを深く知り、相手に自分にないものを見出し、それをひがむのではなく、素直に尊敬する。
エレベーターの中で二人が交わした会話は、そんな「親友の定義」がぴったりはまってくるような内容だったと思います。

技術的なことを言えば、エレベーターが停止するというのは、いかにもドラマっぽいなとも思うのですが、
けんかをしていた早知と祥子が強制的に二人きりになる、
という状況を考え始めると、実はこれぐらいしか思い浮かばないんですよね。
本来なら時間はかかっても自然に仲直りしていくのが「親友」というものなのかもしれませんが、
それをたったワンシチュエーションで違和感なくやってしまうところが脚本家の手腕かなと思います。
そこに大きく貢献しているのが「かき氷」というアイテムだったのは言うまでもないと思います。
それと前述のとおり、二人が交わす「会話の質」にも注目してもう一度ご覧いただきたいシーンです。

演出的に注目なのは、やっぱりラストシーンでしょうか。
早知が書いた手紙と矢野の表情をオーバーラップさせて、早知の言葉をかぶせるあたりはセオリーと言ってもいい演出です。
そのあと、おそらく原田早知に電話をかけようと席を立った矢野に、同僚から仕事の声がかかると、
矢野は居ても立ってもいられない気持ちを抑えて、いつもと変わらない落ち着いた口調で天気予報を述べるのです。
そこに達也の手をとって坂下に消えていく早知の後姿がカットバックされると、
二人の関係はもう終わってしまうかのような寂しさを観る者に印象付けます。

 2012061601.jpg 2012061602.jpg

さらに最後のカットも、終盤に向けての物語の焦点を観る者に想像させる余韻がありました。
矢野が握る早知の手紙はこのドラマが辿るべき道筋と3人の命運がまさに矢野の手の中にあるということを物語っています。
実際、次回以降、このドラマは矢野にいくつもの決断を強いるのです。

 2012061603.jpg

矢野克彦(40) - 佐藤浩市
:気象庁の主任予報官。バツイチで月に二度の娘との面会を何より楽しみにしている。女心に鈍感なお天気オタク。
原田早知(28) - 稲森いずみ
:ラジオ局の食堂でアルバイトをしている訳ありシングルマザー。夜はキャバクラで働く。天真爛漫な明るさが魅力。
金子祥子(27) - 深津絵里
:恋愛のスペシャリスト・唯川幸としてラジオDJを務める。実際は恋愛に臆病な超オクテ。早知とは正反対の性格。
田口正二(30) - 矢部浩之(ナインティナイン)
:気象予報官。まだ見ぬ唯川幸の大ファンで、矢野が二人のサチと出会うきっかけを作る。周りが見えていないところがある。
須藤郁子(25) - 米倉涼子
:気象庁の事務官。普段は無口で化粧気がないが、実は器量よしの隠れ美人。軽薄な田口の言動に嫌悪感を抱いている。
白石潤子(38) - 原田美枝子
:矢野の前妻。矢野を嫌いになって別れたわけではなく、結婚後は彼の女性観に疑問を持ち続けていたようだ。

 脚本
音楽
演出
プロデュース
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岡田惠和
溝口肇
星田良子(共同テレビ)
高井一郎(フジテレビ)、松村俊二(共同テレビ)

引用元:Wikipedia(というか私が書いた)

関連記事 : (12)天気予報の恋人 (2012-07-04)
(11)天気予報の恋人 (2012-06-23)
(9)天気予報の恋人 (2012-06-10)
(8)天気予報の恋人 (2012-06-03)
(7)天気予報の恋人 (2012-05-26)
(6)天気予報の恋人 (2012-05-19)
(5)天気予報の恋人 (2012-05-12)
(4)天気予報の恋人 (2012-05-05)
(3)天気予報の恋人 (2012-04-28)
(2)天気予報の恋人 (2012-04-21)
(1)天気予報の恋人 (2012-04-14)


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  • e97h0017e97h0017『Wの悲劇』最終話。一応は辻褄を合わせたといったところか。さつきが最終的に母性を知ることができたという流れは悪くなかった。しかし極端なことを言えば初回と最終回を観れば大体のことはわかるようなドラマだった。特に真犯人については中間の表現が皆無だったわけだし不出来なサスペンスである。06/15 02:10
  • e97h0017e97h0017一方で主人公についての描写で致命的なのは、この物語を経た二人のその後を想像しづらいところ。二人とも気持ちは前向きになったかもしれないが、さつきは元の生活に戻って、逆に摩子は元の生活には戻れないわけでしょ。それ以上の二人の未来を想像する材料がないから、視聴者の心に何も残せていない。06/15 02:15
  • e97h0017e97h0017連続ドラマは観る者の心にどれだけの余韻を残せるかが重要だと思う。その意味ではラストの摩子と弓坂の会話はつまらない。摩子が弓坂を好きになる下地は完璧に出来上がっているのに、一人で大丈夫です!と言ってしまうとはかわいげがなさすぎる。そこは「またいつでも呼べよ」「うん!」でよくないか。06/15 02:24
  • e97h0017e97h0017作り手の意図としてはそんなつもりは毛頭もなかったかもしれないが、少なくとも「余韻」を作って、視聴者に「未来」を想像させるいかなる方策も用意していなかったのは事実だろう。06/15 02:28
  • e97h0017e97h0017著名な『Wの悲劇』を連続ドラマでやろうというのはけっこう野心的な企画だったと思う。話を聞く限り飯田Pには原作に対するそれなりの思いがあったようだし長年温めていた企画が通ったというところじゃないだろうか。しかし不幸だったのは「これ、武井咲でできないかな」と上から言われちゃったこと。06/15 02:39
  • e97h0017e97h0017人気絶頂の女優さんだから最初は大喜びだったかもしれない。でも所属事務所の意向を汲んで主演女優にスポットライトを当てた上でストーリーが破綻しないようにアレンジする作業は難航を極めたと思う。もしかしたらご本人は失敗したとは思ってないかもしれないが、耳の痛い感想も聞くことになるだろう。06/15 02:42

タグ:Wの悲劇

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  • e97h0017e97h0017古沢良太さんが「原発は危ないから止めよう!」と言い続けていてもたぶん無くならないんですよ、と言っていた。本気で原発をなくそうと思ったらもっと強かに頭を使って方々に根回しをして、時には金も使って政治と世論を動かさなければ何も変えられない。「本気で戦う」とはそういうことなんだと思う。06/13 22:07
  • e97h0017e97h0017耳障りのいい言葉やスローガンを振りかざしていても世の中は変わらない。ずる賢く強かに本気で戦わなければ理想は実現できない。できもしない理想論ばかりを並べる総理大臣や国民目線を謳った市民運動出身の総理大臣が全然根回しができなくて一人で突き進んだ挙句に行き詰まったのは必然なのである。06/13 22:07

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  • e97h0017e97h0017『ボクらの時代』を見て以来、松山ケンイチくんとは絶対に友達になれないと思っているのだが、彼の芝居にまったく心動かされない理由はそんな個人的感情だけだろうか。彼の芝居にはいい意味での計算が感じられず、ひたすら勘に頼っているような印象を抱いている。役作りとはもっと緻密なものだと思う。06/09 13:51
  • e97h0017e97h0017『家政婦のミタ』に出演していた子役・本田望結ちゃんが三田さんのものまねをして撮影現場を和ませている姿を見て、私は「芝居の原点」とはこれではないかと感じた。どうすれば観ている人に喜んでもらえるか感動してもらえるかを想像するサービス精神こそが俳優という仕事の根本なのではないだろうか。06/09 14:01
  • e97h0017e97h0017バラエティ番組に出演している本木雅弘さんを見た時、私はふと本田望結ちゃんの三田さんのものまねを思い出した。映画やドラマからは想像もできない本木さんの抜群のノリの良さはサービス精神以外の何物でもないと思う。観ている人に喜んでもらいたい。俳優はそういう気持ちを失ってはならないと思う。06/09 14:08
  • e97h0017e97h0017松山ケンイチくんの芝居からは観ている人にこれを伝えたいという「意思」が感じられないし、試行錯誤の跡も見えてこない。芝居が受け止める人の方を向いておらず、自己完結しているのである。率直に言って彼の芝居は過大評価されてきたんだと思う。芝居というものは演じる者の気持ちを正直に映し出す。06/09 14:19
  • e97h0017e97h0017今年の日本ダービー、フジテレビの中継を今日初めて見たのだが、最後の直線で勝ち馬の名前が初めて出てきたのが残り50メートル地点で笑った。さすがイッツミラクル塩原。人気馬偏重の実況では今年のダービーに対応できるわけがない。公平な実況者たらんとするならば人気馬が勝つという予断を捨てよ!06/12 16:21
  • e97h0017e97h0017フジテレビの塩原恒夫アナウンサーは単純にスポーツアナウンサーとしての能力が著しく低い。今年のダービー実況「でもって」まさか彼はこの評価に対して抗えようはずがあるまい。言い訳があるとしたら聴いてみたいものだ。この程度の能力の人間にスポーツ実況を仕切らせているフジテレビの見識を疑う。06/12 16:31
  • e97h0017e97h0017現在発売中のエンタメ情報誌「オリ★スタ」にドラマ『リーガル・ハイ』出演中の堺雅人さんと新垣結衣ちゃんのインタビューが掲載されています。ストーリーや制作手法、役作りに深く突っ込んでいて、大変興味深い内容でした。こちらで一部をご覧いただけます。http://t.co/RKovCBfh 06/12 18:34
  • e97h0017e97h0017古美門の早口は完全に堺雅人さんのアイデアだそうでこの役作りには彼なりの深い意図と俳優としての強い思い入れがあるようです。今週は台本10ページにも及ぶ古美門の長台詞があるそうなので注目です。それと堺雅人さんが小池栄子ちゃんの落ち着いた芝居を高く評価していたのにはへぇーと思いました。06/12 18:41
  • e97h0017e97h0017『リーガル・ハイ』の公式BOOKも発売中です。こちらには同い年だという堺雅人さんと脚本を担当している古沢良太さんの対談が載っていて、あまりの面白さに読み始めたら止まりませんでした。作品のことはもちろんその枠を超えて芝居やドラマ全体に対するお二人の感慨までディープに語られています。06/12 19:00
  • e97h0017e97h0017古沢さん曰くこのドラマには震災でクローズアップされた価値観(たとえば絆とか家族)に対するアンチテーゼという意味合いも込められているそうです。そういう標語や幻想だけで人間の営み切り取るのではなくて、もっと現実を直視した題材を見せた上で理想を語ろうというわけです。やっぱり深いですよ。06/12 19:08
  • e97h0017e97h0017あ、そうそう。堺雅人さんが面白いことを言っていました。このドラマの登場人物をアニメ「ヤッターマン」に見立てて、三木法律事務所の面々はドロンジョ、ボヤッキー、トンズラー、古美門と黛はヤッターマン1号・2号というイメージなんだそうです。となると服部さんはやっぱりヤッターワンですって。06/12 20:22
  • e97h0017e97h0017そういえば生瀬さんはリアルボヤッキーです(笑)。06/12 20:23
  • e97h0017e97h0017『リーガル・ハイ』第9話。古沢良太さんが公式本で語っていたことをここで放り込んできた。何時だって現実を直視するのは辛い。だからこそ安易な幻想に逃げ込もうとする人間の愚かしさ。ドラマを観て震えたのは『鈴木先生』以来か。まだ頭の整理ができていない。機会を改めて掘り下げなければと思う。06/13 01:33
  • e97h0017e97h0017同じフジテレビでもドラマチックサンデー枠が取り組んできた題材はいかにチープなことか・・・同じドラマの作り手としてSプロデューサーは感じるものがないのかな。彼女は性懲りもなく次クールもこの路線を追い続けるらしい。いやあの子役のエキスを搾り取ろうというわけか。それはそれで強かだがな。06/13 01:44
  • e97h0017e97h0017おっと、それすらも皮肉ってたのが『リーガル・ハイ』だった。06/13 01:50
  • e97h0017e97h0017『最後から二番目の恋』や『キルトの家』が切り取ろうとしていたものは紛れもなく「現実」だったんだと今にして実感する。06/13 01:58