Twitter 20140715 [Twitter]
e97h0017大友啓史監督『るろうに剣心 京都大火編』試写会。漫画で面白いストーリーが映画にしても面白いとは限らないという典型例だろう。単純な勧善懲悪の図式では原作を知らない人間を満足させるのは難しい。独創的なアクションは評価に値するが、それをもってしてもストーリーの欠陥を補えるものではない。06/30 19:14 e97h0017ラストのサプライズがストーリー上の創意工夫や試行錯誤の上に成り立っているわけではないという点が、本作が駄作であることを端的に示している。私は映画のまとめをキャスティングに頼るなどということは作り手の怠慢だと思う。やり方がどうもテレビ的でクリエーターとしてのプライドが感じられない。06/30 19:28 e97h0017太秦の撮影所を燃やすわけにはいかないのはわかるが、看板に偽りありと言われても仕方のないこじんまりとしたクライマックスであった。「十三人の刺客」や「桜田門外ノ変」のようにオープンセットを造って存分に燃やすぐらいのスケール感は欲しい。「京都大火編」とは笑止のボヤ騒ぎなのであった。。。06/30 19:31 e97h0017こんなヤツにタダで観せるんじゃなかった、、、って感じですかね。06/30 20:03 e97h0017殺陣というかアクションは噂どおりすごく良かったですよ。佐藤健くんの抜群の運動能力の賜物でしょうな。それと一番驚いたのは土屋太鳳ちゃんですね。部活少女だったのは知ってたけど、彼女も運動神経がいいんだろうね。縦横無尽にぴょんぴょん飛び回ってました。一応、褒めポイントも探してみた。。。06/30 20:10 e97h0017行定勲監督『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』。目に見えないものをイマジンすることを知った時、人間は飛躍的に成長するのかもしれない。子どもの短絡的な思考や直感的な行動を額面通りに受け取るのではなく、そこに潜む彼らなりの思いに寄り添う心の余裕が欲しい。イマジンを忘れがちな大人たちへ。06/30 20:36 e97h0017松居大悟監督『スイートプールサイド』。思春期特有の苦悩を男女それぞれの視点から描く一風変わった青春ムービー。誇大妄想の末に暴走するという行動と感情が一致した男子と血まみれになっても冷静に感情を処理する女子の対比が面白い。未知の領域に対する男子の妄想をコミカルに見せる演出が光った。06/30 21:07 e97h0017前田弘二監督『わたしのハワイの歩きかた』。観光ではお目にかかれないもうひとつのハワイの日常がなかなか興味深かった。海外に生きる日本人は逞しい。ちょっとズルして現実逃避した主人公にもたらされた人生のごほうびが彼女に相応しいかは別として彼女の選択と登場人物たちの結末はとても清々しい。06/30 22:07 e97h0017木村大作監督『春を背負って』。山での生活は人生そのものだ。生きるために必要なものを背負って目の前の石をひとつずつ確実に踏みしめて登っていく。日々生きることは辛苦に満ちていても、山の天候のごとく必ず青天白日が訪れるだろう。日活映画のようなラスト。監督は顔に似合わずピュアな人である。07/15 20:41 e97h0017中島哲也監督『渇き。』。観客の目を映像に惹きつけておくテクニックは紛れもなく一流のCMディレクターのものだ。しかし我々の視覚と感性に訴求するものは悉く苦々しい。日本映画のジャンルとしてはアリだとは思うが、万人が楽しめる映画ではなかろう。ましてや高校生に何を感じて欲しいというのか。07/15 21:08 e97h0017本木克英監督『超高速!参勤交代』。陰謀と忍者による妨害、殺陣、道中には伴侶を見初めるおまけつきでてんこ盛りのストーリーだ。型破りの殿様と個性豊かな家臣たちが無茶な要求に翻弄される姿が楽しい。しっかりとした考証があるはずなのに知的好奇心を刺激するような見せ方を欠いていたのが惜しい。07/15 21:42 e97h0017【2014年6月公開の映画①】
『春を背負って』(木村大作監督)★★★★☆
『わたしのハワイの歩きかた』(前田弘二監督)★★★☆☆
『スイートプールサイド』(松居大悟監督)★★★☆☆
『私の男』(熊切和嘉監督)★★★★☆
http://t.co/L14VlTZf3U07/15 22:08 e97h0017【2014年6月公開の映画②】
『超高速!参勤交代』(本木克英監督)★★★☆☆
『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』(行定勲監督)★★★★☆
『渇き。』(中島哲也監督)★★★☆☆
http://t.co/L14VlTZf3U
上半期だけで29本鑑賞。今年も50本は超えそうなペース。07/15 22:13 e97h0017今年は池松壮亮くんとの遭遇率が高い。どの作品でも際立った存在感を示している。
<封切済み>
『大人ドロップ』(主演)
『ぼくたちの家族』←特にこの池松がいい
『春を背負って』
『わたしのハワイの歩きかた』
<公開予定>
『海を感じる時』(主演)
『紙の月』
『バンクーバーの朝日』07/15 22:31 e97h0017昨年の池松壮亮くんは『横道世之介』と『上京ものがたり』の2本で、ベテラン俳優と並ぶ優秀助演男優賞とさせていただきました。今年も助演の方で賞をあげたいなぁ。公開予定の映画では吉田大八監督の『紙の月』をとても楽しみにしています。
http://t.co/BWPTpB6sn607/15 22:47
(2014-3)ドラマ期待度ランキング [ドラマプレビュー]
恒例のテレビドラマ期待度ランキングです。今クールはわりとあっさりと観るドラマが決まりました。
★★★:絶対観る / ★★☆:観る / ★☆☆:初回を観る / ☆☆☆:観ない |
Pre-rating | Slot | Title | Station | Main Cast | Script | Chief-Dir. | Production |
★★★ | 水22 | 若者たち2014 | フジテレビ | 妻夫木聡、瑛太 | 武藤将吾 | 杉田成道 | - |
★★★ | 月21 | HERO | フジテレビ | キムラ拓哉、北川景子 | 福田靖 | 鈴木雅之 | - |
★★★ | 日21 | おやじの背中 | TBS | (オムニバス) | 池端俊策他 | 山室大輔他 | - |
★★★ | 日22 | そこをなんとか2 | NHK(BS) | 本仮屋ユイカ | 今井雅子 | 片岡敬司 | NHKエ |
★★☆ | 木21 | 同窓生 | TBS | 井浦新、稲森いずみ | 田渕久美子 | 吉田健 | テレパック |
★★☆ | 火22 | GTO | 関西テレビ | AKIRA、比嘉愛未 | 山岡潤平 | 飯塚健 | MMJ |
★☆☆ | 火23 | おわこんTV | NHK(BS) | 千葉真一 | 松木創 | 松木創 | 共同テレビ |
☆☆☆ | 木22 | 芙蓉の人 | NHK | 松下奈緒、佐藤隆太 | 金子ありさ | 清水一彦 | NHKエ |
↓ | 木22 | 昼顔 | フジテレビ | 上戸彩、吉瀬美智子 | 井上由美子 | 西谷弘 | - |
↓ | 火21 | あすなろ三三七拍子 | フジテレビ | 柳葉敏郎 | 吉田紀子 | 土方政人 | 共同テレビ |
↓ | 土23 | 水球ヤンキース | フジテレビ | 中島裕翔、山﨑賢人 | 徳永友一 | 宮木正悟 | - |
↓ | 火22 | 東京スカーレット | TBS | 水川あさみ | 岩下悠子 | 近藤俊明 | 東映 |
↓ | 金22 | 家族狩り | TBS | 松雪泰子、伊藤淳史 | 大石静 | 坪井俊雄 | (ROBOT) |
↓ | 金23 | 匿名探偵 | テレビ朝日 | 高橋克典 | 尾崎将也 | 秋山純 | MMJ |
↓ | 木20 | 信長のシェフ2 | テレビ朝日 | 玉森裕太、及川光博 | 深沢正樹 | 田村直己 | 東映 |
↓ | 木21 | ゼロの真実 | テレビ朝日 | 武井咲 | 大石静 | 常廣丈太 | MMJ |
↓ | 月20 | ペテロの葬列 | TBS | 小泉孝太郎 | 神山由美子 | 金子文紀 | (ドリマックス) |
↓ | 火22 | 聖女 | NHK | 広末涼子 | 大森美香 | 日比野朗 | ジ・アイコン |
↓ | 火23 | ST 赤と白の捜査ファイル | 日本テレビ | 藤原竜也、岡田将生 | 渡辺雄介 | 佐藤東弥 | (AXON) |
↓ | 金20 | ラスト・ドクター | テレビ東京 | 寺脇康文、相武紗季 | |||
↓ | 土21 | 金田一少年の事件簿N | 日本テレビ | 山田涼介、川口春奈 | 高橋悠也 | 木村ひさし | オフィスC |
※ タイトルは各ドラマの公式サイトにリンクしています。※ 作品名を一部省略して表記しているものがある。※ 制作会社の空欄は局制作。カッコ内は制作協力。 ※ 脚本担当者が複数いる作品については トップクレジットを表記している。※ テレビ朝日の東映枠は割愛した。※ 「聖女」「そこをなんとか2」は8月放送開始。 |
先クールはドラマの平均視聴率までもが民放4局中最下位(個人調べ)となったフジテレビは、
昨期の番組改編で「チェンジ!」 なるキャッチコピーを謳っていたくせに、
その舌の根も乾かぬうちに(というよりそれ以前から決まっていたと考えられるが・・・)、
看板枠の月曜21時に「過去の栄光」とでも言うべき作品の続編を持ってくんだから支離滅裂もいいところです。
そもそもフジテレビのドラマの歴史はキムラさんとともにあったと言っても過言ではなく、彼の主演でも
まったく新しいドラマを作るならまだ理解できますが、続編なんですから「チェンジ!」とはちゃんちゃらおかしいです。
過去の成功体験に縛られたフジテレビの体質は、亀山社長になっても何にも変わっていないですね。
しかし、ここまで毒を吐いても、2001年に放送された『HERO』が魅力的な作品だったという事実は否定できるものではなく、
新キャストを迎えてオリジナルのスタッフが手がける続編がどのようなものになるのか、大きな興味を隠せません。
雨宮とは正反対のキャラクターっぽい事務官役の北川景子ちゃんが新風をもたらしてくれそうだし、
松重豊さんや吉田羊さん、濱田岳くんといった個性的で実力のある脇役陣も納得の配置といったところです。
また、福田靖さんがトップ脚本家に名を連ねることになった作品でもあり、このドラマにかける思いも強いでしょう。
個人的には鈴木雅之監督の演出がもっともはまっていた作品という認識もあるので、期待を裏切らない出来になりそうです。
さて、順番が前後しましたが、期待度1位は『若者たち2014』(フジテレビ/水曜22時)です。
これも厳密に言えば、フジテレビの過去の栄光を引きずっているのですが、こちらは時代がかなり古いし、
旬のキャストでその時代の若者たちの姿を切り取っていく作業はテレビドラマの使命と言ってもいいと思います。
フジテレビ開局55周年記念作品に相応しい最高のキャストとスタッフが顔を揃えました。
久しぶりに杉田監督の本物を映し出す演出をテレビドラマで拝見できるのもとても楽しみにしています。
『おやじの背中』(TBS/日曜21時)は、一流の脚本家と豪華な出演者を迎えて「親子」をテーマに据えたオムニバスドラマ。
ジャニスカ的に最注目のエピソードから幕を開けます。『続・最後から二番目の恋』の興奮冷めやらぬ中、岡田惠和さんが
手がけた脚本を田村正和さんと松たか子さんの競演で見せるという最高の布陣で、これは鼻血ものですね(^^;
このお二人の共演となると、私なんかは『じんべえ』(1998年/フジテレビ)を思い出さずにはいられないわけですよ。
他には、池端俊策、井上由美子、鎌田敏夫、木皿泉、倉本聰、坂元裕二、橋部敦子、三谷幸喜、山田太一、と、
八木康夫Pがその人脈をフルに生かしたそうそうたる脚本家が名を連ねており、ドラマファン垂涎の企画と言ってよいでしょう。
8月放送開始となる『そこをなんとか2』(BSプレミアム/日曜22時)は、前作が面白かったので絶対観ます。
本仮屋ユイカちゃんと市川猿之助さんのコンビが師弟関係のようでいて、もっと深い想いで繋がっているような、
絶妙の距離感に到達して、とても好きなドラマでした。脇を固める大友康平さんもいつもながらいい味を出してくれています。
『同窓生~人は、三度、恋をする~』(TBS/木曜21時)は、90年代に流行った柴門ふみ原作のクラシカルなドラマで、
近年のテレビドラマ界の趨勢とはやや外れているような気がしますが、だからこそかえって新鮮な印象も覚えています。
同窓会で再会して恋愛に発展するとか、テレビドラマの歴史の中でどれだけ繰り広げられてきたことか。
井浦新さんと稲森いずみちゃんという華と実力を兼ね備えたお二人の共演を楽しみにしています。
それと何気に松岡昌宏くんのお芝居もジャニーズの中ではわりと好きです(「新・美味しんぼ」の山岡の印象が強い)。
『GTO』(関西テレビ/火曜22時)は、反町・遊川版のリメイクとなった前作を断片的に視聴していたのですが、
懐かしさもあってけっこう楽しめたんですよね。今回はオリジナルストーリーということですが、
軽い気持ちで観てみることにします。EXILE系のお芝居にはあまり興味がないので、
比嘉愛未ちゃんと生徒役の松岡茉優、三吉彩花、小芝風花の3名に注目しています。
それと『大人ドロップ』の飯塚健監督がテレビでいうところのチーフDのポジションということで演出からも目が離せません。
『おわこんTV』(BSプレミアム/火曜23時15分)は、いわゆる「業界モノ」なので観ます。
第1回を視聴した印象は、軽いタッチの中にもピリッとしたものが感じられて、低予算枠にしては悪くない出来でした。
明日(7月5日)午後4時30分から再放送がありますので、気になった方はチェックしてみてください。
以上、今回は6本と、かなり絞れました。けっこう満足なラインナップです。
それでは今クールも皆様がそれぞれに愛すべきドラマに出会えますことを願って。。。