Twitter 20160826

吉田浩太監督『うそつきパラドクス』。漫画のようなオフィスラブを映像技術と演出力を駆使して共感を呼ぶリアルな物語へと昇華させている。がっつりセックスシーンがあるが、二人の精神的な高揚を段階的に丁寧に切り取っていて、いやらしさよりも美しさが先行する。久々に監督の演出力を強く意識した。

— ジャニスカ (@e97h0017) 2016年8月26日

演技未経験という主演女優、本山なみが気負いのない等身大の芝居で魅力的な存在感を放っている。これを「ヘタ」で切り捨てる輩はテレビドラマの見すぎ。裏の感情を見せる映画の世界では小手先のテクニックや型にはまらない芝居の方が重宝される。新人でなければ表現できないものは確実に存在するのだ。

— ジャニスカ (@e97h0017) 2016年8月26日

台詞と表情のみでストレートに感情表現をするのがテレビドラマで、私に言わせれば、場数を踏んでテクニックを身につければ成立するぐらいのものだ。言ってみれば顔芸に近い。感情のバリエーションが極端に少ないのがテレビドラマだから俳優は楽ちんだ。俳優の仕事は台詞に表情を当てはめれば成立する。

— ジャニスカ (@e97h0017) 2016年8月26日

『Shall we ダンス?』の草刈民代さんや『ぐるりのこと。』のリリー・フランキーさん、『さよならドビュッシー』の清塚信也さんや『トイレのピエタ』の野田洋次郎さんなど、「新人俳優」が大仕事をやってのけた例は枚挙に暇がない。彼らに共通するのは型やテクニックとは無縁だということだ。

— ジャニスカ (@e97h0017) 2016年8月26日

『せいせいするほど、愛してる』を見ていると、武井咲ちゃんは「顔芸」がうまくなったなぁといつも思います。キャリアがテレビで埋め尽くされている俳優の行き着く先が彼女です。

— ジャニスカ (@e97h0017) 2016年8月26日

Twitter 20160812

「キネマ旬報が選ぶ　スクリーンで逢いたい、若手俳優」が決定。30歳未満の俳優の中から、映画評論家と読者の声をもとに、映画界で活躍を期待する100名を選出。女優50名は8月下旬号にて。https://t.co/aOJIPLrGvd pic.twitter.com/W3Uunygu7r

— キネマ旬報社 (@kinejun_books) 2016年8月4日

キネマ旬報で映画ライターさんたちが期待の若手女優を5人挙げていたので私も。

門脇麦（24）／ユマニテ
二階堂ふみ（21）／ソニー・ミュージック・アーティスツ
橋本愛（20）／ソニー・ミュージック・アーティスツ
小松菜奈（20）／スターダストプロモーション
杉咲花（18）／研音

— ジャニスカ (@e97h0017) 2016年8月10日

ジャニスカ的にはこの5人以外は考えられないぐらい絶対的。多部未華子ちゃんや夏帆を入れていいなら悩むけど、この二人はキャリアが長くて若手という感じがしない。中学生の頃から知っています。一番名前を挙げている人が多かった黒木華ちゃんはもはや格別の実績。期待値の大きさだけを評価しました。

— ジャニスカ (@e97h0017) 2016年8月10日

同じ5人を選んだ人はいなくて、3人まで同じ人は4人いました。でもいずれの人も橋本愛を選んでいないので、自分と近い見方をしていると感じたライターさんは一人もいませんでした。塚田泉さんの橋本愛はまるでかぐや姫のようだという短評が面白いので読んでみて下さい。彼女はもう月には帰りません。

— ジャニスカ (@e97h0017) 2016年8月10日

この50人の中で過大評価されていると思う女優。

大島優子（27）
黒島結菜（19）
波瑠（25）
広瀬すず（18）
本田翼（24）
水原希子（25）
吉岡里帆（23） https://t.co/H3IfMVdPUO

— ジャニスカ (@e97h0017) 2016年8月10日

おまえは広瀬すずが嫌いなの？って言われそうだけど、キネ旬のインタビュー記事読んで、本当に嫌いなのかもしれないって思っちゃった。嘘をついているとは言わないけど、全然本音で話していない気がして。正直なところ、少なくとも一箇所は嘘をついてるかうまいこと誤魔化したなと感じた文言があった。

— ジャニスカ (@e97h0017) 2016年8月10日

俳優は作品を通じて評価される仕事だから、それ以外のところで自分を取り繕って良く見せる必要はないと思うんだよね。作品の中で表現されたものを見た人がどう受け止めるかがすべて。私は不器用なのでこういうやり方をするしかないんです、と言えばいいのに。つまり女優というよりはアイドルなんだな。

— ジャニスカ (@e97h0017) 2016年8月10日

あれは絶対に嘘だと思う（←いつの間にか確信に変わってる）。彼女の意識が女優なのかアイドルなのかという問題は重要で、作品に殉ずる（自分を殺して役を生きる）のが俳優だとすれば、作品の中の自分が受け手の目にどのように映るかというこだわりや願望は女優というよりアイドル的発想と言ってよい。

— ジャニスカ (@e97h0017) 2016年8月12日

俳優の自己愛ほど無駄でくだらないものはない。自分以外の何者かになるのが俳優の仕事なのに、自分を見て欲しいなどと考えているとしたら、それは作品に対する冒涜である。特に映画は監督のものだから、「自分の気持ち」なんて関係ない。ロボジーの吉高由里子を見よ。時に無様でかっこいいのが俳優だ。

— ジャニスカ (@e97h0017) 2016年8月12日

タグ：橋本愛

THE BEST MOVIES 30＋1 （2009-2015）

2009年より7年間でおよそ500本の映画を評価してきたということで、このあたりでベスト10を作ってみるのも面白いと考えたのですが、これがちゃんと決めようとするとなかなか大変で、特に順位付けは大いに悩むところでして、作品をもう一度見直していく作業は不可欠だと思うようになりました。

— ジャニスカ (@e97h0017) 2016年8月6日

そこでまずは★5評価の作品の中から特に優れていると思う作品を30本ピックアップしてみました。このうち半分ほどは複数回の鑑賞で、ある程度評価は定まっていますが、残りは1度の鑑賞にとどまっており、それらを見直す作業に入ることにしました。https://t.co/yMl8IZajTq

— ジャニスカ (@e97h0017) 2016年8月6日

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009

2009
劒岳 点の記	東映	G	35mm	シネスコ	139	浅野 忠信 香川 照之	木村 大作	木村 大作	3.57 (26)	72.6 (28)	25.8
ディア・ドクター	アスミック・エース	G	35mm	ビスタ	127	笑福亭 鶴瓶 瑛太	西川 美和	西川 美和	3.96 (7)	78.0 (10)	4.7
2010
半分の月がのぼる空	IMJエンタテインメント マジックアワー	G	-	ビスタ	112	池松 壮亮 忽那 汐里	西田 征史	深川 栄洋	3.95 (8)	74.0 (24)	-
春との旅	ティ・ジョイ アスミック・エース	G	35mm	ビスタ	134	仲代 達矢 徳永 えり	小林 政広	小林 政広	3.87 (12)	74.5 (20)	-
告白	東宝	R15＋	16mm HD	ビスタ	106	松 たか子	中島 哲也	中島 哲也	3.92 (10)	79.1 (8)	38.5
悪人	東宝	PG12	35mm	ビスタ	139	妻夫木 聡 深津 絵里	吉田 修一 李 相日	李 相日	3.78 (14)	77.3 (13)	19.8
最後の忠臣蔵	ワーナーブラザース	G	-	ビスタ	133	役所 広司 佐藤 浩市	田中 陽造	杉田 成道	4.11 (3)	74.7 (19)	8.4
2011
八日目の蝉	松竹	G	35mm	ビスタ	147	井上 真央 永作 博美	奥寺 佐渡子	成島 出	3.93 (9)	77.1 (14)	12.4
コクリコ坂から	東宝	G	デジタル	ビスタ	91	長澤 まさみ 岡田 准一	宮崎 駿 丹羽 圭子	宮崎 吾郎	3.33 (28)	70.4 (31)	44.6
モテキ	東宝	G	ビデオ	ビスタ	118	森山 未來 長澤 まさみ	大根 仁	大根 仁	3.64 (24)	74.1 (23)	22.2
2012
麒麟の翼	東宝	G	35mm	ビスタ	129	阿部 寛 中井 貴一	櫻井 武晴	土井 裕泰	3.35 (27)	71.7 (30)	16.8
おおかみこどもの雨と雪	東宝	G	デジタル	ビスタ	117	宮崎 あおい 大沢 たかお	奥寺 佐渡子 細田 守	細田 守	3.64 (23)	77.6 (12)	42.2
桐島、部活やめるってよ	ショウゲート	G	16mm	シネスコ	103	神木 隆之介 橋本 愛	喜安 浩平 吉田 大八	吉田 大八	3.67 (22)	79.4 (6)	2.6
鍵泥棒のメソッド	クロックワークス	G	35mm	ビスタ	128	堺 雅人 香川 照之	内田 けんじ	内田 けんじ	4.15 (2)	77.9 (11)	4.3
終の信託	東宝	PG12	35mm	ビスタ	144	草刈 民代 役所 広司	周防 正行	周防 正行	3.28 (29)	72.2 (29)	3.0
ふがいない僕は空を見た	東京テアトル	R18＋	-	ビスタ	141	永山 絢斗 田畑 智子	向井 康介	タナダ ユキ	3.76 (15)	74.3 (21)	-
2013
横道世之介	ショウゲート	G	35mm	ビスタ	160	高良 健吾 吉高 由里子	沖田 修一 前田 司郎	沖田 修一	4.08 (4)	80.7 (2)	2.1
舟を編む	松竹 アスミック・エース	G	35mm	ビスタ	133	松田 龍平 宮崎 あおい	渡辺 謙作	石井 裕也	4.03 (5)	80.0 (4)	8.2
はじまりのみち	松竹	G	-	ビスタ	96	加瀬 亮 田中 裕子	原 恵一	原 恵一	3.88 (11)	74.2 (22)	1.1
さよなら渓谷	ファントム・フィルム	R15＋	-	ビスタ	116	真木 よう子 大西 信満	大森 立嗣 高田 亮	大森 立嗣	3.23 (31)	73.0 (26)	-
凶悪	日活	R15＋	-	ビスタ	128	山田 孝之	高橋 泉 白石 和彌	白石 和彌	3.74 (16)	75.7 (16)	1.8
そして父になる	ギャガ	G	35mm	ビスタ	121	福山 雅治 尾野 真千子	是枝 裕和	是枝 裕和	3.64 (25)	78.7 (9)	32.0
2014
小さいおうち	松竹	G	35mm	ビスタ	136	松 たか子 黒木 華	平松 恵美子 山田 洋次	山田 洋次	3.70 (19)	74.8 (18)	12.6
そこのみにて光輝く	東京テアトル	R15＋	-	シネスコ	120	綾野 剛 池脇 千鶴	高田 亮	呉 美保	3.82 (13)	79.3 (7)	-
ぼくたちの家族	ファントム・フィルム	G	16mm	ビスタ	117	妻夫木 聡 池松 壮亮	石井 裕也	石井 裕也	3.97 (6)	79.7 (5)	1.0
紙の月	松竹	PG12	-	シネスコ	126	宮沢 りえ 池松 壮亮	早船 歌江子	吉田 大八	3.23 (30)	75.0 (17)	9.5
2015
花とアリス殺人事件	ティ・ジョイ	G	-	ビスタ	100	鈴木 杏 蒼井 優	岩井 俊二	岩井 俊二	3.72 (18)	76.3 (14)	-
あん	エレファントハウス	G	35mm	シネスコ	113	樹木 希林 永瀬 正敏	河瀬 直美	河瀬 直美	4.19 (1)	81.9 (1)	5.0
トイレのピエタ	松竹メディア事業部	G	-	ビスタ	120	野田 洋次郎 杉咲 花	松永 大司	松永 大司	3.74 (17)	72.9 (27)	-
海街diary	東宝 ギャガ	G	35mm	ビスタ	126	綾瀬 はるか 長澤 まさみ	是枝 裕和	是枝 裕和	3.69 (20)	80.0 (3)	16.8
ピース オブ ケイク	ショウゲート	PG12	-	ビスタ	122	多部 未華子 綾野 剛	向井 康介	田口 トモロヲ	3.69 (21)	73.1 (25)	3.1

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009