(2014-3)ドラマ期待度ランキング [ドラマプレビュー]
恒例のテレビドラマ期待度ランキングです。今クールはわりとあっさりと観るドラマが決まりました。
★★★:絶対観る / ★★☆:観る / ★☆☆:初回を観る / ☆☆☆:観ない |
Pre-rating | Slot | Title | Station | Main Cast | Script | Chief-Dir. | Production |
★★★ | 水22 | 若者たち2014 | フジテレビ | 妻夫木聡、瑛太 | 武藤将吾 | 杉田成道 | - |
★★★ | 月21 | HERO | フジテレビ | キムラ拓哉、北川景子 | 福田靖 | 鈴木雅之 | - |
★★★ | 日21 | おやじの背中 | TBS | (オムニバス) | 池端俊策他 | 山室大輔他 | - |
★★★ | 日22 | そこをなんとか2 | NHK(BS) | 本仮屋ユイカ | 今井雅子 | 片岡敬司 | NHKエ |
★★☆ | 木21 | 同窓生 | TBS | 井浦新、稲森いずみ | 田渕久美子 | 吉田健 | テレパック |
★★☆ | 火22 | GTO | 関西テレビ | AKIRA、比嘉愛未 | 山岡潤平 | 飯塚健 | MMJ |
★☆☆ | 火23 | おわこんTV | NHK(BS) | 千葉真一 | 松木創 | 松木創 | 共同テレビ |
☆☆☆ | 木22 | 芙蓉の人 | NHK | 松下奈緒、佐藤隆太 | 金子ありさ | 清水一彦 | NHKエ |
↓ | 木22 | 昼顔 | フジテレビ | 上戸彩、吉瀬美智子 | 井上由美子 | 西谷弘 | - |
↓ | 火21 | あすなろ三三七拍子 | フジテレビ | 柳葉敏郎 | 吉田紀子 | 土方政人 | 共同テレビ |
↓ | 土23 | 水球ヤンキース | フジテレビ | 中島裕翔、山﨑賢人 | 徳永友一 | 宮木正悟 | - |
↓ | 火22 | 東京スカーレット | TBS | 水川あさみ | 岩下悠子 | 近藤俊明 | 東映 |
↓ | 金22 | 家族狩り | TBS | 松雪泰子、伊藤淳史 | 大石静 | 坪井俊雄 | (ROBOT) |
↓ | 金23 | 匿名探偵 | テレビ朝日 | 高橋克典 | 尾崎将也 | 秋山純 | MMJ |
↓ | 木20 | 信長のシェフ2 | テレビ朝日 | 玉森裕太、及川光博 | 深沢正樹 | 田村直己 | 東映 |
↓ | 木21 | ゼロの真実 | テレビ朝日 | 武井咲 | 大石静 | 常廣丈太 | MMJ |
↓ | 月20 | ペテロの葬列 | TBS | 小泉孝太郎 | 神山由美子 | 金子文紀 | (ドリマックス) |
↓ | 火22 | 聖女 | NHK | 広末涼子 | 大森美香 | 日比野朗 | ジ・アイコン |
↓ | 火23 | ST 赤と白の捜査ファイル | 日本テレビ | 藤原竜也、岡田将生 | 渡辺雄介 | 佐藤東弥 | (AXON) |
↓ | 金20 | ラスト・ドクター | テレビ東京 | 寺脇康文、相武紗季 | |||
↓ | 土21 | 金田一少年の事件簿N | 日本テレビ | 山田涼介、川口春奈 | 高橋悠也 | 木村ひさし | オフィスC |
※ タイトルは各ドラマの公式サイトにリンクしています。※ 作品名を一部省略して表記しているものがある。※ 制作会社の空欄は局制作。カッコ内は制作協力。 ※ 脚本担当者が複数いる作品については トップクレジットを表記している。※ テレビ朝日の東映枠は割愛した。※ 「聖女」「そこをなんとか2」は8月放送開始。 |
先クールはドラマの平均視聴率までもが民放4局中最下位(個人調べ)となったフジテレビは、
昨期の番組改編で「チェンジ!」 なるキャッチコピーを謳っていたくせに、
その舌の根も乾かぬうちに(というよりそれ以前から決まっていたと考えられるが・・・)、
看板枠の月曜21時に「過去の栄光」とでも言うべき作品の続編を持ってくんだから支離滅裂もいいところです。
そもそもフジテレビのドラマの歴史はキムラさんとともにあったと言っても過言ではなく、彼の主演でも
まったく新しいドラマを作るならまだ理解できますが、続編なんですから「チェンジ!」とはちゃんちゃらおかしいです。
過去の成功体験に縛られたフジテレビの体質は、亀山社長になっても何にも変わっていないですね。
しかし、ここまで毒を吐いても、2001年に放送された『HERO』が魅力的な作品だったという事実は否定できるものではなく、
新キャストを迎えてオリジナルのスタッフが手がける続編がどのようなものになるのか、大きな興味を隠せません。
雨宮とは正反対のキャラクターっぽい事務官役の北川景子ちゃんが新風をもたらしてくれそうだし、
松重豊さんや吉田羊さん、濱田岳くんといった個性的で実力のある脇役陣も納得の配置といったところです。
また、福田靖さんがトップ脚本家に名を連ねることになった作品でもあり、このドラマにかける思いも強いでしょう。
個人的には鈴木雅之監督の演出がもっともはまっていた作品という認識もあるので、期待を裏切らない出来になりそうです。
さて、順番が前後しましたが、期待度1位は『若者たち2014』(フジテレビ/水曜22時)です。
これも厳密に言えば、フジテレビの過去の栄光を引きずっているのですが、こちらは時代がかなり古いし、
旬のキャストでその時代の若者たちの姿を切り取っていく作業はテレビドラマの使命と言ってもいいと思います。
フジテレビ開局55周年記念作品に相応しい最高のキャストとスタッフが顔を揃えました。
久しぶりに杉田監督の本物を映し出す演出をテレビドラマで拝見できるのもとても楽しみにしています。
『おやじの背中』(TBS/日曜21時)は、一流の脚本家と豪華な出演者を迎えて「親子」をテーマに据えたオムニバスドラマ。
ジャニスカ的に最注目のエピソードから幕を開けます。『続・最後から二番目の恋』の興奮冷めやらぬ中、岡田惠和さんが
手がけた脚本を田村正和さんと松たか子さんの競演で見せるという最高の布陣で、これは鼻血ものですね(^^;
このお二人の共演となると、私なんかは『じんべえ』(1998年/フジテレビ)を思い出さずにはいられないわけですよ。
他には、池端俊策、井上由美子、鎌田敏夫、木皿泉、倉本聰、坂元裕二、橋部敦子、三谷幸喜、山田太一、と、
八木康夫Pがその人脈をフルに生かしたそうそうたる脚本家が名を連ねており、ドラマファン垂涎の企画と言ってよいでしょう。
8月放送開始となる『そこをなんとか2』(BSプレミアム/日曜22時)は、前作が面白かったので絶対観ます。
本仮屋ユイカちゃんと市川猿之助さんのコンビが師弟関係のようでいて、もっと深い想いで繋がっているような、
絶妙の距離感に到達して、とても好きなドラマでした。脇を固める大友康平さんもいつもながらいい味を出してくれています。
『同窓生~人は、三度、恋をする~』(TBS/木曜21時)は、90年代に流行った柴門ふみ原作のクラシカルなドラマで、
近年のテレビドラマ界の趨勢とはやや外れているような気がしますが、だからこそかえって新鮮な印象も覚えています。
同窓会で再会して恋愛に発展するとか、テレビドラマの歴史の中でどれだけ繰り広げられてきたことか。
井浦新さんと稲森いずみちゃんという華と実力を兼ね備えたお二人の共演を楽しみにしています。
それと何気に松岡昌宏くんのお芝居もジャニーズの中ではわりと好きです(「新・美味しんぼ」の山岡の印象が強い)。
『GTO』(関西テレビ/火曜22時)は、反町・遊川版のリメイクとなった前作を断片的に視聴していたのですが、
懐かしさもあってけっこう楽しめたんですよね。今回はオリジナルストーリーということですが、
軽い気持ちで観てみることにします。EXILE系のお芝居にはあまり興味がないので、
比嘉愛未ちゃんと生徒役の松岡茉優、三吉彩花、小芝風花の3名に注目しています。
それと『大人ドロップ』の飯塚健監督がテレビでいうところのチーフDのポジションということで演出からも目が離せません。
『おわこんTV』(BSプレミアム/火曜23時15分)は、いわゆる「業界モノ」なので観ます。
第1回を視聴した印象は、軽いタッチの中にもピリッとしたものが感じられて、低予算枠にしては悪くない出来でした。
明日(7月5日)午後4時30分から再放送がありますので、気になった方はチェックしてみてください。
以上、今回は6本と、かなり絞れました。けっこう満足なラインナップです。
それでは今クールも皆様がそれぞれに愛すべきドラマに出会えますことを願って。。。
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