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  • e97h0017e97h0017NHK名古屋放送局『中学生日記』が50年の歴史に幕。ちゃんと観たのは20年ぶりか。最後まで中学生の目線を大事にした丁寧な作り。カメオ出演の戸田恵子さん、近藤芳正さん、加藤晴彦さんはいづれも名古屋出身で本作がデビュー作とのこと。それだけでこの長寿番組の偉大な足跡を知ることができる。03/17 14:41
  • e97h0017e97h0017映画『黒部の太陽』(1968年、熊井啓監督)。観たことがないと思っていたら、裕次郎さんの遺志でビデオ・DVD化が封印されているらしい。そしてテレビ放送は33年ぶりだったとか。さらにオリジナルは3時間16分という超大作で、今となっては我々がノーカット版を観ることはほぼ不可能らしい。03/17 22:39

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  • e97h0017e97h0017『本日は大安なり』最終話。岬が多香子に好意を抱いているのは早い時期から知っていたが、こういうことならもう少しはっきりと匂わせて二人を応援したいと思わせる雰囲気を作っても良かったかもしれない。鈴木亮平くんは正統派二枚目ではないが、本物の男らしさを感じさせる佇まいが魅力。芝居も巧い。03/15 21:28
  • e97h0017e97h0017『ストロベリーナイト』第9・10話。集中して観ていなければすぐに置いてきぼりを食うような複雑な構造のエピソードは個人的には大好物。難解な事件の中にも日下のプライベートや過去を挟み込んで姫川との関係性を間接的に描いており、刑事ドラマの前に人間ドラマであるという主眼を見失っていない。03/15 21:50
  • e97h0017e97h0017『分身』最終話。まさかの3役目はおいといて改めて主人公の描き(演じ)分けは見事だった。二人が並んで話を聞く姿に「クローン」を見出せたのがすごい。これまでも一人二役の映画やドラマをたくさん観てきたが、その中でも科学的な真実味を付与しなければならないクローンという設定は特殊なものだ。03/15 22:06
  • e97h0017e97h0017『ラッキーセブン』第9話。非常にコメントしづらいドラマである。主人公のデートモードは序盤なら存分にやって頂いて構わないが、ラス前なんだからそろそろはっきりとモードを切り替えて欲しい。企図した裏切りにもさっぱり無感動なのは演出のせいか。最終回に向けて多少の緊張感は不可欠だと思うが。03/15 22:36

(9)最後から二番目の恋 [ドラマレビュー]

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『 最後から二番目の恋 』
第9回
( 2012年 フジテレビ 公式サイト

演出:谷村政樹 脚本:岡田惠和 出演:小泉今日子、中井貴一、坂口憲二、内田有紀、飯島直子

前回、本作のみどころのひとつが緻密な構成にあると述べたのですが、
その矢先の今回は、冒頭から千明(小泉今日子)と和平(中井貴一)の衝撃的キスシーンを見せて、
次のシーンはその20時間前に遡るという時間倒置という手法を持ち込んできました。

今回の演出担当者は谷村政樹監督でしたが、この「先に見せちゃう」という感覚は、
宮本理江子監督が演出した『流れ星』の第8話に近いものがあります(このときは前回の次回予告を利用した)。
もちろんこれは岡田さんが用いた脚本上の技法の可能性もありますが、私は演出の領域ではないかとほくそ笑んでいます。
全部撮り終えた後でも、編集段階で構成をいじるのは難しいことではありませんから。

さて、ストーリー上は主人公二人の関係性は劇的な転換点を迎えたといっていいでしょう。
これは「キスをした」という事実によるものではありません。
それ以前に互いの違いを認め、互いの価値を尊重したという点が重要で、
この場合、キスという行為は「その結果」と考えるべきです。
その証拠に次回は、「事実はなかった1度目」とは異なる二人のリアクションが見られるはずです。

前回までの二人の関係性の描写を振り返ってみると、
二人の会話とは、ほとんどが互いの価値観の相違に端を発するもので、
二人がその相違を認めなくてもちゃんと会話が成立するというところに大きな意味があったわけです。
それがどうでしょう。今回は二人が互いの価値観の相違を認めるところから会話が始まったのです。
キスという行為に対する和平の反応は、千明にとっては新鮮なもので、彼女はそのことを素直に和平に伝えるのです。
一方で和平は、千明が弟や妹の心を掴んでしまったことに自分が持たざる人間的魅力を見出します。

「違いを認め、相手を尊重する」

これは、人間関係において一歩も二歩も踏み込んだ状態であることはなんとなくお分かりいただけると思います。
そしてこれが男女関係であるとすれば、当事者同士に恋愛感情が生まれるお膳立てはいよいよ整ったということになるでしょう。
あと2回を残して千明と和平の関係はすでに転換しているということを念頭に、二人の「最後の恋」に至る過程を見守りましょう。

関連記事 : (11)最後から二番目の恋 (2012-03-24)
(8)最後から二番目の恋 (2012-03-08)
(6)最後から二番目の恋 (2012-02-23)
(5)最後から二番目の恋 (2012-02-16)
(4)最後から二番目の恋 (2012-02-09)
(3)最後から二番目の恋 (2012-02-02)
(2)最後から二番目の恋 (2012-01-26)
(1)最後から二番目の恋 (2012-01-15)


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  • e97h0017e97h0017『運命の人』メモ。旧小倉競馬場として浦和競馬場が2度目の登場。スタンドのシーンと電話をするシーンが浦和で、レース映像の一部は境共同トレーニングセンターらしい。テレビを観ていた電器屋があるのはおそらく佐竹商店街。これも2度目。三木昭子のアパートは鮎川若葉も住んでいたおなじみ八雲荘。03/12 20:07
  • e97h0017e97h0017日テレプラス『家政婦のミタ 遊川和彦×長谷川博己特別対談』。恵一のキャラクターはやっぱり笑っていいやつだったらしい。長谷川さんの役作りには遊川さんも驚嘆し、爆笑したとか。確かに「ドライバー持って来い」が台本に書いてあるとは思えない。三田さんが宇宙飛行士のイメージとか目から鱗だよ。03/13 00:26
  • e97h0017e97h0017長谷川博己さんは映画好きで舞台経験が豊富ということもあって演出家の素養があるようだ。だから映画監督に向いているということを言いたいのではない。この素養は役者というポジションでこそ駆使すべき性質のもので本人もそのことを自覚していると思う。いずれにしろどの型にもはまらない俳優さんだ。03/13 01:33

海とあなたの物語 - 未来玲可 [音楽]


未来玲可
『 海とあなたの物語 』
作詞:TK & Marc 作曲・編曲:Tetsuya Komuro
( 1998年11月4日 / ポニーキャニオン / PCDA-01108 )
          Official / Wikipedia  Words          

未来玲可(みくれいか)は、音楽プロデューサーとして当時隆盛を極めていた小室哲哉プロデュースで鮮烈な
デビューを飾ったのち、本曲と一枚のアルバムを残し、半年にも満たない活動期間で引退してしまいました。
したがって彼女のことを覚えておられる方は多くはいないのかもしれません。しかし、同時代に生きていた人で、
この曲を聴いたことがない人はほとんどいないはずだし、私などはこの曲を聴くと懐古の念を禁じえません。

「ミュージックステーション」でこの曲を披露した未来玲可の尋常じゃない緊張ぶりは今でもよく覚えていて、
2曲目がないと知ったときは残念ではありましたが、芸能界の水が合わなかったんだろうなと納得したのを思い出します。
YouTubeに関連動画がありますが、やっぱりかわいそうで観ていられませんでした、、、
それでもこれが記憶に残る名曲だったということが、彼女にとっては多少の慰みにはなっていて欲しいものです。

お聴きのとおり、アレンジも含めてこの時代の小室さんの曲っぽくはないんですよね。間奏のギターソロとか。
(ただし、共同プロデュースとして久保こーじが名を連ねている)
でも小室さんらしい「売れる曲」の要素はしっかり踏襲していて、なんと言ってもサビのリフレインが実に心地よく、
一度聴いたらもう口ずさんでしまいそうな鮮烈な印象を残してくれます。

 Come with me
Come with me
Come with me tonight
いつかいっしょに泳ごう
In your heart
In your soul
In your happiness
きみにはいつか話したい

ぜひ上のリンクの<Words>で歌詞を確認していただきたいのですが、
ひらがなを基調としたシンプルな言葉と平易な英文のサビでひとつの世界観が的確に表現されています。
小難しい単語を並べたり、まわりくどい比喩を用いたりといった、技巧を駆使した詞が名曲になるとは限りません。
これは音楽に限ったことではありませんが、物事の真理とはシンプルな表現の中にこそ浮かび上がってくるものだと思います。
曲のことはよくわかりませんが、詞に限って言えば小室さんの表現力はいよいよ洗練され、
ひとつの到達点を迎えたのがこの頃なのかもしれません。そのことを象徴するような詞だと思います。

さて、この曲が「ひとつの世界観を的確に表現している」と書きましたが、
この曲はフジテレビが1998年に製作した『じんべえ』というドラマの主題歌で、
そもそも小室さんがこのドラマのために書き下ろしたのがこの曲ということになります。
だからと言って、この詞とドラマの内容をひとつひとつ照らし合わせるという作業は野暮というものなので、
一言だけ言わせてもらうと、この詞は今作のヒロインが自分の父親をみつめる視線を表現しているということです。

私はこの『じんべえ』というドラマに多大なる影響を受けていて、
好きなドラマを5本挙げろと言われれば、『白線流し』(1995年)と並んで真っ先にこのドラマを挙げます。
本作はあだち充の同名漫画が原作なのですが、登場人物の初期設定は大幅に改変されていて、
主人公と彼の娘の関係性のみを移植した、ほぼ吉田紀子さんのオリジナルと言ってもいい作品でした。

田村正和さん演じる主人公・高梨陣平(通称、じんべえ)は、海洋学を専門とする大学教授で、
若い頃に妻を亡くし、今は松たか子さん演じる大学生の娘・美久と二人暮らし。
しかし、美久は亡き妻の連れ子で彼と血の繋がりはありません。
第1話の冒頭ではそんなことを想像もできないほど、普通の親子の日常生活が描かれます。
なぜなら陣平が再婚したときまだ幼かった美久は、この事実を知らずに生きており、
陣平は密かに美久の20歳の誕生日にこの事実を告白すると決めていて、物語はここから始まります。

陣平は母親に連れられた3歳の美久と初めて顔を合わせたレストランで美久と食事をする約束をします。
そこに現れた美久は母親が遺したワンピースを着ていて、陣平はあの日を思い出します。
いや、思い出したのは陣平だけではありません。実は美久は幼心にあの日のことを覚えていたのです。
なぜ覚えていたのか?その理由は、美久にとってこの時の陣平との出会いが初恋だったからです。
もっともこれを恋だと認識するのはもっとずっと後、というよりも、
20歳になってもなおはっきりと自覚していないのが美久という女の子です。
「初恋の人」と十数年間一緒に暮らしてきた美久にとって、
20歳を迎えるということは陣平との当たり前の日常が壊れることを意味していました。

序盤は父親から自立しようとする女の子の健気な成長物語の様相を呈しますが、中盤以降は、陣平の研究室の
学生で美久に思いを寄せる寺西真(草彅剛)との関係や陣平の再婚話、そして、本当の父親との再会が描かれ、
美久にとって本当の意味での幸せがどういう形なのか、陣平と美久それぞれの思いが交錯します。
そういうドラマの主題歌だということを念頭においてもう一度この曲の詞をご覧になってみてください。
また少し違った感想が得られるかもしれません。

私はこのドラマと『いつかまた逢える』(1995年)という作品を教材にしてドラマ演出の基本を学んだので、
この2作品のチーフディレクターだった永山耕三監督の基本的な演出手法は熟知しているつもりです。 
永山演出の最大の特徴は音楽への強いこだわりで、1991年に制作された『東京ラブストーリー』では、
当時まだテレビドラマでは一般的ではなかったオリジナルサウンドトラックを制作してドラマ演出に革命を起こしました。

この『じんべえ』の音楽は『ロングバケーション』(1996年)などにも楽曲を提供していた音楽プロデューサー・Sinが結成した
SR Smoothy(エスアールスムージー)というユニットの「Opus One」というアルバムに収録された曲をベースとした楽曲で、
主にボーカルを抜いた状態のアレンジ曲と一部は挿入歌として劇中で使用されていました。
その中でもピアノのインスト曲”Wind On The Water”は印象的な場面で何度も使用され、
主題歌と並んでこのドラマを象徴する曲となりました。美久の誕生日のシーンで描かれているとおり、
この曲は二人にとって亡き妻、亡き母を偲ぶ大事な曲という設定になっています。

映画の世界では、古くから「いい映画にいい音楽は付き物」と言われてきましたが、
それをテレビドラマに本格的に持ち込んだのが永山耕三監督で、
『東京ラブストーリー』以降、ドラマ演出において主題歌と音楽は大変重要な位置を占めるようになり、
作品が成功するためにはいいアーティストといい作曲家を確保することが必須条件となっていきます。
ただ、近年のドラマサントラは同じ作曲家が年に何本も書き下ろすためか、
印象に残っている音楽はそう多くはありません。最近のサントラで特に印象に残っているのは、
吉俣良さんの『篤姫』、林ゆうきさんの『コード・ブルー』、井筒昭雄さんの『流れ星』ぐらいでしょうか。

最後に、この『じんべえ』というドラマは、どういう理由かわかりませんが、一切ソフト化がなされていないようです。
そういえば、当時VHSの発売を心待ちにしていたのですが、全然アナウンスがなくて15年間すっかり忘れていました。
素晴らしいドラマなので多くの人にご覧いただきたいのですが、観られるとすればCS等の再放送でしょうか。


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