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  • e97h0017e97h0017TBS『白い影』再放送。中居くんの最高傑作のやつだ。現ドリマックス三城Pの作品。単独でこんな良作をプロデュースするんだからTBSには大した人材がいたものだ。竹内結子ちゃんはこの頃から表情のお芝居が素晴らしかった。顔をくしゃくしゃにして感情表現できる女優さんはそんなに多くはいない。04/10 19:38
  • e97h0017e97h0017TBS『ハンチョウ5』第1話。前シリーズまでとは大分雰囲気が変わった。田山さんと塚地さんが姿を消し黄門様が刑事部長になれば一転してシリアスモードが強調される。ラーメン屋のシーンなど落着いたコミカル感も悪くない。慣れ親しんだ大川脚本の安心感もある。あいつが嫌いだがもう少し見守ろう。04/10 19:58
  • e97h0017e97h0017まなみんが動ける女優だとは思わなかった。04/10 20:07
  • e97h0017e97h0017『白い影』第2話。おそらく観るのは本放送以来なのだが改めて感動している。直江が倫子に惹かれていく様は、シチュエーションと直江の微妙な表情の変遷のみで表現されている。ラストのたんぽぽを使ったシーンは屈指の名シーンの部類だろう。そしてヒロインを魅力的に撮る監督に尊敬の念を禁じえない。04/10 23:41
  • e97h0017e97h0017NHK『輝く女 北川景子』。普段の姿はとても魅力的な女の子である。しかし演じている彼女にはほとんど魅力を感じたことがないのはどういうわけだろう。これは私見だが、彼女はどうも演じることを技術と捉えているきらいがある。もっと感性を働かせて役柄を創造していかないと主演女優は務まらない。04/11 01:48

タグ:竹内結子

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  • e97h0017e97h0017富野由悠季氏ロングインタビューです。 http://t.co/p1uJ7I3S 「テレビ関係者向けに言うと、たかが番組のコーナーの取材者でしかないヤツをみんな“ディレクター”って言ってる。あれはレポーターです」何もないのにあるように思い込まされているだけなのだと、富野さんは言う。04/08 12:08
  • e97h0017e97h0017実際には何もないのに然もあるかのように作り込むことに長けた似非ディレクターに騙されてはいけない。そのことは確実に作品に反映されるものだから、我々も見極める目を養いたい。テレビの作り手の思考は、受け手が想像する以上に底が浅いのかもしれないということを肝に銘じてテレビに向き合おう。04/08 12:16

(2012-2)ドラマ期待度ランキング [ドラマプレビュー]

恒例の期待度ランキング。4月から始まるドラマの期待度を4段階で評価しています。
絶対に観たいと思わせてくれるドラマが少ないのが残念ですが、前クールが忙しかったのでいいバランスかなと思っています。
また、1クールぶりに「なかったことにしたいドラマ」が登場しました。これは一連の騒動によるもので、それだけで作り手の
底の浅さが見えた気がしています。過去の名作ドラマから着想を得るというのはよくあることなのかもしれませんが、
もっとうまくやらなければなりません。これを俗に「下手こいた」と言うのです。戦犯は企画担当のSプロデューサーか。

 ★★★ : 絶対観る / ★★ : 観る / ☆☆ : 観ない / ☆☆☆ : なかったことにしたい

Pre-ratingTime SlotTitleStationMain CastScriptChief-Dir.Co-Pro.
★★★金23都市伝説の女テレビ朝日長澤まさみ後藤法子星野和成MMJ
★★★火22はつ恋NHK木村佳乃中園ミホ井上剛 
★★木21Wの悲劇テレビ朝日武井咲寺田敏雄片山修MMJ
★★火21リーガル・ハイフジテレビ堺雅人、新垣結衣古沢良太石川淳一共同テレビ
★★水22 クレオパトラな女たち日本テレビ佐藤隆太大石静岩本仁志(TMC)
★★木22カエルの王女さまフジテレビ天海祐希吉田智子光野道夫
★★土23未来日記フジテレビ岡田将生、剛力彩芽桑村さや香並木道子
☆☆金22もう一度君に、プロポーズTBS竹野内豊桐野世樹村上正典共同テレビ
☆☆月21鍵のかかった部屋フジテレビ大野智、戸田恵梨香相沢友子松山博昭
☆☆月20ハンチョウ5TBS佐々木蔵之介大川俊道酒井聖博ドリマックス
☆☆火2237歳で医者になった僕関西テレビ草彅剛古谷和尚三宅喜重
☆☆土21三毛猫ホームズの推理日本テレビ相葉雅紀大宮エリー中島悟(オフィス・クレッシェンド)
☆☆日21ATARUTBS中居正広櫻井武晴木村ひさし
☆☆木21パパドル!TBS錦戸亮金子ありさ坪井敏雄ドリマックス
☆☆☆日21家族のうたフジテレビオダギリジョー酒井雅秋岩田和行共同テレビ
※ 各局ドラマ枠の増減(プライム) NHK 2(-1) / 日本テレビ 2 / TBS 4 / フジテレビ 5(+1) / 関西テレビ 1 / テレビ朝日 4(-1)
※ タイトルは各ドラマの公式サイトにリンクしています。※ 作品名を一部省略して表記しているものがある。※ テレビ朝日の東映枠は割愛した。
※ 脚本担当者が複数いる作品については 、トップクレジットを表記している。

フジテレビがさらにドラマ枠を新設して、なんと共同テレビ制作の作品が3本というドラマバブルとでも言うべき状況ですが、
個人的な印象でいえば、その結果としてテレビドラマ全体のクオリティが落ちてしまうのではないかという危惧を持っています。
制作会社や芸能事務所としては、これによって確実に仕事が増えるので、大歓迎なのかもしれませんが、
スタッフやキャスト、あるいは制作費が分散することによって、個々の作品のクオリティが下がる状況は容易に想像できます。
この役にはあの人をキャスティングしたかったが、すでに他作品にスケジュールを抑えられているとか、
前クールの役柄とかぶってしまうので、別の俳優さんで妥協しなければならないというような状況が考えられます。
また、脚本家の争奪戦も熾烈になるでしょう。ただし結果的に若手脚本家に門戸が開かれるようならそれは「功」の部分です。

一方でTBSが共同テレビにメジャー枠のドラマ制作を発注する時代が来るとは、それはそれで感慨深いものがあります。

今クール二つしかない絶対に観たいドラマのひとつ、テレビ朝日『都市伝説の女』は、
年に何本かはスマッシュヒットを繰り出してくるメディアミックス・ジャパンの完パケ作品。
一応、刑事ドラマですが、とんでもない切り口で攻めてくるものだと感心しています。
私はセカチュー以来の長澤まさみウォッチャーなので、そもそも観ないという選択肢はありえないということもあります。
近年のまさみちゃんを観ていて思うのは、どちらかと言えばコメディエンヌとしての素養の方が高い女優さんだということで、
『分身』(WOWOW)がシリアスな役どころだったので、今回はまさみちゃんらしさを存分に堪能できそうなのが嬉しいです。
それと、若手俳優の中では注目度の高い溝端淳平くんのお芝居も楽しみにしています。
『蜜の味』や映画『麒麟の翼』で硬軟幅広いお芝居に対応できる俳優さんであることがわかったので、
まさみちゃんとの共演でどんな新しい一面を見せてくれるのかにも注目です。

もうひとつの絶対に観たいドラマ、NHK『はつ恋』は5月放送開始です。
この枠は創設以来、『八日目の蝉』、『セカンドバージン』、『ラストマネー-愛の値段-』など地味に良作が多くて、
目が離せない枠だと思っています。個人的には昔からよく知っている俳優さんと脚本家が登場するので、
ドラマの内容より先にスタッフ・キャストだけで観たいと思ってしまうことが多い枠でもあります。
今回で言えば、世間的な旬は過ぎていても、確実に実力という名の脂が乗っている木村佳乃さんと中園ミホさんのコンビで、
しかも大人の「はつ恋」がテーマですから、中身のある硬派な仕上がりになっていることは間違いないでしょう。

テレビ朝日『Wの悲劇』は、「諸刃の剣」的なにおいがプンプンするのですが、やはり武井咲ちゃんには注目です。
この一年、(事務所の方針で)目立って女優らしいことをしてこなかったのが吉と出るか凶と出るか、
私はほぼ『大切なことはすべて君が教えてくれた』以来となるので、彼女の女優としての成長を見極めたいと思っています。
ひとつ気になっているのは、主にキャスティングについてオスカーが前面に出てきている点で、
あまり余計なことをしてくれなければと思っています。『櫻の園』の二の舞だけは何としても避けなければなりません。

フジテレビ『リーガル・ハイ』は、共同テレビの「職業もの」なので本来なら観ないのですが、
脚本が『鈴木先生』の古沢良太さんなので観ます。それと、堺雅人さんは大学の大先輩で、
学生の頃から一方的に敬愛している俳優さんなので、そもそもこれも観ないという選択肢はありませんでした。
ただし、内容が伴わなければ見切る可能性はあります。何と言っても共同テレビですから。

日本テレビ『クレオパトラな女たち』は、『妄想捜査』で俄然注目度がアップした佐藤隆太くん主演に大石静脚本ですから、
抑えておかなければなりません。それと、岩本仁志監督はフジテレビ時代に手がけた作品に大好きなものが多くて、
日本テレビに移籍してからの作品(連続ドラマ)としては、初めてちゃんと拝見することになるので楽しみにしています。

『カエルの王女さま』は、フジテレビが新しいことをやろうとしているので要チェックでしょう。
フジテレビ新設枠の『未来日記』も抑えておきます。岡田将生くんにいい役が巡ってくることを願っています。
また、宮本理江子監督の愛弟子・並木道子監督の初チーフ作品というところにも注目です。
『もう一度君に、プロポーズ』『鍵のかかった部屋』『ハンチョウ5』は、第1回は観るかもしれません。
これ以下は絶対に見ません!(断言)


僕等がいた 前篇 [映画レビュー]

bokuragaita.jpg
(C)2012 「僕等がいた」製作委員会

『 僕等がいた 前篇 』
( 2012年 東宝=アスミック・エース 123分 )
監督:三木孝浩 脚本:吉田智子 主演:生田斗真、吉高由里子
          Official Wikipedia / kinenote           

僕等がいた 後篇 

デートムービーとして価値は高いのかもしれませんが、前篇のみを評価すれば、手放しで面白かったと言えるストーリーではなく、どこか後篇への壮大な前ふりのような感覚がありました。本作については後篇を観なければ作品としての正しい評価は下せないように思いますので、今回は演出面のレビューとします。

私は本作を観るにあたって、予習というわけではありませんが、三木孝浩監督の作品をいくつか観た上で映画館に足を運びました。ミュージックビデオ出身の監督だけあって、とても美しい絵を切り取る方で、評価できる部分もあるのですが、映画がミュージックビデオと異なるのは、画に意味があるかどうかということで、ただ単にキレイな映像を並べるだけの映画があるとすれば、私はそういう作品には魅力を感じません。

本作をご覧になられた方の中で、同系統の映画『ハナミズキ』や『君に届け』といった作品を思い出した方は少なくないと思います。特に本作と同じく漫画原作を持つ『君に届け』は、演出面を論じるならば恰好の比較対象となりえます。このブログをずっと読んでくださっている方ならご存知かと思いますが、私は『君に届け』の熊澤尚人監督の演出を高く評価していて、映像に意味を付与するという明確なセオリーを持つ数少ない映画監督だと思っています。

それでは本作のような王道の恋愛映画におけるセオリーとは何なのでしょうか?これは私の個人的な認識なので、あくまでも「ひとつのセオリー」として考えていただきたいのですが、私はラブストーリーにおいては「二人の距離感」を表現することがとても重要だと考えています。なぜなら誰かを好きになるということは、特にその初期段階においては相手との距離感を意識することと同義であり、物理的な意味でも精神的な意味でも、相手を遠くに感じたり、近くに感じたりすることが恋愛の醍醐味と言っても過言ではないからです。近いけど遠い存在、遠いけど近い存在・・・この距離感を強く意識することこそが恋愛の本質なのではないでしょうか。

映画やドラマにおけるこの種の距離感というのは、もちろん脚本上のエピソードの中で表現することも可能なのですが、「距離」とは物理的なものでもあるので、当然、画で見せるという演出的要素も欠かせません。詳しいことは『君に届け』のレビューを読んでいただくとして、熊澤尚人監督はこの映画において「二人の距離感」を映像表現の中に巧みに組み込んでいます。この映画には主人公二人の距離が拡がったり、縮まったりする様子を数十秒にわたって台詞のない映像で見せるシーンがあり、お互いを意識し始めたばかりの二人の心情を物理的な距離感を見せることによって表現することに成功しています。これは脚本上のエピソードとは異なる性質を持っていて、これこそが「映画演出」と呼ぶべきものだと思います。

しかし、残念ながら本作においては、この「二人の距離感」を演出的に表現しようとする意図はほとんど感じられませんでした。監督の意図が「二人の距離感」を表現することよりも「映像的美意識」に強く引きずられていることを感じさせるシーンがありましたので、取り上げることにします。

私が述べた「セオリー」に則れば、ラブストーリーにおけるもっとも重要な場面がキスシーンであることはすぐにご理解いただけると思います。当然、二人の距離が「ゼロ」になるのがキスだからです。本作におけるキスシーンとは、夏祭りの夜、学校の屋上のシーンということになりますが、実は私が本作の映画としてのクオリティを見切ったのもこのシーンになります。私がとても残念思っているのが、このシーンの映画全体の中での位置づけが、二人が相思相愛になったことをキスによって表現したということ以上のものではなかったことで、ラブストーリーにおけるメインイベントに何の味付けもなされていなかったとなれば、それだけでこの映画が凡庸なラブストーリーと評価されても仕方がないと思います。

「キス」について語る自分を少々滑稽にも思っているのですが・・・、二人の距離が「ゼロ」になるまでには、双方それぞれに無数の心の動きがあるはずなのです。手が触れる、目が合う、相手の唇を意識する、気持ちが通じ合う、目を閉じる・・・唇が触れるまでの緊張感、ドキドキ感、そして唇が触れた瞬間の二人の歓喜・・・そういったものを映像で表現するのが映画監督の仕事なのではないでしょうか。本作のキスシーンには、二人で並んで座っている状態から「ゼロ」になるまでの主人公二人の心の動きがすっぽりと抜け落ちているのです。

二人が口づけ交わすと、すぐに広い画に切り替わり、二人の背後に花火が打ち上がってこのシーンは終わります。私はこのカットを観て、結局、監督は二人のキスに何らか意味を付与したかったというよりも、最初からこの画を見せたかっただけなんだと感じました。

「学校の屋上で、初めてのキスをする二人。その背後に花火が打ち上がる」

本作のキスシーンには、脚本に活字で書いてあること以上のものは映っていなかったように思います。もちろん美しい映像を撮ることも映画監督の重要な仕事だと思います。しかし、そのための映画だと考えているとしたら、その認識は改めてもらわなければなりません。登場人物の中に存在する「無数の心」を想像し、それを映像に刻み付けるために最も効果的な手法を選択するのが映画監督の仕事なのではないでしょうか。残念ながら私はこのシーンを見たとき、監督は「目に見えるもの」をキレイに撮ることしか考えていないように感じました。

このシーンに限らず、終盤の後夜祭のシーンなども「二人の距離感」を表現するには絶好のシチュエーションだったはずですが、主人公二人の「すれ違い感」とそれに伴う「もどかしさ」のようなものがまったく感じられなかったのは、演出のせいだと言い切っていいと思います。これはもちろん私の感想ですが、最初から最後まで他人の恋愛を客観的に見ていた感覚は拭えず、それもそのはず主人公二人のドキドキが感じられなかった(=表現されていなかった)以上、自分自身がドキドキするわけがないのです。

私は後篇に向けて、本作の演出面に期待するのは止めることにしました。嵐の前の静けさじゃないですが、このどちらかと言えば淡々としたと言ってもいい前篇のストーリーを観る限り、なんとなく後篇にはとんでもないカタルシスが待ち受けているような気がしてならないのです。演出面を切り捨てなければならないのは映画を観る楽しみが半減するというものですが、本作のストーリーを語るためにはもう一度映画館に足を運ばなければならないようです。

関連記事 : 僕等がいた 後篇 (2012-04-30)

総合評価 ★★★☆☆
 物語 ★★★☆☆(原作漫画のものだろうか、印象的な台詞が多数散りばめられていた点は評価したい)
 配役 ★★★☆☆
 演出 ★★☆☆☆
 映像 ★★☆☆☆
 音楽 ★★★☆☆