(2012-2)ドラマ期待度ランキング [ドラマプレビュー]
恒例の期待度ランキング。4月から始まるドラマの期待度を4段階で評価しています。
絶対に観たいと思わせてくれるドラマが少ないのが残念ですが、前クールが忙しかったのでいいバランスかなと思っています。
また、1クールぶりに「なかったことにしたいドラマ」が登場しました。これは一連の騒動によるもので、それだけで作り手の
底の浅さが見えた気がしています。過去の名作ドラマから着想を得るというのはよくあることなのかもしれませんが、
もっとうまくやらなければなりません。これを俗に「下手こいた」と言うのです。戦犯は企画担当のSプロデューサーか。
★★★ : 絶対観る / ★★☆ : 観る / ★☆☆ : 観ない / ☆☆☆ : なかったことにしたい |
Pre-rating | Time Slot | Title | Station | Main Cast | Script | Chief-Dir. | Co-Pro. |
★★★ | 金23 | 都市伝説の女 | テレビ朝日 | 長澤まさみ | 後藤法子 | 星野和成 | MMJ |
★★★ | 火22 | はつ恋 | NHK | 木村佳乃 | 中園ミホ | 井上剛 | |
★★☆ | 木21 | Wの悲劇 | テレビ朝日 | 武井咲 | 寺田敏雄 | 片山修 | MMJ |
★★☆ | 火21 | リーガル・ハイ | フジテレビ | 堺雅人、新垣結衣 | 古沢良太 | 石川淳一 | 共同テレビ |
★★☆ | 水22 | クレオパトラな女たち | 日本テレビ | 佐藤隆太 | 大石静 | 岩本仁志 | (TMC) |
★★☆ | 木22 | カエルの王女さま | フジテレビ | 天海祐希 | 吉田智子 | 光野道夫 | |
★★☆ | 土23 | 未来日記 | フジテレビ | 岡田将生、剛力彩芽 | 桑村さや香 | 並木道子 | |
★☆☆ | 金22 | もう一度君に、プロポーズ | TBS | 竹野内豊 | 桐野世樹 | 村上正典 | 共同テレビ |
★☆☆ | 月21 | 鍵のかかった部屋 | フジテレビ | 大野智、戸田恵梨香 | 相沢友子 | 松山博昭 | |
★☆☆ | 月20 | ハンチョウ5 | TBS | 佐々木蔵之介 | 大川俊道 | 酒井聖博 | ドリマックス |
★☆☆ | 火22 | 37歳で医者になった僕 | 関西テレビ | 草彅剛 | 古谷和尚 | 三宅喜重 | |
★☆☆ | 土21 | 三毛猫ホームズの推理 | 日本テレビ | 相葉雅紀 | 大宮エリー | 中島悟 | (オフィス・クレッシェンド) |
★☆☆ | 日21 | ATARU | TBS | 中居正広 | 櫻井武晴 | 木村ひさし | |
★☆☆ | 木21 | パパドル! | TBS | 錦戸亮 | 金子ありさ | 坪井敏雄 | ドリマックス |
☆☆☆ | 日21 | 家族のうた | フジテレビ | オダギリジョー | 酒井雅秋 | 岩田和行 | 共同テレビ |
※ 各局ドラマ枠の増減(プライム) NHK 2(-1) / 日本テレビ 2 / TBS 4 / フジテレビ 5(+1) / 関西テレビ 1 / テレビ朝日 4(-1) ※ タイトルは各ドラマの公式サイトにリンクしています。※ 作品名を一部省略して表記しているものがある。※ テレビ朝日の東映枠は割愛した。 ※ 脚本担当者が複数いる作品については 、トップクレジットを表記している。 |
フジテレビがさらにドラマ枠を新設して、なんと共同テレビ制作の作品が3本というドラマバブルとでも言うべき状況ですが、
個人的な印象でいえば、その結果としてテレビドラマ全体のクオリティが落ちてしまうのではないかという危惧を持っています。
制作会社や芸能事務所としては、これによって確実に仕事が増えるので、大歓迎なのかもしれませんが、
スタッフやキャスト、あるいは制作費が分散することによって、個々の作品のクオリティが下がる状況は容易に想像できます。
この役にはあの人をキャスティングしたかったが、すでに他作品にスケジュールを抑えられているとか、
前クールの役柄とかぶってしまうので、別の俳優さんで妥協しなければならないというような状況が考えられます。
また、脚本家の争奪戦も熾烈になるでしょう。ただし結果的に若手脚本家に門戸が開かれるようならそれは「功」の部分です。
一方でTBSが共同テレビにメジャー枠のドラマ制作を発注する時代が来るとは、それはそれで感慨深いものがあります。
今クール二つしかない絶対に観たいドラマのひとつ、テレビ朝日『都市伝説の女』は、
年に何本かはスマッシュヒットを繰り出してくるメディアミックス・ジャパンの完パケ作品。
一応、刑事ドラマですが、とんでもない切り口で攻めてくるものだと感心しています。
私はセカチュー以来の長澤まさみウォッチャーなので、そもそも観ないという選択肢はありえないということもあります。
近年のまさみちゃんを観ていて思うのは、どちらかと言えばコメディエンヌとしての素養の方が高い女優さんだということで、
『分身』(WOWOW)がシリアスな役どころだったので、今回はまさみちゃんらしさを存分に堪能できそうなのが嬉しいです。
それと、若手俳優の中では注目度の高い溝端淳平くんのお芝居も楽しみにしています。
『蜜の味』や映画『麒麟の翼』で硬軟幅広いお芝居に対応できる俳優さんであることがわかったので、
まさみちゃんとの共演でどんな新しい一面を見せてくれるのかにも注目です。
もうひとつの絶対に観たいドラマ、NHK『はつ恋』は5月放送開始です。
この枠は創設以来、『八日目の蝉』、『セカンドバージン』、『ラストマネー-愛の値段-』など地味に良作が多くて、
目が離せない枠だと思っています。個人的には昔からよく知っている俳優さんと脚本家が登場するので、
ドラマの内容より先にスタッフ・キャストだけで観たいと思ってしまうことが多い枠でもあります。
今回で言えば、世間的な旬は過ぎていても、確実に実力という名の脂が乗っている木村佳乃さんと中園ミホさんのコンビで、
しかも大人の「はつ恋」がテーマですから、中身のある硬派な仕上がりになっていることは間違いないでしょう。
テレビ朝日『Wの悲劇』は、「諸刃の剣」的なにおいがプンプンするのですが、やはり武井咲ちゃんには注目です。
この一年、(事務所の方針で)目立って女優らしいことをしてこなかったのが吉と出るか凶と出るか、
私はほぼ『大切なことはすべて君が教えてくれた』以来となるので、彼女の女優としての成長を見極めたいと思っています。
ひとつ気になっているのは、主にキャスティングについてオスカーが前面に出てきている点で、
あまり余計なことをしてくれなければと思っています。『櫻の園』の二の舞だけは何としても避けなければなりません。
フジテレビ『リーガル・ハイ』は、共同テレビの「職業もの」なので本来なら観ないのですが、
脚本が『鈴木先生』の古沢良太さんなので観ます。それと、堺雅人さんは大学の大先輩で、
学生の頃から一方的に敬愛している俳優さんなので、そもそもこれも観ないという選択肢はありませんでした。
ただし、内容が伴わなければ見切る可能性はあります。何と言っても共同テレビですから。
日本テレビ『クレオパトラな女たち』は、『妄想捜査』で俄然注目度がアップした佐藤隆太くん主演に大石静脚本ですから、
抑えておかなければなりません。それと、岩本仁志監督はフジテレビ時代に手がけた作品に大好きなものが多くて、
日本テレビに移籍してからの作品(連続ドラマ)としては、初めてちゃんと拝見することになるので楽しみにしています。
『カエルの王女さま』は、フジテレビが新しいことをやろうとしているので要チェックでしょう。
フジテレビ新設枠の『未来日記』も抑えておきます。岡田将生くんにいい役が巡ってくることを願っています。
また、宮本理江子監督の愛弟子・並木道子監督の初チーフ作品というところにも注目です。
『もう一度君に、プロポーズ』と『鍵のかかった部屋』、『ハンチョウ5』は、第1回は観るかもしれません。
これ以下は絶対に見ません!(断言)
「テレビドラマ 期待度」でググって、こちらのブログを発見!
自分は録画マニアなんすけど、すごく参考になりました。
★★★が「都市伝説の女」と「はつ恋」ですね。
自分は期待度の表し方が違いますが…
◎カエルの王女さま
○都市伝説の女
▲放課後はミステリーとともに
☆鍵のかかった部屋
…いった感じです。
勝手にコメント残して申し訳ない!
by たーさん。 (2012-04-16 17:36)