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福笑い - 高橋優 [音楽]


高橋 優
『 福笑い 』
作詞・作曲:高橋優 編曲:浅田信一
( 2011年2月23日 / WARNER MUSIC JAPAN )

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東京メトロのCMを紹介したのが昨年の春ごろだったでしょうか。
このCMで使用されていた『福笑い』という曲も箭内道彦(やないみちひこ)さんのプロデュースによるもので、
CMの映像・雰囲気に見事にマッチした楽曲になっていると思います。
昨年中はCDがいつ発売されるのかと心待ちにしていたのですが、
もうすっかりあきらめていた今頃になってリリースが決定したようです。

私は、ラジオで初めてこの曲をフルで聴いたとき、涙を落としてしまいました。
こんなにストレートにメッセージが伝わってくる曲に出会ったのも、
こんなにはっきりと「言葉」を感じることができる歌に出会ったのも生まれて初めてかもしれません。
シンプルなコード進行とアレンジで、「言葉の力」を引き出した名曲だと思います。
特に最後のパートで畳み掛けるように押し寄せる言葉の波に私は圧倒されます。

   きっとこの世界の共通言語は
英語じゃなくて笑顔だと思う
笑う門に訪れる何かを
愚直に信じて生きていいと思う
誰かの笑顔につられるように
こっちまで笑顔がうつる魔法のように
理屈ではないところで僕ら 
通じ合える力を持ってるハズ
あなたがいつも笑えていますように 
心から幸せでありますように
それだけがこの世界の全てで
どこかで同じように願う
人の全て

「笑顔」がこの世界のすべてであればいいとみんなが願っている・・・

そして、そんな曲のストレートなメッセージ性を際立たせてくれているこのシンプルなPVも大好きです。
薄明の中で歌う高橋優さんの姿をで正面から捉えた4サイズのショットを繋いでいるだけで、
いかなる編集テクニックもいかなる特殊効果も施していないきわめてシンプルな映像です。
この曲のPVに映像作家が下手な小細工をするのは本当に野暮だと思います。
また、手書きの歌詞も「言葉の力」を強調しています。

背景が曇天なのはディレクターが意図したものでしょうか。
何はともあれ天気は晴れに越したことはないような気もしますが、
これに限って言えば、この背景のモノトーンがこの曲のメッセージ性を強調しているようにも思えます。
高橋優さんが歌っているときの表情の豊かさと歌に込めた想いが伝わってきて、
「笑顔」の魅力を改めて教えてくれています。今年の大晦日(=紅白)はこの曲で泣くかもです。
それと高橋さんのアコギの持ち方、スタイルが好き(^^)。

関連記事 : TOKYO HEART つながる瞬間 - 東京メトロ(2010-05-16)


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サンタ

 ジャニスカさんお久しぶりです。 「流れ星」終了後も、いつも読ませていただいておりました。

 この曲をきちんと全部聴いたことが無くて、今「いい曲だな~!!」としみじみ耳を傾けてしまいました。

 <きっとこの世界の共通言語は
  英語じゃなくて笑顔だと思う> と言うフレーズは心に染みますね。

 日々の生活に追われて「笑顔」を忘れることって多いような気がします。

 現代は若い方は勿論、私達のような年長者も「笑顔」が少なくなるような現実にぶつかることが多いです。 私の姉などは、心が辛い時には無理にでも口角を上げで笑顔を作るようにするといいなどと話しています。(笑)

 音楽の力って大きいですね。 「福笑い」と言うタイトルを見ただけで何だか心がほっこりしました。 シンプルな曲ですがそれだけにストレートに入ってきます。

 素敵な曲を教えていただいて有難うございます。

  P.S 昨夜TBSのA-Studioと言う鶴瓶さん司会のトーク番組でゲストが竹野内豊さんでした。 その中で「流れ星」の宮本監督のお話も出ました。 監督は竹野内さんのことが大好きと仰っていました。またお二人のコラボレーションのお仕事が見られるといいなと期待が膨らみました。 鶴瓶さんのこの番組は丁寧な取材と鶴瓶さんの暖かなコメントで好きな番組です。 ジャニスカさんはご覧になっていないでしょうか?
by サンタ (2011-02-05 11:22) 

ジャニスカ

サンタさん、こんにちは。いつもご来訪ありがとうございます(^^)。
本当に「音楽の力」ってすごいと思います。
とはいえ、そんな力を実感する機会というのはそう多くはありませんよね。
音楽に限らず、映画にしてもドラマにしても、モノを作る人たちに求められるのは、
何かを伝えたいと思う強い気持ちなんだと思います。
そして、そこに例えば、CDを売りたいとか自分の技巧を見せつけたいといった他意があると、
なかなか受け止める側にストレートに伝わっていかないということがあるのかもしれません。

今日ラジオで作曲家の久石譲さんが、ホイットニー・ヒューストンさんの「Always love you」のあの有名なサビの部分には、技巧を見せつけるような歌い手の意思が見えてあまり好きではないとおっしゃっていました。それに続けて、真の名曲というものは技巧をそぎ落としたところにあるというようなこともおっしゃっていて、これはすべてのモノ作りに通じるお話だと思いました。「流れ星」もこの「福笑い」もそのような他意を捨て去ったところに成立しているんだと思います。

昨日のA-Studioは観ることができませんでした。「太平洋の奇跡」の公開が迫っているので、宣伝番組はできるだけチェックするようにしているんですけどね、、、宮本監督と竹野内豊さんの信頼関係というものは、作品からもひしひしと伝わってきます。ただ「流れ星」が「ビーチボーイズ」以来だったように、お二人が一緒になる機会はそうすぐには巡ってこないかもしれません。私としては、竹野内豊さんにはテレビドラマよりも映画に仕事の重心を移して欲しいと思っていて、「竹野内豊主演、宮本理江子監督」で映画の企画が立ち上がればいいなぁと期待しています。

ひとまずは「太平洋の奇跡」をすごく楽しみにしている今日この頃です。
必ずレビューを書くことになると思います。褒める気満々ですので、ご期待ください。。。(=´ー`)ノ。

by ジャニスカ (2011-02-05 23:03) 

サンタ

 竹野内豊主演、宮本理恵子監督の映画、是非見てみたいですね!

 「太平洋の奇跡」がいよいよ今週公開ですね。試写会を見た方のレビューの中には 竹野内さんが線が細くて存在感が無いと言うようなものもあります。 未だ見ていないので何とも言えませんが大場大尉はもともと地理の教師だったということですし、 職業軍人ではない多くの市井の人々が駆り出されたのがあの戦争だと思うと、その指摘は当てはまらないのでは、などといろいろな宣伝番組を見ながら思っています。

 監督始め竹野内さんや全てのキャストスタッフが思いをこめて造った作品だということは伝わってきますね。

 「太平洋の奇跡」を監督された平山さんがどんな作品を作られたかと言う興味から「必死剣鳥刺し」を見てみました。 丁寧な映画つくりをされる監督さんだなあと思いました。
by サンタ (2011-02-06 10:49) 

ジャニスカ

竹野内豊さんのお芝居が映画向きなのは間違いないと思いますが、そのことを見抜いているプロデューサーが今のフジテレビにいるのかが最大の問題です。いったん企画が立ち上がれば、十中八九、宮本監督に白羽の矢が立つはずなんですが・・・。

「太平洋の奇跡」についてはあまり他者の評価は気になさらない方がいいと思います。感じ方は人それぞれですし、この映画を好きになれない方がたくさんいることも当然予見されることです。そういう方の批判をひとつひとつ議論しようとするとキリがありませんし、その批判を翻させることも不可能だと思います。それよりも私は、あまり先入観を持たずに作品と向き合い、その中で自分が感じたことを一番大事にしたいと思っています。

そうこうしているうちにもう今週公開なんですね。私は3週目か4週目に観にいくつもりですが、場合によっては2回観ることになると思います。というよりももう一度観たいと思わせる映画であることを願っています。封切り前に作品のみどころなどを紹介するプレビュー記事を書くつもりでおります。よかったらそちらをご覧の上、映画館へ足をお運びください!(=´ー`)ノ

by ジャニスカ (2011-02-06 17:20) 

むーにゃ

ジャニスカさん、おはようございます。
高橋優さんの記事とはあまり関係ないことでのコメントです。お許し下さい。

前の方のコメントで、「太平洋の奇跡」のお話が出ておりましたので、その件でコメントさせていただきます。
公開前に紹介のプレビュー記事をかかれる予定だということですね。楽しみです。どうして、3週目か4週目に行かれる予定なのですか?あまり意味はないのでしょうか。

私は、運よく公開前に(試写会で)観ることができました。ここでは、あえて感想は申し上げないことにします。もう2回観たのですが、1度目は、ただ大きく目を見開いて、描かれていることを見てたような気がします。そして2度目はいくつかの場面で、自然に涙が流れていました。1度目は映像を刻み込み、2度目は映画を味わうことが出来たような気がします。

話はかわって、高橋優さんの歌ですが、前クールのドラマ「Q10」の主題歌で“ほんとのきもち”という曲が使われていましたね。印象的な歌詞で、曲の中にドラマがありました。3~5分の短い中にドラマをひとつ見せてくれるなんて才能豊かな方ですね。

では、また。レビュー楽しみにしています。
by むーにゃ (2011-02-08 09:15) 

ジャニスカ

むーにゃさん、おはこんばんちは~。
もう2度も観てるなんてスゴイですね!驚きです。
やはりこの映画は2度以上観るべき映画のようです。
むーにゃさんが2度の鑑賞を通じてお感じになったことは、よくわかる気がします。
いい映画であればあるほど、本当の意味で作品を堪能できるのは2度目なんですよね。

3週目か4週目に見る理由は、大した意味はなくて、
一言で言えば一番いい環境で見られるのがその頃ということです。
映画は初日に観ようが最終日に観ようが、当たり前ですけど内容は同じですから、
あとはこちらの気持ちの問題なんですね。要はいかに集中して作品と向き合えるかということで、
映画はお客さんが少ない回でリラックスして観たいというのが、私が一番重視する点です。
映画の観客動員数は公開から日を追うごとに落ちていきますから、
私としてはスクリーンで観られれば、最終日でも構わないのですが、
レビューを書こうとすると「旬」というものもありますし、
3~4週目が妥当なところかなという感じです。
また、シネコンだと大スクリーンから中スクリーンに切り替わるのがその頃なので、
大きなスクリーンとキャパのある劇場で観られる最後のタイミングがその頃ということもあります。
細かいことを申しました、、、観たいとき、時間のあるときに観るのが一番ですよね。。。

ドラマは観なかったんですが、高橋優さんの「ほんとのきもち」は私も聴きました。この方の楽曲はとにかく言葉に力があるんですよね。曲も歌声も言葉に魂を込めるためのもので、余計な装飾がない分ストレートに我々の心に届くんだと思います。今年ブレイク必至の才能ではないでしょうか。私は曲によって種類が違うメガネにも注目しています(^^;。

プレビューは公開前日の木曜日にアップするつもりです。
ちょっと真面目なことを書いてますが、お付き合いください。。。

by ジャニスカ (2011-02-09 00:31) 

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