り・ぼん - My Little Lover

My Little Lover　
『 り・ぼん 』
作詞：akko　作曲：Tetsuhiko　編曲：Tetsuhiko and other
（ 2006年11月8日 ／ avex trax ）
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昨日のログでドラマ主題歌のあり方に触れましたが、
『夏の恋は虹色に輝く』の主題歌が、「松本潤主演だから嵐」というのはやっぱりあまりにも短絡過ぎると思います。
実際この曲は劇中では使えない、使わないわけですから、
これは最初から主題歌が持つ役割と演出的効果を放棄した選曲だったと言わざるを得ません。
テレビのプロデューサーというものは、
メディアを超えて様々なジャンルに対してアンテナを常に張り巡らせていないと務まらない仕事だと思いますが、
このドラマのプロデューサーは、少なくとも主題歌の選曲において、そのアンテナを活用することはなかったようです。

テレビドラマというものは今も昔も女性の支持を得ることが大変重要で、
主演の松本潤君がそのあたりに大いに貢献しているのは言うまでもありませんが、
もうひとりの主演、竹内結子ちゃんのシングルマザーという役柄は、
彼女自身のプライベートとオーバーラップする部分があって、こちらもまた女性の支持を得やすいところだと思います。 
そのような視点で行くと、このドラマの主題歌を担当するアーティストとして
My Little Loverは最適だったと思いますがいかがでしょうか？

私は、昔から聴きながら映像が思い浮かぶような想像力を掻き立てる曲に魅力を感じます。
この「り・ぼん」という曲を初めて聴いたときからドラマの主題歌にぴったりの曲だと思っていて、
『夏の恋は虹色に輝く』の第1話を観終わったときに、こういう曲を主題歌にすればよかったのにと思ってしまいました。
夏にも合うさわやかで明るい曲でありながら、akkoさんのどこか憂いを秘めた歌声が独特の情感を添えてくれていて、
私の感覚では、少なくとも第1話のラストシーンにこの曲ははまっていたと思います。
そして何よりも、akkoさんの女性としての存在感が、このドラマの主人公の役柄、
および主演の竹内結子ちゃんのそれとオーバーラップするところが最大のポイントです。

ドラマのプロデューサーには、そのような想像力を駆使したドラマ作りを期待したいところですが、
このドラマについて言えば、主題歌の選曲ひとつとっても、
ドラマ制作のベースとなる作業に真剣に取り組んだ形跡が見られないのは大変残念です。
主題歌の選曲が本当に「松本潤主演だから嵐」でしかなかったのであれば、
いよいよフジテレビのドラマプロデューサーの力量を疑わなければなりません。
もっともそれ以前にジャニーズ事務所とのパワーバランスが働いている可能性も否定できませんけど・・・

コメント 2

私も正直、「夏の恋は…」の主題歌を聞いて、え？これ？？と思いました。
嵐の曲は「花より男子」のように、学園物だったら、かろうじて爽やかで合ってるかなと思いましたが、このドラマは全然合っていません、違いますね。

ジャニスカさんのお見立てのこの「り・ぼん」が良いですね。
昔のようにドラマ制作の方々が頑張っていない感じが、特にフジテレビ、ありますね…最近…。
by テンコ (2010-07-27 22:55) 

私は嵐の曲というとデビュー曲以外知らなくて(^^;、
今回ほとんど初めて嵐の曲をちゃんと聴いたんですけど、嵐ファンには本当に申し訳ありませんが、
何の引っ掛かりもない（＝印象に残らない）つまらない曲ですよね（←言っちゃった・・・）。

ここからは「週刊誌ネタ」ぐらいに考えてほしいんですが、
このドラマの主演は当初、水嶋ヒロ君に依頼していたそうです。
彼がいろんな都合でこの話を断って、この役が松本潤君に回ってきたわけで、
ジャニーズ事務所としては、そんなお下がりのような役を「快諾」というわけにはいかず、
フジテレビに松潤と主題歌のバーター（抱き合わせ）を要求したんじゃないでしょうか。
来月嵐のアルバムが発売されるという話を聞いて、そんな想像を勝手にたくましくしています(^^;。
ジャニーズ事務所の業界への影響力は、我々の想像以上のものがあるようです。
仮にそんな事実があるとすれば、プロデューサー為す術なし、ということになりますので、
純粋にドラマの内容で評価してあげないとかわいそうですね。
by ジャニスカ (2010-07-28 18:13)