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(7)月の恋人 ~Moon Lovers~ [ドラマレビュー]

『月の恋人 ~Moon Lovers~』
第7回

(2010年 フジテレビ 全8回)
演出:平野眞 脚本:浅野妙子、高橋幹子、山上ちはる 出演:木村拓哉、篠原涼子、松田翔太、北川景子
          Official Wikipedia / TV Drama DB          

第7回視聴率、14.4%。

来週、最終回!?驚きました。
このドラマは、テレビ情報誌などではずっと「放送回数未定」となっていて、
フジテレビとしては高視聴率を期待して、どちらかといえば全10回とか11回を視野に入れていたはずですが、
まさかの全8回となり、これは事実上の早期「打ち切り」と考えていいでしょう。
私は、当初の予定は全10回を基本に視聴率によっては1週延長して全11回というスタンスだったと想像しています。
仮にそうだとすれば、この2時間15分の拡大枠という異例の最終回は、
当初の予定通り第10話まであった残り3話分の脚本をおよそ2話分に短縮したものだと考えられます。

フジテレビの看板枠である「月9」の早期打ち切りには、かなりのセンシティブな決断が存在していると考えられ、
想像ですが、けっこう「偉い人たち」の会議で決まったんじゃないでしょうか。
いずれにしろフジテレビとしてはこのドラマの取り扱いに相当腐心したのは確かだと思われます。
私としては、これによって次作『夏の恋は虹色に輝く』の放送開始が早まりそうなので喜んでいます。

さて、このドラマの内容および結末については、概ね想定内に納まりそうです。
逆に製作者としてはこのドラマに対する視聴者の反応(=視聴率)は想定外の事態だけに、
最終回を前にストーリー上はそんなに大きなサプライズはないのではないかと考えています。
作り手の心理として高視聴率で迎えたドラマの最終回は、
視聴者の期待に応えるべく、それなりの思案を巡らせて結末にも工夫を施すものですが、
低視聴率のドラマの最終回は、視聴者の期待が薄いだけに無難な線に落ち着いてしまうような気がします。
製作者にとって、最終回を前に視聴者から何の思案も小細工も要求されていない事態は、ちょっと悲しいものがあります。
もっともこのドラマの最終回にサプライズがあろうとなかろうと「月9史上屈指の駄作」の烙印は免れないでしょう。

最終回視聴率予想、15.0%。

関連記事 : (1)月の恋人 ~Moon Lovers~
(2)月の恋人 ~Moon Lovers~
(3)月の恋人 ~Moon Lovers~
(4)月の恋人 ~Moon Lovers~
(5)月の恋人 ~Moon Lovers~
(6)月の恋人 ~Moon Lovers~
(8)月の恋人 ~Moon Lovers~


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テンコ

こんにちは~。
またまたお邪魔します。
>「月9史上屈指の駄作」の烙印は免れないでしょう。

やはりそう思われますか。視聴率は案外下がらなかったのは、私のようにつまらないと言いながら、興味本位で観てる人もいるからなのかもしれませんね。
原作者はどう思っているのだろう?と時々思います。原作本の内容とはかなり違うそうですね。脚本も浅野妙子さん以外の人が2人いるようですが、家具業界のこと、会社組織のこと、ビジネス上の細かいことが子供が考えたような稚拙なことばかりで、どうしたのだろうと、呆れている人も多いのではと思います。

9回で最終回というのはやはり早期打ち切りに近いのでしょうね。
11回くらいを予定していたところ、早めに切り上げることにしたんですね。
キムタクのイメージダウンが避けられなくなってきたし、このままストーリーをどんなに変えてみても一気に盛り上がるようには思えなかったんでしょうか。

前の「ブザー・ビート」を観ていたのですが、次回最終章!と大きくテロップが出たとき、勘違いして、最終回だと思い、気合入れて観ていたら、終わらなかったので、アレーッ?!と思ったことがありました。あれ、だまされたナ~と思いました!最終回だと思うと一生懸命観ちゃったりしますので、フジは視聴率とるためには色々しますね。

毎回長くなってすみません。リン・チーリンさんは台湾では大人気のモデルさん(最近は女優さん)で、いつも胸の開いたドレスを完璧に着こなすような、日本でいうと、藤原紀香さんみたいな感じに思うのですが、ここでは地味な服装ばかり、ほんの少しだけドレス姿を見せてくれただけで、もったいないなあと思いました。彼女の魅力も出し切れなかったなと残念です。
by テンコ (2010-06-29 13:23) 

ジャニスカ

テンコさん、またまたnice!&コメントありがとうございます(^^)。

月9史上「屈指」と書きましたが、「最悪」とするのはさすがに躊躇しました(^^;。
私の場合、映画にしてもドラマにしても「悪いもの」を知らないと「良いもの」も正しく評価できないという想いから、
こういうドラマでも意外と苦もなく見られてしまうのですが(それこそ興味本位ということになります)、
中にはそんな想いがあっても見ていられないドイヒーなドラマも存在していて、
ここまで一応は見届けられたということはやはり「最悪」は言いすぎということになりますね。
視聴率が絶望的なところまで下がらないのは、
木村拓哉さんの根強いファンというのが確実に存在しているということだと思います。

本文の「打ち切り」のくだりはくれぐれも私の想像ですので・・・(^^ゞ。
ただ、第5話の次回予告で「最終章・序幕」と打ったのは、明らかに違和感がありましたよね。
今思えばおそらくあの時点で「打ち切り」は決定していたんだと思います。

「偉い人たちの会議」と書きましたが、具体的に言えばスポンサーのことで、
スポンサーとしては数字が見込めなくなったドラマを放映するよりも、
次のドラマを前倒しするか、特番を放映してもらった方がメリットがあると考えるのは当然です。
また、テンコさんのおっしゃるとおり、
「偉い人たち」の中にはキムタクのイメージダウンを避けたいジャニーズ事務所も含まれているでしょう。

リン・チーリンさんは、男性目線で言うと下手にドレスアップするよりも、
普段着に近いものの方がドラマならではという感じがして、逆に好きだったかもしれません。。。
いずれにしろこのドラマが彼女の魅力を引き出せなかったのは確かですね。

まだ最終回を残してますが、私の気持ちはすでに『夏の恋は虹色に輝く』の方に向いています(^^)。
by ジャニスカ (2010-06-29 21:22) 

一番輝いていたのは

篠原涼子さんですね!彼女は美しい!

リンチーリンはあまり魅力ないけど、彼女を「渦中の人」にしすぎなドラマ。
変なドラマ!!
by 一番輝いていたのは (2010-07-03 12:56) 

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