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  • e97h0017e97h0017大河ドラマで使用されているプログレッシブカメラは一般視聴者の間でも賛否両論のようだが、普通に観ていてインターレースとの違いが目に見えてわかるということがあるだろうか。「龍馬伝」と「平清盛」の映像が他と違うのはカメラのせいではなくて、「フィルムっぽい加工」をしているだけだと思うが。01/15 22:32
  • e97h0017e97h0017そもそも30pだから数値上は60iのハイビジョンの方が美しい映像が撮れるのは明白。大河がプログレッシブを使い続ける理由は高価な機材を購入した以上償却する必要があるからでは?すべては大友さんの作家的自己満足から始まったことだと思う。横文字の響きに弱い視聴者の心を掴んだのも確かだが。01/15 22:47

タグ:大河ドラマ

(1)最後から二番目の恋 [ドラマレビュー]

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『 最後から二番目の恋 』
( 2012年 フジテレビ 公式サイト
演出:宮本理江子 脚本:岡田惠和 主演:小泉今日子、中井貴一

すべてのドラマがまだ出揃っていない状況で言うのもなんですが、
今クールは『ストロベリーナイト』(フジテレビ)と『運命の人』(TBS)と本作を観ておけば間違いはないようです。
この3作品に共通しているのは、主役はもちろん脇役に至るまで
「芝居ができる俳優」を堅実にキャスティングしているということです。
その意味では『聖なる怪物たち』(テレビ朝日)もいいドラマになる資格を備えていると言えるでしょう。

NHKのドラマに良作が多い理由のひとつには単純に芝居が上手な俳優さんが多数出演しているということがあると思います。
NHKは民放と違ってキャスティングに関してのしがらみが少ないので、
プロデューサーやディレクター、あるいは脚本家が意図した配役を実現しやすく、
人気よりも実力重視のキャスティングとなり、それが結果的に作品の出来に結びついていると考えられます。

本作を観てまず感じたのは、この脚本が確実に小泉今日子さんと中井貴一さんで当て書きしたものであろうということです。
初回からこんなにも台詞と役柄および演じてる俳優さんがシンクロしているドラマは珍しいと思います。
極端なことを言えば、お二人が登場した最初のシーンからすでにキャラクターが完成しているとまで言えると思います。

冒頭のシーンで吉野千明(小泉今日子)は、クリスマスの銀座を足早に歩きながら電話でスタッフと会話しています。
脚本家に対する愚痴をこぼし、スタッフに指示を出しながらタバコをカートンで買う姿には、
それだけで濃密なキャラクター情報が組み込まれています。ここにさらに千明のモノローグが重なれば、
彼女が決して理想的な人生を歩んでいるわけではないというネガティブさが印象付けられます。

一方、その後のシーンに登場する長倉和平(中井貴一)は、千明のように表面的なネガティブさこそ感じられないものの、
彼が市役所の中間管理職を「演じている」姿は、現状への消極的満足感をうかがわせるものです。
これらの情報は「台詞の中身」ではなく、台詞の響きや抑揚、語尾といった雰囲気で表現されているというところが重要で、
演じている俳優さんを具体的にイメージした上で作り上げられた台詞だという印象を持ちました。
それに加えて主演のお二人が上手。始まって5分も経たないうちに観るものをドラマに引き込んでしまう見事なお芝居です。

そして、このおよそ7分間のアバンタイトルの最後、

 「寂しくない大人なんていないよ」
「つまり、人生ってやつは、もともと寂しいものなのかもしれない」
 

という二つの台詞で二人の共通点をしっかりとあぶり出しているところはさすがです。

さらに中盤、この二人が初めて出会う浜辺のシーンもとてもよく出来ています。
初対面なのに、このシーン一発で二人のその後の関係がほとんど定義されたと言ってもよいと思います。
このシーンも台詞の内容よりも、雰囲気重視の小気味好い台詞回しによって、
二人の間にある目に見えない壁、あるいは逆に二人をつなぐ目に見えない糸までもが表現されていたような気がします。

実際、その後の長倉家での朝食のシーンでは、二人の価値観の相違が浮き彫りになるわけですが、
同時に二人の丁々発止のやり取りには「馬が合う」とも言えるものがあって、
ここでも内容よりも雰囲気重視の台詞回しが効果的に用いられています。しかも、コミカルさを交えて。
また、このシーンの最後に弟・真平(坂口憲二)がお皿を落として割ってしまうのですが、
この瞬間に4人兄弟の強い絆を織り込んでいるのもレベルの高い表現だと思います。
その様子を千明は見逃してはいないということも付け加えておきます。

ストーリー展開に関しては、まだ何かを言える段階にはありませんが、
少なくとも初期設定や台詞回しについては、大変レベルの高い脚本であるのは間違いありません

この脚本は、主演お二人の俳優としての特性を熟知したものであり、
その脚本にお二人のお芝居が見事に応えているというのが、初回を観たこのドラマの印象です。
脚本、演出、俳優さんのお芝居、三拍子揃ったハイクオリティの「大人のラブコメディ」が始まりました。

関連記事 : (11)最後から二番目の恋 (2012-03-24)
(9)最後から二番目の恋 (2012-03-15)
(8)最後から二番目の恋 (2012-03-08)
(6)最後から二番目の恋 (2012-02-23)
(5)最後から二番目の恋 (2012-02-16)
(4)最後から二番目の恋 (2012-02-09)
(3)最後から二番目の恋 (2012-02-02)
(2)最後から二番目の恋 (2012-01-26)


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  • e97h0017e97h0017フジテレビ『ストロベリーナイト』第1話。昨年変な刑事ドラマを作っていた共同テレビとは思えない出来である。原作の有無によるところも大きいかもしれないが、男社会で自立する骨太な女性刑事像を現実的かつ魅力的に描き出している。刑事ドラマのプロデューサーはやはり男性の方が適していると思う。01/11 01:26
  • e97h0017e97h0017殉職した大塚の件を卵焼きを使って表現していたのは巧かった。卵焼きを注文する新入りの二人を複雑な心境で見守る3人。姫川が意を決したように手を伸ばした最後の一切れをおもむろに3等分にし、菊田と石倉にも食べるよう促す。意識的に過去に決着をつけようとする主人公の強さを感じさせるシーンだ。01/11 03:10
  • e97h0017e97h0017NHK『本日は大安なり』第1話。優香ちゃんのお芝居は11年前から成長していなかった・・・いや、だからこそ私は安心したのだ。彼女は絶対に上手にやろうとしてはダメ。身体と表情を精一杯使ってまっすぐに演じることで伝わってくるものもある。そういう意味での表現力に秀でた女優さんだと思う。01/11 03:24
  • e97h0017e97h0017関西テレビ『ハングリー!』第1話。『おいしい関係』を彷彿とさせるプロット。性格に難はあるが最高の料理の腕を持つ主人公、第一印象は最悪だった主人公の料理に惚れるヒロイン、ライバル店の存在・・・影響を受けていないとは言わせない。あの名作ドラマを超えることはないと断言できる初回だった。01/11 22:11

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  • e97h0017e97h0017@issengorin なるほど。個人的には「正確さ」とか「ディテール」はこの際どうでもよくて、大河ドラマには演出上「言葉の響き」を大事にしてもらいたいと思っています。時代の空気を台詞からも感じ取りたいという願望です。わかりやすさを追求して現代語を使用する発想は理解に苦しみます。01/08 13:53
  • e97h0017e97h0017@issengorin 私も大河といえば政宗や信玄という世代なので、台詞の響きの基準は潜在的にそのあたりにあるかもしれません。ただ、わかりやすさを実現するために台詞を現代語にしてしまうのは思い切りすぎではないでしょうか。響きとわかりやすさの両立は、工夫次第で実現可能だと思います。01/08 14:19
  • e97h0017e97h0017@issengorin 正統派時代劇を書ける脚本家が減っているのは確かですが、大河ドラマに関しては脚本家の資質以前の問題だと思います。わかりやすさ重視はNHKの方針なので、むしろプロデューサーが脚本家に現代語の使用を強制していると考えられます。バランスというより重石を載せている。01/08 14:45
  • e97h0017e97h0017@issengorin フィクションとしての台詞という意味では、今の大河ドラマは「水戸黄門」と同レベルだと思います。近年の大河ドラマには作り手のプライドのようなものを感じなくなりました。それを象徴しているのが台詞の響きだという気がしています。映画ではこんな事態は起こっていません。01/08 14:51

タグ:大河ドラマ

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  • e97h0017e97h0017『夜苺~ストロベリーナイトの戦慄』。昨年の夏に撮了しているということで各話のダイジェスト的内容。一言で言えば非常に面白い。番宣番組にこんなに引き込まれるとは思わなかった。民放では珍しく芝居ができる俳優しか出演していない本格派ドラマ。丸山隆平くんが「できる」部類だとは思わなかった。01/08 03:31