(2012-4)ドラマ期待度ランキング

恒例の期待度ランキング。10月から始まるドラマの期待度を4段階で評価しています。
並べてみるとすごい偏った感じになってるんですけど、テレビドラマの現状とはこんなもんでしょう。
フジテレビとNHK以外のテレビ局のドラマに多くは期待できません。
ただし、私は昔からフジテレビのドラマが大好きで、フジテレビのドラマから多大な影響を受けて育った人間ですので、
そういう意味でのバイアスがかかっていることを否定するつもりはありません。また、これは今回に限ったことではありません。

★★★ ： 絶対観る　／　★★☆ ： 観る　／　★☆☆ ： 観ない　／　☆☆☆ ： なかったことにしたい

Pre-rating	Time Slot	Title	Station	Main Cast	Script	Chief-Dir.	Co-Pro.
★★★	火22	ゴーイングマイホーム	関西テレビ	阿部寛、山口智子	是枝裕和	是枝裕和	ﾃﾚﾋﾞﾏﾝﾕﾆｵﾝ
★★★	火21	遅咲きのヒマワリ	フジテレビ	生田斗真	橋部敦子	石川淳一	共同テレビ
★★★	日21	TOKYOエアポート	フジテレビ	深田恭子	宇田学	西坂瑞城
★★★	土23	高校入試	フジテレビ	長澤まさみ	湊かなえ	星護	共同テレビ
★★★	日22	そこをなんとか	NHK（BS）	本仮屋ユイカ	今井雅子	片岡敬司
★★☆	木22	結婚しない	フジテレビ	菅野美穂、天海祐希	山﨑宇子	石井祐介
★★☆	金20	猿飛三世	NHK（BS）	伊藤淳史	金子成人	石塚嘉
★★☆	土21	実験刑事トトリ	NHK	三上博、高橋光臣	西田征史	田中健二
★★☆	火23	恋するハエ女	NHK	ミムラ	大島里美	福井充広
★★☆	火22	シングルマザーズ	NHK	沢口靖子	相良敦子
★☆☆	木21	レジデント～5人の研修医	TBS	仲里依紗、林遣都	永田優子	高成麻畝子	テレパック
★☆☆	月20	パーフェクト・ブルー	TBS	瀧本美織	山崎淳也	唐木希浩	C.A.L
★☆☆	金22	大奥～誕生	TBS	堺雅人、多部未華子	神山由美子	金子文紀	ｱｽﾐｯｸ･ｴｰｽ
★☆☆	金23	匿名探偵	テレビ朝日	高橋克典	高山直也	秋山純	MMJ
★☆☆	土21	悪夢ちゃん	日本テレビ	北川景子	大森寿美男	佐久間紀佳	ケイファクトリー
★☆☆	火22	東京全力少女	日本テレビ	武井咲	伴一彦	久保田充	（アックスオン）
★☆☆	木21	ドクターX	テレビ朝日	米倉涼子	中園ミホ	田村直己	ザ・ワークス
★☆☆	日21	MONSTERS	TBS	香取慎吾、山下智久	蒔田光治	福澤克雄	（東宝）
☆☆☆	月21	PRICELESS	フジテレビ	木村拓哉	古家和尚	鈴木雅之
※ タイトルは各ドラマの公式サイトにリンクしています。※ 作品名を一部省略して表記しているものがある。※ テレビ朝日の東映枠は割愛した。 ※ 脚本担当者が複数いる作品については トップクレジットを表記している。※ 制作会社の空欄は局制作。()内は制作協力。それ以外は完パケかそれに準じる。

『ゴーイングマイホーム』（関西テレビ）は、私が言わなくても注目度は高そうですね。
阿部寛さんの関テレドラマはハズレが少ないし、キャスティングを見ればわかるように今回はとりわけ力が入っているようです。
それと何と言っても注目は、是枝裕和監督の脚本と演出でしょう。テレビマンユニオンは近年映画制作に
力を入れてきた制作会社で、映画で培われたノウハウがテレビドラマにフィードバックされそうなのはとても嬉しいことです。
あらゆる意味で停滞している感のあるテレビドラマに新風を吹き込んで欲しいものです。
ただ、是枝監督の映画を観ていれば、大雑把にどういう作風になるか、ある程度は想像がつくところです。
ちなみに私は是枝作品が嫌いではありませんが、手放しで絶賛してきたわけでもありません。

『遅咲きのヒマワリ～ボクの人生、リニューアル』（フジテレビ）は、良作の匂いがぷんぷんしますね。
私は主演の生田斗真くんにジャニーズ事務所所属の俳優さんとしては岡田准一くんと並ぶ信頼を寄せているということもあるし、
彼以外のキャスティングからも本気度の高さ窺えます。特に民放ドラマの印象が薄い柄本佑くんの出演が渋いですよね。
私はよんどころない事情で、『フリーター、家を買う』（フジテレビ）を観なかったのですが、
脚本を担当する橋部敦子さんは、ファンタジーではない、本当の意味での現実を投影した作風なので安心感を持っています。

『TOKYOエアポート～東京空港管制保安部～』（フジテレビ）は、映画『ハッピーフライト』（東宝、矢口史靖監督）と
CSで放送された3Dドラマ『TOKYOコントロール』（フジテレビNEXT）で培われたノウハウが確実に生かされそうなので、
下手なクオリティになるとは考えにくいです。関口大輔プロデューサーは、フジテレビの映画畑出身のドラマプロデューサーで、
この路線の作品に並々ならぬ思い入れがあるようなので、見届けようと思います。若干1名を除いてキャスティングも堅実です。

『高校入試』（フジテレビ）は、『告白』の湊かなえさんの脚本に注目なのと、久々に星護監督の演出が見られるのも嬉しいです。
女優としてのキャリアを着実に積み重ねてきている主演の長澤まさみちゃんは、ついに教師役が似合うポジションですか。
シリアスからコメディまでいろんな表情を見せてくれる女優さんなので、いつも新作が楽しみです。
本作は撮了していて、現在は自身が主演する台湾ドラマの現場で仕事をしているようです。

『結婚しない』（フジテレビ）は、主演のお二人が魅力的なので観ます。テーマそのものにはあまり興味がありません。
前クール、『リッチマン、プアウーマン』（フジテレビ）で絶賛したセカンドDの田中亮監督の演出には引き続き注目しています。

『そこをなんとか』（NHK）は、本仮屋ユイカちゃん主演のドラマを長らく待望していたので、
NHKのドラマの中でも期待度上位にしています。今井雅子さんの本はコミカルさと人間ドラマのバランスがいいですし、
演出を担当する片岡敬司監督は、個人的にはNHKでもっとも好きなタイプのディレクターです。
それとミムラさんの主演ドラマも同様に待望していたので、『恋するハエ女』（NHK）もとても楽しみです。
NHKのドラマは、唐突に思いがけない良作が登場するので、常にチェックが必要です。

TBSの3作品はとりあえず初回は観るかもしれません。その中でも『レジデント～5人の研修医』は、
どう考えても『コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』（フジテレビ）を意識していますし、
作り手も比較されることを重々承知して制作しているはずですから、厳しい目で観てやろうと思います。
そして、おそらくあの名作には到底並ぶべくもないクオリティになっていることでしょう。初回を観てそれを確認します。
『パーフェクトブルー』は、瀧本美織ちゃんの主演ドラマが観たいというのがあります。私は朝ドラ以来となります。
今クールは作品数が多くて、物理的に視聴が困難ということもあって、これ以下の視聴予定はありません。

いつもながら遅くなって申し訳ありません、、、参考にしていただければ幸いです。
各作品の感想はTwitterを通じて表明していきます。よかったら今クールもお付き合いくださいませ。。。

関連記事 ： (2012-3)ドラマ期待度ランキング (2012-07-03)
(2012-2)ドラマ期待度ランキング (2012-04-06)
(2012-1)ドラマ期待度ランキング (2012-01-05)

コメント 4

ジャニスカさん　こんにちわ。

今年も残す所僅かとなりドラマも最後のクールですね。リストアップしてくださった作品沢山ありますね。
ジャニスカさんの感想がまたまた楽しみです。　

　このところフジテレビで懐かしい「ロングバケーション」の再放送をやっていますね。　今見ても楽しいドラマだったなと思わず見てしまいます。時の経過と言うのは残酷なものでその直ぐ後で新しいドラマの宣伝が流れますが、　主演の俳優さんが　「老けたなあ！」と思ってしまいます。老けてもいいのです。でも「上手に歳をとる事ってむずかしいなあ！」と言うのも正直な感想です。ファンの方気を悪くされないで下さいね。一素人の感想ですから。（笑）

　ところでジャニスカさんはBSプレミアムの「裸にしたい男」と言う番組をご覧になったことありますか？
俳優さんの人気の秘密や知られざる素顔に迫る人物ドキュメント番組です。　

今回は「竹野内豊」さんの密着ドキュメントです。

　10月6日（土） 前編　11時15分p.m.～
　10月7日（日）後編　11時p.m.～
　それぞれ45分番組だと思います。

　お時間と興味がおありでしたら、是非！
　私は竹野内さんは「気持ちが映る」俳優さんの一人だと思っています。もっと演技と作品の幅を広げてくれたらいいのになどと勝手に応援しているのです。

　今年の夏は暑くてとてもすごし難かったので秋になって良質のドラマをゆっくりと見られたらいいなと思っています。
　
by サンタ (2012-10-04 16:37) 

サンタさん、こんにちは～。
再放送やってますねぇ。
私は学生時代、このドラマをバイブルのようにして観ていたので、
覚えている台詞が多いし、映像の細部もけっこう覚えているんですよね。
でも時代の流れなのか、歳をとったせいなのかこのドラマの登場人物に
どっぷり感情移入することは困難になってしまいました。

「上手に歳をとる」ということは、うまくムダを削ぎ落としていくことなのかなぁ、なんて思ったりします。
歳を重ねると若い頃には意味を見出していたものにそれほど価値がないということに気が付いたりします。
いくつものムダを知って捨て去っていくと、そこに残るのはその人の人となりや生き方なんだと思います。
ありのままの自分をさらけ出せるという人は、自分が積み重ねてきたものに自信がある人ですから、
いい歳のとり方をしている人が魅力的なのは必然ということになるでしょう。
そう考えると「ロンバケの人」の歳のとり方はちょっとイタイですねぇ、、、
芝居も雰囲気も昔のまんま、もうとっくにムダが許されない年齢なのにムダだらけです。

「裸にしたい男」と「輝く女」は全部見ています。
もちろん時間も興味もあるので竹野内豊さんの回も拝見します。
この方はもともと「ムダ」の少ない人でしたけど、近年いよいよ洗練されてきていますよね。

＞もっと演技と作品の幅を広げてくれたらいいのに

サンタさんはこの言葉にあまり深い意味を込めて書いたわけではないと思いますが、
私は「仕事の幅」とは必ずしも広げなくてもいいのかなとも感じています。
竹野内豊さんはもう可能性を広げる段階をとっくに終えていて、
むしろピンポイントで何かを追求してもいいのではないかと。
「流れ星」以来のお芝居を拝見していると、
竹野内さんはその何かを見つけたような気がしているんですよね。
まぁ私の勝手な想像ですが、、、私は番組でそのあたりのことが明らかになることを期待しています。

by ジャニスカ (2012-10-05 22:00) 

ジャニスカさん、こんばんは。

いつも、本当に感心してしまうのです。ジャニスカさんのことば。

今日は、「いくつものムダを知って捨て去っていくと、そこに残るのはその人の人となりや生き方なんだと思います」です。

素敵なことばに勇気もらった感じです。

そういう人に私もなりたい。

by めい (2012-10-08 20:44) 

めいさん、こんばんはぁ。。。
そんなふうに言っていただけるとは、お恥ずかしい、、、
じゃあおまえはどうなんだよ、っていう話ですから、、、(^^;
自分のことは棚に上げてしまっていることは白状しなければなりませんが、
少なくとも私が昔から拝見してきた私よりもひと回りぐらい上の世代の俳優さんたちの中には、
いい歳のとり方をしているなぁと思わせる方がたくさんいらっしゃいます。
福山雅治さんとか阿部寛さんとか堤真一さんとか東山紀之さんとか、もちろん竹野内豊さんもその一人です。

今週の「ボクらの時代」に出演されていた阿部寛さんが、
「大人になることは窮屈になることだ」というようなことをおっしゃっていました。
「ムダを捨て去る」とは「窮屈（制約）を受け入れる」とほとんど同意かもしれないなどと考えたりしました。
たぶん生きていくためには「制約」が必要なんですよね。それに正面から向き合える人が真の大人なのではないかと。「制約」から目を背けて、生きていくためには重要ではない「ムダ」にいつまでもこだわっているのは見苦しいですよね。

というわけで、めいさんはいつも「ジャニスカさんのことば」と言ってくださるのですが、全部受け売りですので(^^;。私は、大切なことは映画やテレビドラマ、そして俳優さんたちに教わってきたと本気で思っています。

by ジャニスカ (2012-10-09 21:23)