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  • e97h0017e97h0017『江』の音楽は『篤姫』と同じく吉俣良さんによるものですがメインテーマは篤姫のそれと比して何枚も落ちると感じるのは聴き慣れないせいでしょうか。中盤に登場する打楽器が耳障りだし終盤の小太鼓とピアノも安っぽい気がします。篤姫のようにもっと正攻法のオーケストレーションで聴かせて欲しかった。


タグ:大河ドラマ
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Sho

久しぶりで「篤姫」のオープニングを聴かせていただきました。
本当にいいですね。一人の女の人の、小さな頃から成人して天に旅立つまでの時間が
とてもよく表されていると思います。
「江」は、なんだか朝の連続テレビ小説のようですね。
主人公の地味なキャラクターを表しているのかしら? ・・など少し考えましたが
「篤姫」のオープニングと拮抗するものはできなかった、というのが
本当のところではと思いました。
「篤姫」もそれはそれは突っ込みどころの多いドラマでしたが
それをときどき上回るものがあったように思います。
堺雅人も松坂慶子もいたし。
これから「江」がどうなるか、観ていきます。
by Sho (2011-01-30 12:53) 

ジャニスカ

Shoさん、こんんちは~。

吉俣良さんは、長らくフジテレビのドラマサントラを手がけてきた方で、
私などにはとても馴染み深い作曲家だったんですが、いい意味で地味な印象の曲が多くて、
それはある部分では劇伴の必須条件だし、どちらかといえば好印象を持っていました。
それだけに吉俣さんが『篤姫』の作曲に抜擢された時は、
どんな曲を聴かせてくれるのか楽しみにしていたのですが、
あのメインテーマは大河ドラマ史上屈指の名曲と言ってもいいですよね。
「良し」なんかは、とても吉俣さんらしい曲調だと思うんですけど、
このメインテーマだけは、吉俣さんのキャリアの中でも異色の楽曲だと思います。

ここからは勝手な推測ですが、吉俣さんは大河ドラマの作曲のオファーがきた時に、
まず、自分の曲がN響に演奏してもらえることを大いに喜んだに違いないと思うのです。
そのことは、吉俣さんはもともとキーボディストなのに、あえてピアノを使用せず、
オケだけで作曲しているところによく表れていると思います。
吉俣さんは、この大きな仕事を前にして、大河ドラマらしく
N響が演奏するのに相応しい楽曲を作ることを最優先にし、自己主張を封印したんだと思います。

それに対して、『江』のメインテーマは、ピアノで始まるイントロからして、
すでに吉俣さんらしい楽曲ですから、今度は「自分」を出しちゃったんだと思います。
吉俣さんはこの曲を「水」をイメージして作曲したとおっしゃっていました。
そう考えるとピアノの音色は必須なのかもしれませんが、イントロはいいとしても、
終盤の流れ落ちる水を表現したようなピアノはちょっといただけないような気がします。
あれは別にハープでもいいし、もっと言えば琴でもいいのではないでしょうか。
ピアノはちょっと硬質すぎて味気ないと思いますが、
あれをピアノにしちゃうところが「自己主張」なんだと思います。

勝手なことをやんや言うとります(^^;。
これから1年間毎週あれを聴かなければならないと思うとですね・・・

by ジャニスカ (2011-01-30 14:15) 

Sho

ああ、そうだったのですか。そのご経歴は知りませんでした。
なんとなく「sense(このつづりでしたでしょうか?)の音楽にも似てるなあ・・」と
思ってました。senseこそ、一時のフジテレビのドラマには欠かせませんでしたねえ。
ジャニスカさんの推測は、当たっているように思いました。
「江」の、水のイメージもわかるんですけどね・・
出だしもきれいなんだけど、なんか大河のスケールにはちょっと物足りないですねえ・・
今日も見ましたが、やっぱりあの言葉は変ですね。
でも、あれも変とは思わない人たちが増えているんでしょうか。
大河も変わってしまうのかなあ・・
それこそ変な方向には、変わらないでほしいです。
by Sho (2011-01-30 21:39) 

ジャニスカ

「S.E.N.S」ですね。
静かに心に染みてくる感じは似てますが、
私は、武部聡志さんと同系統かなと思っていました。
若干の「和」のテイストを入れるのが上手なんですよね。
http://www.youtube.com/watch?v=S1dwhoOeF8g
この曲も吉俣さんが手がけたそうです。
やっぱりいい作曲家ですね。

「江」は言葉遣いもそうですが、
キャラクターをあまりにも現代風にアレンジしすぎだと思います。
江の奔放さというものは「お姫様」とか「若さ」だけでは説明できないような性質を帯びていて、
上野樹里ちゃんのお芝居に「時代表現」という意図を見出せないのは私だけでしょうか。
彼女は初の時代劇ですから、このあたりには演出的意図を強く感じるところです。
というより、このドラマの監督はやはり時代劇の方法論に明るくないのかもしれません。
そのあたりは「花のあと」のレビューでも触れたんですが、
ある世代の監督から確実に時代劇の基本描写に疎くなっているような気がしています。
少なくとも歴史時代劇にこだわりを持ってる監督ならばあんな衣装にはしません。

これは脚本家にも同じことが言えて、
描いているのが「歴史」であるという意識が希薄なんだと思います。
この前、原作・脚本の田渕久美子さんがラジオでお話されていたんですが、
そもそも「歴史」が好きだから書いているんじゃないんですよね。
歴史上の一場面を舞台として「ひとりの女性の生き方」を描いているという意識であって、
極端に言えば歴史上の人物ならば誰でもいいんだと思います。
だから、言葉遣いなんてどうでもいいわけです。
しかし、いくらなんでも「ヒヒーンの馬にございますか」はありえん!(*`Д´*)

「衣装」と「言葉遣い」は時代描写のための恰好のツールですが、
それを放棄しているところに現在の「大河ドラマ」の本質がよく現れていると思います。

by ジャニスカ (2011-01-31 19:34) 

Sho

おっしゃること、本当もっともです。
田渕さんは、確かに、極論すれば「別にどの時代の誰でもいい」んだろうなと思います。
そこで自分の思う、女の一代記が描ければいいんだな、と。
でも同じ女の人でも、その生れ落ちた時代によって全然違うわけですよね。文化も慣習も立場も。
さすがにこの間の回で、私もかなり憤慨しました。
だってお姫様たちですよね? あの三姉妹は。
お市の方を含めて、全員現代劇のセンスのまま違う時代の話を演じている気がしました。
「そうですよね・・」なんて、今の時代だって普通の女の子だって、目上の人に対して
言う言葉ではないですよ。
それにあんなに下品にお菓子を食べているわけないし(しかもご丁寧に袋を縫って、そこに手をつっこんて食べているんですね。現代の袋菓子みたい)、
叔父に向かって「おじうえ~!!」なんてひじまで見せて手を振るわけないし、
それを叔父さんがニコニコしてみているわけないですもの。
それに江の着物は、どうしてあんなに「つんつるてん」なんでしょう?

やっぱり大河の脚本を書く人はたとえ「歴女」でなくても、徹底的に日本史を学んでほしいです。先生方は大河のスタッフにちゃんといるわけですし。
時代考証の先生方が憤死しそうなのではないかと、心配しています。
どうしても「その歴史の中で生きた人物」を愛おしいめないのであれば、
大河の脚本は書いてはいけないと思います。

大河ドラマは、日本の時代劇の「柱」みたいなものなのですから
脚本家も心して書いてほしいですね・・
今の段階では、「江」はちょっとひどすぎますね・・
by Sho (2011-02-01 23:09) 

ジャニスカ

大河ドラマの質が低下していることの原因を脚本家のみに求めるのはかわいそうかなとも思います。
大河ドラマはある時期から民放のドラマで成功を収めた脚本家を積極的に招聘するようになりました。
これは大河ドラマの視聴率が頭打ちになった時期と合致していて、
ジャニーズ事務所所属の俳優さんを積極的にキャスティングするようになったことと同様に、
NHKは数字を取るためのもっとも安易な方策として、
人気脚本家にオリジナル脚本を依頼するようになったんだと思います。
そのエポックメイキング的な作品が三谷幸喜氏が手がけた『新選組!』ということになると思います。
たとえば、昨年の『龍馬伝』の脚本を担当した福田靖氏も、
フジテレビで『HERO』や『ガリレオ』といった高視聴率ドラマを手がけた実績が買われたのであって、
そもそも、とてもじゃありませんが「時代劇」を書ける脚本家ではありません。
つまり、NHKは最初から「時代劇」を書ける脚本家に本を依頼していないし、
数字が取れるのであれば、必ずしも「歴史」を描く必要はないと考えているんだと思います。
したがって、NHKが『篤姫』で(数字上の)成功を収めた田渕久美子さんに
再び脚本を依頼したのは、至極当然のことだし、
その結果として歴史描写を軽視した大河ドラマが出来上がってしまうのは必然ということになります。
というわけで、現実にそれなりの視聴率が取れている間はNHKがこの方針を改めることはないでしょう。
来年の『平清盛』の脚本担当者を見ても残念ながらこの状況に変化はないようですから。
そして、そうやって作られている大河ドラマがそれなりに視聴率を取っているという事実は、
そのまま視聴者の質が低下していることを意味しているのかもしれません。

by ジャニスカ (2011-02-02 21:53) 

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