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e97h0017中村登監督の『古都』は、物語に起伏はなくても全体的に静かなトーンでまとめられていて、正統派の文芸作品といった仕上がりだった。岩下志麻さんが綺麗、これに尽きるところがあるが、長門裕之さんが好演している寡黙な織職人を筆頭に、時代感覚も京都人らしさもしっかりと登場人物に投影されていた。01/22 21:53 e97h0017市川崑監督の『古都』は、80年代ということもあって、百恵ちゃんのアイドル映画の色が見え隠れする。登場人物が快活でよくしゃべる点も制作された時代を投影しているのか、全体的に京都人らしさを感じることはなかった。市川崑らしい緩急のある演出は随所で健在だが、本作ではどうもしっくりこない。01/22 22:09 e97h0017結論としては、Saito監督の『古都』がもっとも映画としての完成度が高い。もちろん異論はあるだろうが、緻密な取材と見事な脚色によって各世代の京都人の生き様を丁寧にあぶり出していると私は思う。終盤に物語を盛り上げて登場人物の心の置き所をきっちりと定めるイベントがある点も評価できる。01/22 22:22
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