(2012-1)ドラマ期待度ランキング [ドラマプレビュー]
恒例の期待度ランキング。前回より各作品の期待度を4段階で評価しています。
ただ、今クールは「なかったことにしたいドラマ」はありませんでした。
もっとも絶対に観ることがないであろうドラマは複数ありますが。
その代わり「観るドラマ」が8タイトルという、またまた多忙な3ヶ月が始まりそうです。うれしい悲鳴ですね(^^)。
★★★ : 絶対観る / ★★☆ : 観る / ★☆☆ : 観ない / ☆☆☆ : なかったことにしたい |
Pre-rating | Time Slot | Title | Station | Main Cast | Script | Chief-Dir. | Co-Pro. |
★★★ | 日21 | 運命の人 | TBS | 本木雅弘、松たか子 | 橋本裕志 | 土井裕泰 | |
★★★ | 木22 | 最後から二番目の恋 | フジテレビ | 小泉今日子、中井貴一 | 岡田惠和 | 宮本理江子 | |
★★★ | 火21 | ストロベリーナイト | フジテレビ | 竹内結子、西島秀俊 | 龍居由佳里 | 佐藤祐市 | 共同テレビ |
★★★ | 金23 | 本日は大安なり | NHK | 優香 | 西荻弓絵 | 渋谷未来 | テレパック |
★★★ | 木21 | 聖なる怪物たち | テレビ朝日 | 岡田将生、中谷美紀 | 荒井修子 | 藤田明二 | ザ・ワークス |
★★☆ | 月21 | ラッキーセブン | フジテレビ | 松本潤、瑛太、大泉洋 | 早船歌江子 | 佐藤信介 | |
★★☆ | 火22 | タイトロープの女 | NHK | 池脇千鶴、高岡早紀 | 金子ありさ | 梛川善郎 | |
★★☆ | 火22 | ハングリー! | 関西テレビ | 向井理、瀧本美織 | 大森美香 | 本橋圭太 | ホリプロ |
★☆☆ | 月20 | ステップファザー・ステップ | TBS | 上川隆也 | 篠﨑絵里子 | 新城毅彦 | 大映テレビ |
★☆☆ | 金22 | 恋愛ニート | TBS | 仲間由紀恵 | 永田優子 | 高成麻畝子 | ジ・アイコン |
★☆☆ | 土22 | 理想の息子 | 日本テレビ | 山田涼介、鈴木京香 | 野島伸司 | 佐久間紀佳 | アックス・オン |
★☆☆ | 水22 | ダーティー・ママ! | 日本テレビ | 永作博美 | 白木朋子 | 南雲聖一 | オフィス・クレッシェンド |
★☆☆ | 木21 | 最高の人生の終り方 | TBS | 山下智久、榮倉奈々 | 渡辺千穂 | 石井康晴 | |
★☆☆ | 日21 | 早海さんと呼ばれる日 | フジテレビ | 松下奈緒 | 大島里美 | 河野圭太 | 共同テレビ |
※ タイトルは各ドラマの公式サイトにリンクしています。※ 作品名を一部省略して表記しているものがある。 ※ 脚本担当者が複数いる作品については 、トップクレジットを表記している。 |
ここ数年の流れ(『フリーター、家を買う。』『マルモのおきて』『家政婦のミタ』等のヒット)で、
ホームドラマテイストの作品が多い印象ですが、狙いだしたらもうアウトです。そういう作品はランキング下位にしました。
特に『早海さんと呼ばれる日』(フジテレビ)は、『マルモのおきて』とほぼ同じスタッフですので、
今クールでは「観なくてもわかるドラマ」の筆頭です。私は、松下奈緒ちゃんは阿部サダヲさんのように
お芝居の存在感でドラマを引っ張り、ドラマの中で中心的役割を維持していけるタイプの女優さんではないと思っています。
『ステップファザー・ステップ』(TBS)は宮部みゆきさん原作なので、初回は観てみるつもりです。
それと大映テレビ制作というのには驚きました。連続ドラマを手がけるのは何年ぶりなんでしょう。
新城毅彦監督なので、フォーマットのみの提供でさすがに昔の大映ドラマのようにはならないと思いますが、ちょっと注目です。
昨年、TBSとフジテレビがドラマ枠を新設した影響で発注先がないんでしょうね。ドラマを作れる制作会社は限られてますから。
たぶんジ・アイコンも連続ドラマを手がけるのは初めてだと思います。昨年『屋上のあるアパート』(TBS)を制作した会社です。
さて、改めて上位から。
『運命の人』(TBS)は、かなり早い段階から注目してきました。
本木雅弘さんと松たか子さんという組み合わせは、今テレビドラマで可能な最高レベルのキャスティングだと思います。
また、TBSは『華麗なる一族』(2007年)や『官僚たちの夏』(2009年)など、
社会派ドラマ、あるいは「昭和ドラマ」というジャンルに一定の実績があるので、そういう意味での安心感もあります。
脚本はこの2作品を手がけた橋本裕志さん、演出はTBSでは際立って堅実なディレクター・土井裕泰監督という布陣で、
(作品として)大コケする可能性は極めて低いと考えられます(数字的成功はまた別の話ですので、ご留意を)。
『最後から二番目の恋』(フジテレビ)のキャスト・スッタフを見て、
『まだ恋は始まらない』(1995年)を思い出した方がどれだけいるでしょうか。
これは前世(江戸時代)では結ばれなかった二人が現世で出会い、二人の恋が200年越しに始まるまでを描いたドラマでした。
それが17年後に「最後から二番目の恋」とは何とも意味深ではありませんか。
もちろんこの2作品に直接的関連があるとは思えませんが、個人的に岡田惠和さんと宮本理江子監督のドラマを観て
育ったところがあるので、このキャスト・スタッフを見て、ちょっと興奮気味といったところです。
今では主に映画で活躍中の小泉今日子さんと中井貴一さんの競演を17年ぶりにドラマで観られるのも嬉しいですね。
『ストロベリーナイト』(フジテレビ)は、昨年放送されたスペシャルドラマが面白かったので観ます。
刑事ドラマというジャンルは、医療ドラマ以上にネタ切れ感があると思うのですが、
どこかこのドラマに引き込まれるものがあったのは、私が竹内結子ちゃんのことを大好きであるという点を差し引いても、
やっぱり主人公の魅力なのかなという気がしています。おそらくこのスペシャルドラマは再放送されると思うので、
主人公が初めて登場するシーンに注目してみて下さい。それだけで本作のキャラクター造形の奥行きがわかると思います。
イメージとしては『沙粧妙子-最後の事件-』(1995年)とかぶるものがあります。
『本日は大安なり』(NHK)は、地味ですがかなり期待しています。
昔から西荻弓絵さんのドラマが好きということと、優香ちゃんの一生懸命なお芝居が大好きなんですね(^^;。
彼女は決して上手じゃないけど、そのことを誰よりも理解しているからこそ一生懸命演じようとしているのが伝わってきます。
そういう感じが役柄とシンクロしたときの破壊力はすごいですよ。小手先の技術でどうにかしようとかじゃないですから、
お芝居が上手な人では表現不能な何かが彼女のお芝居にはあったりします。興味がございましたら参考までにこちらを。
http://youtu.be/l9lxSEi_z_Q(外部リンク)
こういう感じが嫌いな方もたくさんいるかもしれませんが、、、
『聖なる怪物たち』(テレビ朝日)は、キャスティングだけで観たいと思わせてくれました。
岡田将生くんの連続ドラマ主演は『乙男(オトメン)』(2009年)以来ということですが、
このドラマはかなりヌルい内容だったので、硬派な内容の作品で本領を発揮していただきたいところです。
中谷美紀さんもすっかり映画の人なので、彼女のお芝居を久しぶりにテレビでかっつり観られそうなのはとても楽しみです。
スタッフも脚本、演出ともにしっかりしているので、今期一番の話題のドラマになる可能性を秘めているかもしれません。
このほかに、NHK土曜ドラマ『とんび』、『キルトの家』を観る予定です。
(追記)
前回の期待度ランキングで、『家政婦のミタ』の期待度を「★☆☆ : 観ない」にしていて申し訳ありませんでした。
日本テレビのドラマは基本的には観ないのであまり深く考えずに決め付けていたところがあります。
やはり実際に観てみないとわからないことの方が多いので、気紛れで第1話を観るドラマもございます。
そういうドラマはTwitterでフォローしていきたいと考えていますので、よろしくお願いします。
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