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2011年のドラマ [ドラマレビュー]

TermTitleKey StationCastScriptC.D.RatingMy Rating
1てっぱんNHK瀧本美織今井雅子井上剛17.20%★★★★★
大切なことはすべて君が教えてくれたフジテレビ戸田恵梨香、三浦春馬安達奈緒子西浦正記11.46%★★☆☆☆
最上の命医テレビ東京斎藤工中園健司麻生学03.93%★★☆☆☆
フェイク-京都美術事件絵巻-NHK財前直見、南野陽子岩下悠子大原拓06.00%★★★☆☆
CONTROL-犯罪心理捜査-フジテレビ松下奈緒、藤木直人寺田敏雄村上正典13.44%★★☆☆☆
美しい隣人関西テレビ仲間由紀恵、檀れい神山由美子今井和久12.95%★★★★★
外交官・黒田康作フジテレビ織田裕二古家和尚西坂瑞城10.42%★★☆☆☆
バーテンダーテレビ朝日相葉雅紀、貫地谷しほり高橋ナツコ片山修10.03%★★★☆☆
TAROの塔NHK松尾スズキ、常盤貴子大森寿美男梛川善郎04.00%★★★★★
2鈴木先生テレビ東京長谷川博己古沢良太河合勇人02.06%★★★★★
マドンナ・ヴェルデNHK松坂慶子、国仲涼子宮村優子本木一博08.01%★★★☆☆
BOSSフジテレビ天海祐希、竹野内豊林宏司光野道夫15.09%★★★☆☆
マルモのおきてフジテレビ阿部サダヲ桜井剛河野圭太15.76%★★★☆☆
3全開ガールフジテレビ新垣結衣、錦戸亮吉田智子武内英樹12.32%★★★★
チーム・バチスタ3関西テレビ伊藤淳史、仲村トオル後藤法子今井和久12.85%★★★☆☆
それでも、生きてゆくフジテレビ瑛太、満島ひかり坂元裕二永山耕三09.25%★★★★★
ラストマネー-愛の値段-NHK伊藤英明武田有起塚原あゆ子06.60%★★★★
4家政婦のミタ日本テレビ松嶋菜々子遊川和彦猪股隆一25.17%★★★★★
 DOCTORS 最強の名医 テレビ朝日沢村一樹福田靖本橋圭太14.81%★★★★
蜜の味-A Taste Of Honey-フジテレビ榮倉奈々、菅野美穂大石静水田成英09.91%★★★☆☆
専業主婦探偵~私はシャドウTBS深田恭子、藤木直人中園ミホ金子文紀10.12%★★★★
塚原卜伝NHK(BS)堺雅人山本むつみ佐藤峰世-★★★★
使命と魂のリミットNHK石原さとみ、舘ひろし吉田紀子片岡敬司06.95%★★★★★
蝶々さんNHK 宮﨑あおい市川森一清水一彦12.10%★★★☆☆
僕とスターの99日フジテレビ西島秀俊、キム・テヒ武田有起国本雅広09.36%★★★★
坂の上の雲 第3部NHK本木雅弘、阿部寛 野沢尚加藤拓(1・2)11.55%★★★★★
 ※ 脚本担当者が複数いる作品については、トップクレジットを表記している。※ 視聴率は全話の加重平均(ビデオリサーチ社、関東地区)。

【 総評 】 本年は、なんと言っても『鈴木先生』(テレビ東京)の衝撃は絶大でした。テレビドラマの新しい可能性を提示してくれた作品だったと思います。一方で、数字が伴わない以上、現状の価値基準(世帯視聴率至上主義)では、新機軸への挑戦は依然としてリスクが高いということもテレビ業界は思い知りました。『鈴木先生』の(作品としての)成功が、少なくとも業界に「一石を投じた」ぐらいの効果を及ぼしてくれることを願っています。そして、その対極に位置すると言ってもいいドラマが『家政婦のミタ』(日本テレビ)でした。レビューでも触れましたが、このドラマはある意味「古典」です。同じく花王提供の『マルモのおきて』(フジテレビ)が終盤に欠けて盛り上がりを見せ、大きな話題になったのも偶然ではありません。「家族」というテーマは永遠の命題なんだと思います。インターネットやSNSの普及、地デジ化などによって、テレビの視聴環境は大きく変貌していますが、テレビの歴史が60年を超えた今、テーマそのものは原点に回帰する時期に来ている可能性もあります。数字だけを見れば、新しいことをやるよりも、原点に立ち返る方に軍配が上がった形ですが、私は今年を代表するテレビドラマには敢えて『鈴木先生』を堂々と推したいと思います。いつの時代もどんな時代も新しいことへの挑戦を止めたらその業界は停滞するでしょう。制作者の勇気に最大級の賛辞を贈りたいと思います。ただし『家政婦のミタ』も本当に素晴らしいドラマだったということをもう一度強調しておきたいと思います。その年の最高視聴率のドラマと最低視聴率のドラマにほとんど同等の評価を与えることになろうとは皮肉なものです。

ジャニスカ的最優秀作品賞
  鈴木先生
(テレビ東京=アスミック・エース)
 
 <優秀作品賞>
『美しい隣人』(関西テレビ=MMJ)
『それでも、生きてゆく』(フジテレビ)
『家政婦のミタ』(日本テレビ)
『使命と魂のリミット』(NHK)
 

【 作品 】 上位2作品についてはすでに述べたので、そのほかについて。『美しい隣人』(関西テレビ)はサスペンスドラマの秀作だったと思います。この種の作品では珍しく、原作がないオリジナル作品である点を高く評価したいと思います。メディアミックス・ジャパンはコンスタントに良作を送り出せる数少ないドラマ制作会社です。『それでも、生きてゆく』(フジテレビ)は人間ドラマの秀作。数字が伴わないからといって、こういう作品を作らなくなったらテレビはおしまい。フジテレビの良心とでも言うべきドラマでした。『使命と魂のリミット』(NHK)は、原作ものとしては非の打ち所がない出来だったと思います。原作の世界観の理解度という点において、民放のドラマ制作者はNHKのスタッフのインテリジェンスを見習うべきです。こちらは単発ドラマですが、『この世界の片隅に』(日本テレビ)のスタッフにはこの点において猛省してもらわなければなりません。ちょっと悪態をつきますが、頭が悪い人が作っていると思われても仕方がない出来でした。ただ、日本テレビをフォローしておくと、阿部寛さん主演の『幸福の黄色いハンカチ』(日本テレビ)の出来は素晴らしかったです。この2作品の明暗には、わかりやすく監督の力量差を感じました。それと珍しく続編を観てもいいなと思わせてくれたのが『DOCTORS 最強の名医』(テレビ朝日)です。もちろん『鈴木先生』の続編が観られれば最高ですが、こちらは続編があるとすれば映画化でしょう。魅力的なキャラクター(主人公)を創作できれば、それだけでストーリーを牽引できてしまうということがよくわかるのがこの2作品です。そして、本年最大の期待はずれが、『蜜の味~A Taste Of Honey~』(フジテレビ)です。昨年放送された同じ大石静脚本の『セカンドバージン』(NHK)とほとんど変わりないテーマ設定なのに、こんなにも完成度に差が出てしまったのはプロデューサーの能力差としか考えられません。二人が手を握り合って眠っているラストシーンのチープさと言ったらないでしょう。まるで二人の人生の終着点がここだと言わんばかりの終り方は、はっきり申し上げて子供だましです。二人の人生はむしろこの先にこそ波乱万丈があるはずなのです。私はそれに立ち向かって行こうとする二人の決意、あるいは前向きさを印象づけて終わるべきだったと考えています。

ジャニスカ的最優秀監督賞
 河合勇人
(『鈴木先生』)
 
 <優秀監督賞>
今井和久(『美しい隣人』)
塚原あゆ子(『ラストマネー-愛の値段-』)
片岡敬司(『使命と魂のリミット』)
 

【 演出 】 『鈴木先生』の演出が、他と毛色が違うのはご覧になられた方ならばすぐにわかると思いますが、私が評価したいのはその斬新な映像表現よりも、制作スタイルです。ROBOTはもともと映画制作会社なので、そもそもノウハウがなかったということもあるのかもしれませんが、こんなにも妥協を許さず丁寧に撮影をした連続ドラマはいまだかつてなかったのではないでしょうか。そのあたりことは出演者の感想を漏れ聞いた話でもあるし、DVDに収録された未公開映像の豊富さからもわかるところです。そんな芸当が可能なのは、演出担当者の頭の中に明確な演出・撮影ビジョンがあって、現場では迷いがないからだと思います。テレビも映画も「制約」が付き物で、時間も予算も限られた中で撮影しなければならないのは同じですが、こと「制約」に関して、やっぱり映画業界の切実さはテレビとは比べ物にならないんだと思います。時間がないという事情は大差ないのかもしれませんが、最初から1話あたり数千万円の制作費という世界でぬくぬくとやってきたテレビディレクターと映画畑のスタッフでは、下積みの苦労が全然違うような気がします。『鈴木先生』の演出には、表面的な「見た目」だけでは測れない、作り手の経験とそれに基づく高い技量・思考力、そして何よりモノ作りへの情熱が感じられました。『鈴木先生』以外でも制作会社のディレクターの活躍が目立った印象です。フジテレビのディレクターは優れた創造力と高い技術を兼ね備えた方が多いですが、本年のドラマに関しては、そのテクニックが空回りしていた作品が多かったように思います。『全開ガール』(フジテレビ)のレビューで武内英樹監督の演出を高く評価しましたが、最終回の演出はあまり好きではありませんでした。

ジャニスカ的最優秀脚本賞
 遊川和彦
(『家政婦のミタ』)
 
 <優秀脚本賞>
神山由美子(『美しい隣人』)
古沢良太・岩下悠子(『鈴木先生』)
坂元裕二(『それでも、生きてゆく』)
吉田紀子(『使命と魂のリミット』)
 

【 脚本 】 『家政婦のミタ』の最終回を観るまでは、こちらはダントツで『鈴木先生』の脚本を推すつもりでおりました。具体的なことは『家政婦のミタ』のレビューを読んでいただくとして、やはりオリジナル脚本である点を高く評価しなければなりません。『鈴木先生』の脚本は、テーマについては原作をそのまま踏襲しているところが大きいので、脚本のオリジナリティという点ではどうしてもひとつ評価を下げなければなりません。一方で、漫画原作の世界観(特に性教育の描写)を忠実かつ的確に実写に誘導した手腕と、生徒たちの個性を際立たせる生き生きとした台詞まわしは高く評価したいと思います。今年は全体的にベテラン脚本家の活躍が目立った印象です。逆に言えば若手脚本家が全然育っていない。そのことを象徴しているのが『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ)という作品だと思っていて、現役のドラマプロデューサーは若い脚本家を育てようとする意識が低いような気がしています。どうも今のドラマプロデューサーは、若い脚本家のことを自分が構築した世界観に台詞を当てはめていくだけの道具のように捉えているきらいがあります。本作りがプロデューサーと脚本家の「共同作業」ではないから、世界観と台詞に微妙な齟齬が生まれてくるんだと思います。私はその齟齬が微妙どころではなかった作品が『大切なことはすべて君が教えてくれた』だったと感じています。当作品のレビューでは、脚本家を名指しで酷評したこともあるのですが、安達奈緒子さんのデビュー作をたまたま再放送で拝見して、その才能の片鱗に触れてからは認識を改めました。フジテレビのドラマプロデューサーはちょっと勘違いしているところがあると思います。才能を消費するのではなく、コントロールするのがプロデューサーであって、プロデューサーが脚本家を育てようとする気概を失ったら、将来テレビドラマを支える人材が枯渇するのは目に見えています。たとえばかつてのフジテレビには「大多亮=野島伸司」のドラマは鉄板という時代がありました。本作りはプロデューサーと脚本家との共同作業であるという基本をもう一度思い出す必要があります。

ジャニスカ的最優秀主演男優賞
 長谷川博己
(『鈴木先生』)
 
 <優秀主演男優賞>
阿部サダヲ(『マルモのおきて』)
瑛太(『それでも、生きてゆく』)
伊藤英明(『ラストマネー-愛の値段-』)
 

【 主演男優 】 今年のテレビドラマ界の顔がこの方と言っても過言ではないでしょう。『鈴木先生』をご覧になっていない方には寝耳に水の話かもしれませんし、もしかすると誰それ?とう方も未だにたくさんいるのかもしれません。しかし、申し訳ありませんが、『鈴木先生』を観ていない人は「モグリ」だと自覚してもらわなければなりません。それぐらいの圧倒的な存在感を示してくれたのが長谷川博己さんです。昨年の『セカンドバージン』の鈴木行役も鮮烈でしたが、それから半年も経たないうちに登り詰めた感があります。この方は舞台出身ということもあって、台詞の抑揚のつけ方がとてもきれいで、ひとつひとつの台詞に役柄の気持ちを込めるのがとても上手です。ただ、『家政婦のミタ』を観ている限りでは、少しお芝居にメリハリがありすぎるような気もしています。たとえば表情から感情を滲み出すというような映像向きの芝居というものをもう少し勉強する余地はあるかもしれません。次クール『運命の人』(TBS)、『聖なる怪物たち』(テレビ朝日)でも新たな一面を見せてくることを期待しています。『マルモのおきて』(フジテレビ)の阿部サダヲさんはもっと評価されるべき人です。はっきりいって子役は所詮子役ですから。このドラマを支配していたのは間違いなく阿部サダヲさんです。『ラストマネー-愛の値段-』の伊藤英明さんはいつの間にやら重厚なお芝居ができる俳優さんになっていて驚きました。私は『海猿』シリーズというのをまったく観たことがないので、彼のお芝居をがっつり観たのは『ファースト・キス』(フジテレビ)以来でした。

ジャニスカ的最優秀主演女優賞
 松嶋菜々子
(『家政婦のミタ』)
 
 <優秀主演女優賞>
仲間由紀恵(『美しい隣人』)
満島ひかり(『それでも、生きてゆく』)
菅野美穂(『蜜の味~A Taste Of Honey~』)
石原さとみ(『使命と魂のリミット』)
 

【 主演女優 】 このカテゴリは最後までどちらにしようか悩んでいたのですが、『蜜の味~A Taste Of Honey~』の作品としての失速と『家政婦のミタ』の作品としての完成を見届けて決定しました。菅野美穂ちゃんは第1話から驚きのお芝居を披露してくれていたし、最後までこの役を完璧に演じきってくれたと思います。しかし、彼女の奮闘が作品の出来に結びつかなかったのはちょっとかわいそうでした。それに対して『家政婦のミタ』は、松嶋菜々子さんの最終回でのお芝居によって作品が完成したと言っても過言ではありませんから、主演女優の役割を全うしたのは間違いなくこの方ということになります。『美しい隣人』は、仲間由紀恵ちゃんのお芝居で牽引したドラマだったということには、多くの方に同意していただけると思います。『使命と魂のリミット』(NHK)の石原さとみちゃんは、昔から天性とも言える存在感を放ってきた女優さんですが、お芝居も天才的に上手。特に感情表現の瞬発力がすばらしい。これとは対照的な役柄だった『坂の上の雲』(NHK)の季子役は、まさに彼女の「存在感」によって表現されたものだったと思います。

ジャニスカ的最優秀助演男優賞
 高嶋政伸
(『DOCTORS 最強の名医』)
 
 <優秀助演男優賞>
柄本明(『それでも、生きてゆく』)
長谷川博己(『家政婦のミタ』)
佐々木蔵之介(『僕とスターの99日』)
吹越満(『使命と魂のリミット』)
 

【 助演男優 】 こちらは迷わずこの方でした。『DOCTORS 最強の名医』の高嶋政伸さんは、主人公とライバル関係にある外科医という役柄で、主人公とは正反対のクセのあるキャラクターを好演していました。こういう役で主役に引けをとらない存在感を示してしまうのは流石です。その存在感がこのドラマを面白くし、終盤にかけてドラマを大いに盛り上げたのは間違いないし、沢村一樹さん演じる主人公の引き立て役という意味ではまさに「助演」でした。『僕とスターの99日』の佐々木蔵之介さんも同系統の役柄で、主人公をうまく引き立てていたし、このドラマのコメディ要素の大半はこの方が担っていました。役の幅がとても広い俳優さんだと思います。『家政婦のミタ』の長谷川博己さんはやっぱり上手です。どんな役にも対応してしまう器用さを持っていることが『家政婦のミタ』で確認できました。『砂の器』(テレビ朝日)の関川重雄役も強く印象に残っています。

ジャニスカ的最優秀助演女優賞
 高島礼子
(『ラストマネー-愛の値段-』『使命と魂のリミット』)
 
 <優秀助演女優賞>
臼田あさ美(『鈴木先生』)
薬師丸ひろ子(『全開ガール』)
大竹しのぶ(『それでも、生きてゆく』)
 

【 助演女優 】 高島礼子さんは2作品の合わせ技一本といったところです。『ラストマネー-愛の値段-』では、生命保険金をめぐる事件の中で、ひとりの女性の人生をそのたたずまいから滲み出すようなお芝居を観ることができました。高島さんの存在感によって作品が持つサスペンス性は大いに盛り上がったし、結果的に善悪では測れない、何ともやる瀬のない余韻を残してくれました。その後放送された『使命と魂のリミット』では、一転して主人公の成長を静かに見守る穏やかな母親役で、素直にそのギャップに感心してしまいました。薬師丸ひろ子さんと大竹しのぶさんは、自らのお芝居によって主演の若手俳優のポテンシャルを引き出していたところがあって、そういう意味でのベテラン女優の底力も思い知りました。

 

来年1月クールの連続ドラマの期待度ランキングは、できるだけ早い時期にアップしたいと思っています。ぱっと見た印象では、けっこう粒ぞろいのクールになりそうです。1年間、私のレビュー、ツイートにお付き合いいただきありがとうございました。来年もいい映画、いいドラマに巡り合えることを願いつつ。。。それでは皆様よいお年をお迎えくださいませ。。。


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Sho

ジャニスカさんのブログを最初に拝読したとき、「ああ、こんなにもドラマが好きな人が此処にもいた! ! ! 」と、ものすごくうれしかったことを覚えています。
ここ数年、テレビ自体をほとんど見なくなっていた自分は、ドラマが大好きな人間でした。
昔はよく、同じようにドラマ好きな友達と、「あのシーンの誰々の顔の向きの変え方が・・」とか、
「やっぱりあの役は誰々だよね・・」とか、夢中でしゃべりあいました。
私はほんの素人ですが、そういうやり取りをできる人を見つけた喜びは、本当に大きなものでした。

ジャニスカさんのドラマや映画のレビューは、私には気づかない視点が多々あり、又専門的な話も知ることができ、実に面白くためになりました。
そして、「ドラマ」「映画」というものを、ジャニスカさんがとても大切に思っていらっしゃることが
レビューを拝読するたびに伝わってきました。
少しでも良い作品を!という強い思いが、こちらにしっかり届いてきました。

ドラマ離れ、テレビ離れといわれ何年もたちましたが、それでも良い作品は作れるのだと私も信じています。ドラマや映画にとってジャニスカさんのような方の存在は、とても大事でありがたいものだと思います。

今まで生きてきて様々なドラマを観、ドラマに救われ、ドラマに笑い、ドラマに泣き、ドラマに何かをおそわってきました。
これからも、ジャニスカさんのたくさんのレビューを期待しています。
今年もたくさんのレビューを読ませていただき、又語り合っていただき、どうもありがとうございました。
本当に楽しかったです。

どうぞよいお年をお迎えください。

by Sho (2011-12-31 15:12) 

ジャニスカ

Shoさん、あけましておめでとうございます。。。
うれしいお言葉をたくさん頂戴して感激しております。
もう一昨年前ですか、「流れ星」のレビューにShoさんがコメントを寄せてくれて、
「ドラマを深く愛していることが伝わってくる」と書いてくださったとき、
最初はそんなに大げさなものでもないとも思っていたのですが、
こうやって本編を何度も観て、何時間もかけてレビューを執筆するのは、
自分が好きなものを多くの人に共有してもらいたいからなんだと思います。
振り返ってみると、「人の心を動かすもの(こと)」がどういうもの(こと)なのか、
学校の教科書には書いていないものを教わったのが映画やドラマだったのかもしれません。
我々はテレビ画面(スクリーン)に映っている「フィクション(虚構)」を観ているわけですが、
映画やドラマを作っている人たちの意志は紛れもなくそこに存在しているんですよね。
そういう作り手の意志を作品を通じて感じ取ることこそが映画やドラマを観る醍醐味だと思います。
また、作り手の不純な思いまでが正直に画面に刻まれてしまうのも映画やドラマだと思います。
Shoさんがおっしゃるように「人の心を動かすものは人の心しかない」と私も思います。
私は映画やドラマを観て感動すると、
この表現にはどんな人のどんな思いが込められているんだろうという興味に駆られてしまいます。
それは形のない曖昧なものなのかもしれませんが、これを作っている人がそこに存在している以上、
その答えも必ずそこに存在しているということに、なんとも言えないワクワク感を覚えてしまいます。
その答えを知りたくて、少しでも近づきたくて、こうやって文章にしているのかもしれません。
そして、これからもそうやって知る(感じる)ことができたものを多くの人と共有できればと思っています。

私はテレビドラマとはちょっと大げさに言えば、人生に潤いを与えてくれるものだと思います。
意味もなく泣いたり笑ったりすることによって、根拠はないけど明日も頑張れるような気がする・・・
あるいは、あのドラマが放送されていたときは自分はこういう状況だったなとか、
あの台詞に勇気づけられたなとか、時間が経ってからも新しい感慨を得ることがたくさんありますよね。
そして、そういった感想や感慨を多くの人と共有しやすいのもテレビドラマのいいところだと思います。
そういう意味でも人生の潤滑油になりうるのがテレビドラマだし、
いまだにそういうポテンシャルを秘めているのがテレビドラマという表現だと思います。
作り手の真摯な思いがそこに存在している限り、テレビドラマは不滅だと思います。
今年も作り手の思いが詰まった作品をたくさん観られることを期待したいですね。

私もShoさんと映画やドラマについて語り合えることを楽しみにしています。
今年は大河ドラマについて前向きなお話ができるといいですね。。。
ぶっちゃけるとあんまり期待してないんですけど・・・(^^;。今年もどうぞよろしくお願いします。

by ジャニスカ (2012-01-03 18:58) 

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