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(11)全開ガール [ドラマレビュー]

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『 全開ガール 』
最終回
( 2011年 フジテレビ 公式サイト
演出:武内英樹 脚本:吉田智子 出演:新垣結衣、錦戸亮、平山浩行、蓮佛美沙子、薬師丸ひろ子

鮎川若葉(新垣結衣)という稀有な主人公を説明しようとするときには、彼女の「価値観」と「生き方」を区別して考える必要があると思います。ここで言う価値観とは、彼女の生き方の背景にはなりうるものですが、必ずしも彼女の生き方そのものを定義するものではありません。若葉のどこが「全開ガール」なんだという意見があるようですが、そう思ってしまうのは、若葉の価値観のぶれを生き方のぶれと混同しているからで、これは若葉が自分の信じてきた価値観を前に迷ったり悩んだりする姿を表面的に捉えた意見に過ぎません。つまり、価値観が変わったからと言って、彼女の生き方そのものが変わるわけではないし、彼女にとっては自分の生き方を変えられるほど重要な価値観などこの世の中にはどこにも存在していないのです。いかなる価値観に支配されていようとも何事にも全力で取り組むという生き方だけは変えないところが若葉が「全開」たる所以であり、言うまでもなくそれこそが主人公最大の魅力だと私は解釈しています。

そのことを証明するかのように最終回では若葉の「ぶれない生き方」が巧みに描かれていたと思います。桜川昇子(薬師丸ひろ子)の追い落としを画策する新堂響一(平山浩行)に対して、若葉は最後まで翻意を促そうとしていたし、その新堂が桜川昇子の前に敗北したときも、新堂と一生添い遂げることを何の迷いもなく毅然と口にします。彼女がこれまで信じてきたお金と法律は絶対だとする価値観は、第8話と第9話のエピソードをもって完全に打ち砕かれてしまっているわけですが、だからといって一度決めたことは最後までやり遂げるという彼女の生き方がぶれることはなかったのです。だとすると、若葉が山田草太(錦戸亮)の胸に堂々と飛び込むためには、ひとつには新堂が自ら身を引くという外部条件が必須ですが、実際に新堂がそれを決意した背景には、挫折した自分をも見放さなかった若葉のまっすぐな生き方が彼には眩しすぎたということがあったかもしれません。今回の一件に代表されるように新堂の生き方とは決してまっすぐなものとは言えませんでしたから、若葉のまっすぐさに自分が応えられるのか、若葉を一番幸せにできるのが本当に自分なのか、その答えが出るまでにはそんなに時間はかからなかったでしょう。

一方で、若葉の立場からすれば、新堂が身を引いたからといって、素直にそれを受け入れるわけにはいかないということはすでに述べたとおりで、彼女自身が納得して堂々と草太の胸に飛び込むためには、さらに自分の中で自らの「生き方」と「実際の行動」に整合性をつける必要がありました。それを象徴しているのがチビ若葉(柳町夏花)が提示した「自己に問え」という墨書きであり、チビ若葉(=若葉の初心・根っこ)が若葉に再考を促したこととは、若葉が信じてきた価値観、選択してきた価値観の過ちを認めた上で、別の方向に向かって自分の生き方を貫くことは決して悪いことではないということです。ウェディングドレスを着た若葉が「親友」である桜川日向(谷花音)に「一番大切な人は?」と問われたとき、自分の生き方を貫くべき方向性は疑いようのないものになります。そこに身を引いた新堂からの電話がかかってくれば、もう若葉が進むべき道は決定的です。地味ですけど、このあたりの若葉の心情の変化を追いかけるときの順の踏み方というのは、大変緻密な計算が存在するところだと思います。

そして、私が最も感心しているのが、草太と結ばれた若葉が桜川法律事務所を辞めたことで、これはすなわち若葉が自身で選び、信じてきた価値観が彼女の初心からは逸れてしまっていたことを認め、自分の生き方の方向性を修正しようとする姿勢を端的に表現したものだと思います。若葉が桜川事務所に残留したとしても、視聴者はそれほど違和感を感じなかったかもしれませんが、上記のような緻密な計算を巡らせている作り手にとっては、これは絶対に譲れない描写だったと考えられます。高報酬が望める特許訴訟を担当して「マンハッタンの鷹」を目指すことに対して、もはや若葉は何の価値も見出せなくなりました。チビ若葉に指摘されて初心に還った若葉が弁護士として進むべき道は、法律を駆使して弱者を助ける「マチベン」だったのです。地味な紺のスーツに身を包み、ヒールが折れるほどに靴を履きつぶして仕事に向かう若葉の姿はとても生き生きしたものでした。その後の若葉のことを気にかけているはずの桜川昇子が裁判所の前で若葉とすれ違ったとき、目も合わさずに颯爽と歩いて行ったその姿は、「あなたと私は生きる道は違っても何事にも全力で取り組む生き方は同じ、対等な弁護士なのよ」、と若葉に語りかけているような気がしました。「生きる道」が違うことを象徴するかのように靴のヒールが折れている若葉は颯爽とはいかないけれど、二人の「生き方」はちゃんと重なっているのです。

私は若葉の「生き方」を掘り下げることはこのドラマを総括することにもなると考えています。したがって、本作の脚本およびストーリーについての考察は以上にしたいと思います。若葉と草太が互いにプロポーズする結婚式のシーンとル・シャトウのラストシーンについては、あまり細かいことを言わないで、ありのままを堪能するのが一番だと思います。どうか皆様の心に届いたそれぞれの感動を大事にしてください。

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このレビューでは、脚本と演出を中心に作品を掘り下げてきましたが、本作の成功を決定付けたもうひとつの重要な要素にも触れておかなければなりません。ふたを開けてみれば、主演のお二人は、この種のラブストーリーを作るとしたら、おそらく今現在で最高のキャスティングだったと言ってもいいでしょう。俳優さんには確実に「旬」というものがあって、人気と実力がぴったり重なる期間というのは決して長いものではありません。お二人の人気と実力は今がピークで、あとは下降線を辿るということを言いたいのではなくて、今現在の彼らの人気と実力でこそできる作品というものが必ずあって、それこそが本作だったということです。少し話はそれますが、私は昨年の春にフジテレビで放送された上野樹里ちゃんと瑛太くん主演の『素直になれなくて』の出来を心の底から残念に思っています。このお二人がラブストーリーで競演できる機会はあれが最初で最後のチャンスだったと言っても過言ではないからです。あのドラマの作り手は、あの時点で最高に「旬」のキャスティングを台無しにしてしまいました。

私は新垣結衣という女優は決して器用なタイプの女優さんではないと思っていて、初めての本格的ラブコメディにも難なく対応できましたというわけにはいかなかったはずです。この鮎川若葉という役柄については、彼女のキャリアの中でも最も苦戦したのではないかと想像しています。そういう意味では、彼女の実力はピークではなかったのかもしれませんが、このドラマを通じて彼女が女優として成長していくのが手に取るようにわかったし、最終的に若葉というキャラクターをしっかりと完成させたという意味では、このドラマの中にこそピークがあったかもしれません。

第1話のレビューでも触れたとおり、チーフディレクターの武内英樹監督は主人公を動かすことでキャラクターを表現しようとしており、この点はコメディ要素につながってくる部分ではありますが、ラストシーンの酔っ払いのお芝居に代表されるように、彼女のこれまでのイメージを考えれば割合うまく対応しているなという印象で見ていました。それよりもこの時点では全然想像できなかったことですが、鮎川若葉の複雑で奥行きのある人物設定に対応する方がよっぽど苦労したのではないかと想像しています。本作最大の特徴と言ってもいいのが、若葉の生い立ちを見せるシーンを多数盛り込んでいる点で、それら過去の描写というものが彼女が演じる今の若葉に直結してこなければなりません。一般的には、監督あるいは自らが想像することで作り上げていく、または場合によっては視聴者の想像力を借りてキャラクターを見せていくという、ある種の「曖昧さ」があるのが役作りであり、この場合、生い立ちというものは「解釈」の領域だと思うのです。しかし、本作の場合、その「生い立ち」が本に全部書いてあると言ってもよく、「今の若葉」には「小学生の若葉」との整合性が求められるばかりでなく、役柄の生い立ちを根底にした将来に対する考え方までもが一貫していなければならなかったはずです。長く女優という仕事をやっていても、ここまで過去・現在・未来の連続性を強く意識しながら役柄を演じる機会はそうあるものではないと思います。ちょっと大げさに言えば大河ドラマや朝ドラの主演ぐらいでしか経験できないことをこのドラマで経験したのであって、そのことは彼女のキャリアにとっては大変幸運なことだったのではないでしょうか。

新垣結衣ちゃんが鮎川若葉を演じることで到達した「成果」が端的に感じられるシーンが最終回にありましたので紹介しておきたいと思います。私は第9話のラストカットに代表されるように彼女が一瞬の表情で役柄の心情を表現できるようになったことをこのドラマを通じて実感していたのですが、今回見せた若葉の表情は一瞬というよりも「一連の表情」とでも言うべきものであり、若葉を演じるにあたって画面に映っていない部分で彼女がどれだけの努力をしてきたのかが伝わってくるような素晴らしい表情のお芝居でした。

若葉が桜川昇子に退職願を出すシーンは、若葉が部屋に入ってくる瞬間から「おっ!」と思わせるものがありました。改めて申し上げますと、本作には二つの流れがあって、当然のことながらひとつは若葉と草太の恋であり、もうひとつは若葉の人間的成長だったと考えられます。私は若葉の人間的成長の集大成となっているのがこのシーンだと思っていて、若葉にとっては事務所を辞めることよりも自分のことを誰よりも理解し、見守ってくれていた桜川昇子との決別の方が重要だったと考えられます。このシーンでは、昇子のもとを卒業し、新しい道を自分ひとりで切り開いていこうとする強い決意と、昇子とは別の道を歩むことを選択した寂しさ、さらには昇子への感謝の気持ちを同居させた複雑なお芝居が要求されたと思います。退職願を出した若葉に対して、昇子は一考した後にいつもの調子で答えます。

 「ちょうどよかった。産休のシッターも帰ってきたし、あなたの代わりならいくらでもいる」
「よかったです。日向さんにも先生にもいい加減辟易としていたので」
「褒め言葉と受け取っておくわね」

このような会話は何度となく二人の間で交わされてきたものであり、若葉が事務所を辞めることで完全に失われてしまうものです。そして、当然のことながら二人ともにそのことを実感しており、若葉も昇子も共通の想いを噛み締めながら口に出した言葉だと思います。この時の新垣結衣ちゃんの表情のお芝居が本当にすばらしい。口をつく言葉は憎まれ口であり、強がりなのに、その目にはしっかりと「寂しさ」が浮かんでいるのです。さらに最後となるこの種の会話を楽しんでいるかのように微妙に頬を緩めてもいます。

 「短い間でしたが、先生には本当に・・・」
「まだ何か?」
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この昇子の最後の言葉は、第1話で若葉と昇子が初めて会ったときに印象的に使われていた台詞であり、若葉の心中に去来したものは昇子とともに仕事をした日々だったに違いありません。私が高く評価しているのは、これらの若葉の複雑な心情というものが部屋に入ってきたときからすでに出来上がっていて、このシーンを通じて彼女が内なる感情を徐々に高めていっている点です。このあたりは薬師丸ひろ子さんのアシストも多分に感じられる部分ではありますが、いずれにしろ私としては本作中もっとも魅力的な若葉の表情を挙げろと言われれば、迷わずこのシーンを挙げるでしょう。

この一連のシーンで見せる結衣ちゃんの表情のお芝居の素晴らしさを1枚で伝えられる画像がなかなかキャプチャできなかったので、皆様にはぜひ結衣ちゃんの表情に注目してこのシーンを再度見直していただきたいと思います。上の画像は、若葉が深々とお辞儀をした後、彼女に微笑みかける昇子の顔を見た直後の表情です。私があえて1枚に決めるとすれば、これかなという表情です。ただ、どうか彼女がこの作品を通じて作り上げた鮎川若葉というキャラクターの集大成をもう一度しっかりと見届けてあげてください。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

プレビューに書いたとおり、私は放送が始まる以前はこのドラマに多くを期待していませんでした。しかし、第1話において武内英樹監督が見せてくれたテンポのいい演出が心地よく、いっぺんにこのドラマに魅せられてしまいました。そして魅力的な主人公と魅力的なストーリーを目の当たりにするにつれて、レビューにも自然と力が入っていきました。そのことはここまでレビューを読んでいただいている皆様にも伝わっていることだと思います。私はこのドラマに「全力」で向きあいました。それはスタッフと出演者がこのドラマに「全力」で取り組んでいることが伝わってきたからです。私はレビューを書くことで作り手がこのドラマにかける思いを知ることができたと思っています。もしかしたら一方的なものなのかもしれませんが、これからも作り手の想いを知りたい、近づきたいと思えるドラマに出会えることを願っています。

関連記事 : (10)全開ガール (2011-09-17)
(9)全開ガール (2011-09-10)
(8)全開ガール (2011-09-02)
(7)全開ガール (2011-08-24)
(6)全開ガール (2011-08-19)
(5)全開ガール (2011-08-13)
(4)全開ガール (2011-08-07)
(3)全開ガール (2011-07-27)
(2)全開ガール (2011-07-20)
(1)全開ガール (2011-07-15)


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bjhccr9585

初めてコメントします。息子がガッキーファンであり、また「パパとムスメの7日間」が大好きで、以来彼女の作品はほとんど観ています。ただこのドラマ、タイトルがいまいちなこともあり、最初はあまり期待してませんでした。内容もほぼ予想がつくし、そもそも最近の月9は・・・という印象でした。しかし、良い意味で私の期待を裏切ってくれました。確かに王道ラブストーリー(正統的すぎる?)かつ「やまとなでしこ」に酷似した部分はありますが、新垣結衣をこんなにコミカルに撮った作品は観たことないです。驚いたのは、第7話の冒頭、新堂先生が若葉のアパートを訪れるシーン。若葉が鼻をつまんで「あのお、家をお間違えじゃ」、新垣が案外さらっとやってのけたことに女優としての成長を感じました。もちろん、錦戸君や子役の演技も光ってましたし、テーマ曲の「ツブサニコイ」も歌詞が主演2人の心境をうまく描写していますよね。笑わせるところは笑わせて、しめるところはきちんとしめる、そんな心地よいドラマでした。
全11話を通じて、印象に残ったシーンを2つ挙げさせてください。一つは、第7話のラストシーン。このシーンは「やまとなでしこ」でも該当するシーンがなく、どういう展開になるのかと思いましたが、若葉と草太の距離感、セリフ、カット割り、エンデイングテーマ曲の挿入のタイミングなど、すべてにおいて素晴らしいシーンでした。若葉の「ビ―太郎をあなたが幸せにすればいい。ただそれだけです。」 短いセリフでしたが説得力のある心のこもった言葉でした。
あと、個人的には、最終話の最後のカットも好きです。この2人には、豪華な結婚式より、庶民的なレストランの方が似合っています。もともと新垣結衣は、(笑顔は素敵ですが)、感情表現は必ずしも上手くないと思っていました。彼女の最大の弱点は、声質にあり、大声で怒鳴ったり、叫んだりするには向いていません。しかも本作は、彼女の最大の武器であるガッキースマイルを封印する必要があり、ファンとしては、イライラすることが多かったでしょう。でも最後の最後にそれまでのもやもやを払拭するかのような彼女の最高の笑顔が見られたと思います。演技とは思えないくらいの本当の恋人同士の笑顔でした。
貴殿の詳細な解説には、頭が下がります。近年は、視聴率低下→スポンサー離れ→ドラマ制作費削減、といった感じでドラマ業界は厳しい環境があるようですが、新たな良質なドラマの出現を期待します。
by bjhccr9585 (2011-09-24 22:02) 

ジャニスカ

お読みいただきありがとうございました。
ひとつ断っておきますが、私はこのドラマを「解説」したつもりはありません。
あくまでも客観的な立場からこのドラマを「批評」したつもりです。
常に作り手の意図を精一杯汲み取ることを目指していますが、
書いたことがすべて的を射ているとは思っていません。
私は「解説」などということができる立場にはいないし、
そんな偉そうなことをしているつもりもありません。

by ジャニスカ (2011-09-24 22:43) 

ジャニスカ

怪しい探麺隊さん、毎回nice!をありがとうございました!m(_ _)m

by ジャニスカ (2011-09-25 07:58) 

げん

ジャスニカさんの「批評」に感服して、全て(全開ガールのですよ・・・)読ませていただきました。

最終回の「1年後」で、若葉の靴のヒールが折れてヨタヨタと歩く姿を観て、「どうして格好悪い
描写をするのだろう?」と疑問でしたが、ジャスニカさんの「地味な紺のスーツに身を包み、
ヒールが折れるほどに靴を履きつぶして仕事に向かう若葉の姿はとても生き生きしたものでした。」
との文章を読んでナルホド納得した次第です。ありがとうございました。

颯爽と去っていく昇子に対して、ヨタヨタと階段を登っていく若葉。
それは若葉の愚直な生き方を象徴していて、実に美しい姿なのではと考え直すことが出来ました。
by げん (2011-10-04 15:11) 

げん

大変失礼致しました。
「ジャスニカ」さんではなく、ジャニスカさんですね。
お名前を間違えるとは、本当に申し訳ありませんでした。
by げん (2011-10-04 15:32) 

ジャニスカ

げんさん、私の文章を丁寧にお読みいただきありがとうございました。
私はそれなりに時間をかけてわかりやすい文章を書くことを心がけているつもりですが、
すべての人に「真意」が伝わる文章を書くのは難しいなと痛感していたところでした。

私もげんさんがおっしゃるように
あのシーンでヨタヨタと階段を登っていく若葉の姿はとても「美しい姿」だと思いました。
颯爽と歩く昇子の姿との対比はそんな若葉を際立たせるすばらしい演出だったと思います。
このドラマに限ったことではありませんが、台詞や映像の表面しか見ないで、
「作り手の真意」を見ようとしないのはとても寂しいことだと思います。
良質な作品というのはひとつひとつの台詞や絵に必ず深い意味があります。
私はこのブログを通じて、作り手の意図を積極的に汲み取ろうとすることこそが、
映画やドラマを観る醍醐味だということを伝えていきたいと思っています。

若葉と昇子の関係は中盤ぐらいから、それこそ表面を見ただけではわからない、
とても奥が深いものに変化していったと思います。
後段の結衣ちゃんのお芝居について触れたところで取り上げたシーンがその集大成だと思います。
この二人の関係は、言葉で感謝の気持ちを伝えるとか、ねぎらいの言葉をかけるといった、
上司と部下あるいは年長者と若輩者というような普通の人間関係を超越していているんですね。
このシーンでは二人が目に見えない精神的な絆で繋がっていることが表現されていたんだと思います。
このシーンがあるからこそ、その後のシーンで言葉を交わすどころか、
目も合わさずにすれ違う二人の姿に表面的な絵を見ただけでは汲み取れない、
とても深い意味が付与されるんだと思います。

若葉と昇子の関係って、ガーデンチャペルのシーンやル・シャトウのラストシーンに比べたら
表現上はとても地味ですけど、だからこそ取り上げておかなければならないと思いました。
そこを共感していただけたのはとても嬉しいことです。

「ジャニスカ」は今となっては出所不明のHNですのでお気になさらないでください(^^;。
機会がありましたら他のレビューも読んでいただけたらうれしいです。
改めて私の文章をお読みいただきありがとうございました。m(_ _)m

by ジャニスカ (2011-10-04 19:28) 

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