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(1)大切なことはすべて君が教えてくれた [ドラマレビュー]

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『 大切なことはすべて君が教えてくれた 』
第1回
( 2011年 フジテレビ 公式サイト
演出:西浦正記(FCC) 脚本:安達奈緒子 出演:戸田恵梨香、三浦春馬、武井咲

このドラマ最大の欠陥を指摘しておきます。
主人公二人が最初から恋人同士というのは、はっきり言ってラブストーリーではタブーでしょう。
その意味ではこのドラマが普通のラブストーリーではないということが十分に伝わってきましたが、
その結果として主人公に感情移入できないとなれば、これは致命的です。

主人公二人が結婚を控えた恋人同士であることを印象付けるために
序盤、二人が桜の木の下で肩を寄せ合うシーンがありましたが、
我々はこのシーンをどういう気持ちで見守ればいいのでしょうか。
いきなり事実だけ突きつけられても、「へぇー」としか言いようがありません。

私は『流れ星』のレビューで、このドラマの成功がテレビドラマ全体にいい影響を与えていくはずだと申し上げました。
とは言え、私もその影響がすぐに目に見える形で現れるとは考えていませんでしたし、
ましてや次クールのドラマにそれを期待してはいけないとは思いつつも、
『流れ星』の後の月9を担うこのドラマをそういう目で見てしまうのは当然のことだとも思います。

チーフディレクターの西浦正記さんは、昨年は『コード・ブルー』の演出を担当した方で、
医療ドラマでとても重要な緊迫感や目まぐるしく変わる状況といったものを巧みな編集で見せることに成功していました。
しかし、まったく同じ手法をこのドラマに持ち込んではいけません。
私はTBSの『冬のサクラ』でもまったく同じ事を感じていて、チーフディレクターの山室大輔さんが、
昨年担当した『新参者』とほとんど同じ手法で演出していると感じてしまったのは偶然でしょうか。
この二つのドラマに共通するのは冒頭部分の複雑なカット割で、
それぞれ医療ドラマと刑事ドラマの手法をそっくりそのまま使用してしまっています。

私は『冬のサクラ』については冒頭5分で見るのをやめましたが、
興味本位でアバンタイトルのおよそ3分間のカット数を数えてみました。ざっと数えたものですけど、なんと76カットです。
これを1時間番組の賞味に換算するとおよそ1000カット。バカじゃないの?と言いたくもなります。
およそ3秒で1カットですよ。初回はディレクターが頑張っちゃうのはよくあることですけど、それにしてもやりすぎです。
少なくとも私はあんなもの(=監督の自己満足)に3ヶ月も付き合うつもりはありません。

他方、この『大切なことは君が教えてくれた』の冒頭5分で私が気がついてしまったのは、このドラマの奥の「浅さ」です。
はっきり言って、このドラマは『流れ星』のように、我々に対して想像力を要求するタイプのドラマではないでしょう。
むしろ作り手が視聴者に「こう感じろ!」と要求するタイプのドラマだと思います。
あれだけ目まぐるしくカットが変わってしまっては、視聴者が想像力を働かせる暇(いとま)がありません。

先に取り上げた二人が桜の木の下で肩を寄せ合うシーンがその最たるもので、
このドラマの作り手はあのワンシーンで「この二人恋人同士なんで、ヨロシク!」と視聴者に強要してしまいました。
また脚本的には後半、柏木修二(三浦春馬)が担任クラスの生徒に自分の恋愛感を語るというシーンを無理やり作っており、
あれだけ冗長に主人公に語らせてしまっては、これも「こいつこういう男なんで、ヨロシク!」という強要でしかありません。

このドラマのどこに我々が想像力を働かせる余地があったでしょうか。いや、ひとつだけありました。
生徒の佐伯ひかり(武井咲)です。彼女の過去や彼女の言動の背景は、非常に興味深いところでしょう。
私がこのドラマを見続けるモチベーションは彼女しかありません。
そこには演じている武井咲ちゃんへの興味も大いに含まれます。

武井咲ちゃんが出演しているラジオ番組を聴いていると、
彼女が女優をやっている時とのギャップには本当に驚いてしまいます。
当たり前ですが、彼女はまさに役柄を「演じている」のです。
俳優さんや女優さんにとってこの「ギャップ」は非常に重要で、
最後の忠臣蔵』でべた褒めした桜庭ななみちゃんにもそのメイキングを見ていて同じものを感じていました。
俳優という職業は、この「ギャップ」がなければ成立しない仕事なんだと思います。

しかし、このドラマには役柄を「演じていない」俳優が一人だけいました。三浦春馬くんです。
彼のこのドラマにおけるお芝居は私が予想した通りのものでした。
つまりワンパターンというやつです。「柏木修二=三浦春馬」でしかないのです。
おそらく彼はこれまで「役作り」というものをほとんどしたことがないんだと思います。
なぜなら彼がこれまでの仕事で要求されたのは、「三浦春馬」というイメージであって、
本当の意味での役作りを要求されたことがないんだと思います。
その意味では多少の同情の余地はありますが、彼が今まさに俳優としての真価を問われているのは間違いないでしょう。

関連記事 : (10)大切なことはすべて君が教えてれた(2011-03-30)
(9)大切なことはすべて君が教えてれた(2011-03-24)
(8)大切なことはすべて君が教えてれた(2011-03-09)
(7)大切なことはすべて君が教えてれた(2011-03-03)
(6)大切なことはすべて君が教えてれた(2011-02-23)
(5)大切なことはすべて君が教えてれた(2011-02-16)
(4)大切なことはすべて君が教えてれた(2011-02-09)
(3)大切なことはすべて君が教えてれた(2011-02-01)
(2)大切なことはすべて君が教えてれた(2011-01-25)


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ゆんママ

はじめまして。
流れ星のレビュウから拝見しています。
いつも切り口の専門的な感じになるほど~と驚きながらよませてもらってます。
私は演者を若いころに少しやっていて、
自分でもなかなか素直にドラマや映画を楽しめないのでこまっています・・笑
このドラマ、3話からは戸田さんの目線に変わるというのでもう少し見続けようかなとはおもいますが、なにがやりたいのかわからないし、想像の範囲でおさまるのならあまりにもそこが浅い。
月9には流れ星まで、本当に腹がたっていて、視聴率のとれるキャストだけおさえてあとは評判気にしながらふらふら脚本もかわる、視聴者をバカにしてキャストの経歴にも汚点を残すような作品づくり。
でも流れ星で素晴らしい結果をだせたし、今期も期待してました。
でもどうでしょう・・?
SPECではじけた恵梨香ちゃんがわざわざやるべき役なのか。三浦くんに無理をさせるくらいなら他にいくらでもいるだろうに・・と、キャストに??です。
三浦くんは松潤のようにつぶされてしまわないか心配です。
演技力で勝負できない、でも旬で大事にしてほしい彼らがふびんです。
ファンのひとにおこられそうですが・・・
唯一すくいなのは、生徒たちがいきいきとうつしだされていることでしょうか。
でも、生徒たちがじつはおそろしいんだよというのももうあきてきました・・笑
長文失礼しました。
これからもたのしみにレビュウよませてもらいます!
by ゆんママ (2011-01-19 08:24) 

ジャニスカ

ゆんママさん、はじめまして。コメントありがとうございます!

私はこのドラマのクオリティについてはすでに見切っているところがあって、
このドラマが何をやりたいのかは一応理解しています。本文に書いたとおり「浅い」のです。
このドラマのテーマは難しく考える必要はなくて、おそらく皆さんが考えている以上のものではないと思います。
というわけで、おっしゃるように、主演のお二人の経歴にあっては、
なかったことにしたいドラマになりそうな予感があります(^^;。

ただ、戸田恵梨香ちゃんは、第1話ではキャラクター表現のチャンスは限られていた中で、
キュートな女性の片鱗をしっかりと表現していたのは流石だと思いました。
一方で、三浦春馬くんは今無理をしないと俳優としての才能を開花させることはできないと思います。
彼の場合はまだまだ作品のクオリティのせいにできるほどの俳優ではないと思います。
またまたしれーっと厳しいことを言ってます・・・(^^;。
彼のファンは「三浦春馬」が見られればいいので、
俳優としてどうこうという視点は持ち合わせていないのではないでしょうか。
彼がそういうファンの存在に甘えてしまうと、俳優としては木村拓哉さんのような道を歩むしかないでしょう。
その場合は事務所の強力なバックアップが不可欠ですが・・・。

演者の視点を持ち合わせているということは私などには羨ましい所ですけど、
だから楽しめないというお気持ちもわかる気がします。
演出について一家言持っていると、好きな俳優さんが出ていても観られないドラマはありますから。
『SPEC』がそうでした。

私もこのドラマの見所を見出すとすれば生徒たちの活躍だと思っています。
まだこのドラマのレビューを継続して書いていくかは決めていませんが、
書くとすれば酷評になるか、生徒を演じてる若い俳優さんたちを褒めることになりそうです。
またコメントお待ちしてます!(=´ー`)ノ

by ジャニスカ (2011-01-19 22:18) 

Sho

「冬のサクラ」がちょっと登場したので、その部分だけ。
私も途中で見るのを止めました。
耐えられませんでした。
なんという進みののろさ。
また記憶喪失かよ?
その場面の使い古された感じ。
草なぎ親子の不自然さ。
今井美樹の疲れきったおばあさんのような容貌。
これがこの先、どう「ラブストーリー」になっていくのでしょうか?(笑笑笑)
時間の無駄でした。
by Sho (2011-01-19 23:30) 

テンコ

ジャニスカさん、こんにちは。
今回、月9はパスするつもりでしたが、前の録画予約を解除していなかったために、録画されていましたので、ちょっと観てみましたが、やっぱりダメでした。
なるほど~、医療ドラマの演出をされた人が同じように撮っているようなのですね。
カットがめまぐるしく変わり、緊迫感がやたらにあるなと思いました。
内容もまだ彼らに感情移入できていないうちから、色々と押し付けがましいなあと思いました。
とにかく、若すぎる!教師するには、三浦春馬君は20歳だとかで、それで人気ある教師だと言われるなら、せめて2,3年ほどのキャリアが必要だろうけど、どうみても新任教師にしか見えず。設定は26~7歳くらいなのでしょうか??

>はっきり言って、このドラマは『流れ星』のように、我々に対して想像力を要求するタイプのドラマではないでしょう。
むしろ作り手が視聴者に「こう感じろ!」と要求するタイプのドラマだと思います。

そうなんですね。だから、嫌な感じがしたんですね。
初めから恋人である設定で、恋愛ドラマではないらしく、説教がましく、何かを教えていただくようなテーマなのでしょうか、完璧に見えた人生にほころびができたとか、語っていたところから、すでに白けてしまいました。
なんとなく、冒頭部分から「素直になれなくて」を思い出しました。


by テンコ (2011-01-20 10:42) 

ジャニスカ

Shoさん、TBSのドラマなんか見るもんじゃありませんよ!(^^;

「冬のサクラ」の演出についてはフジテレビも五十歩百歩なので、これ以上は言いませんが、
やっぱりTBSのプロデューサーは何か勘違いしているようです。
韓国のヒットドラマ「冬のソナタ」の影響を公言してしまうなんてどうかしているでしょう。
しかも、遥か昔にTBSドラマの一時代を築くのに貢献した今井美樹さんを引っ張り出してくるところは、
この前も触れたどうでもいいプライドが現れたものでしょう。
初回はチェ・ジウさんまでキャスティング・・・
どうせならチェ・ジウさん主演でドラマを作ってみろよ、と言いたいところです。

もうひとつの新ドラマも「・・・」ですし、あとは「水戸黄門」と「渡鬼」って・・・
TBSは日に日にその存在価値を薄めています。

by ジャニスカ (2011-01-20 22:03) 

ジャニスカ

テンコさん、おはこんばんちは~(^^)

このドラマの冒頭の複雑なカット割については、
まったくもって意図が不明だった「冬のサクラ」とは違って、それなりに意味はあったと思います。
ただ、監督の「どうだ、オレ編集うまいだろ」という自己満足が見え隠れしているのは同じです。

三浦春馬くんと生徒の絡みはちょっと見ていられませんよね。
確かにこれは彼のお芝居の力量以前の問題かもしれません。
私はこの役には、成宮寛貴くんがぴったりだと思うのですがいかがでしょうか?
年齢およびキャリアという観点からも、戸田恵梨香ちゃんとのバランスでも、
キャスティングだけ見ればいいドラマになりそうじゃないですか?
スケジュールは空いてそうなのに本当に惜しいです。
もちろん内容は別問題なので、主演を代えればいいドラマになるというものではありませんが。

>説教がましく、何かを教えていただくようなテーマなのでしょうか

そうですね~。我々はこのドラマから何かを学ばなければならないようです。
ただし、それが説教になるようなら、
我々はこのドラマを見ないという選択ができるということを製作者には肝に銘じて欲しいところです。

by ジャニスカ (2011-01-20 22:04) 

あおによし

はじめまして「流れ星」で初めてジャニスカ様のレビューを拝見しまして
ドラマと同じぐらい感動してしまった者です。

さて前作の「流れ星」と真逆の印象を「大切なものは・・・」に感じてしまいました
健吾と梨沙は犯罪になりかねない嘘をついているのに、何故か人の真の善意と真剣さ自己犠牲が
伝わって来たのに対して、柏木先生の嘘には保身のいやらしさしか伝わってこない
もちろんストーリーとしてはこれからなんでしょうが、連ドラ1話のつかみで
こんなのが主人公かと思うとがっかりさせられます。
それから教師として、生徒間の恋愛やセックスに関して全然指導になっていませんでした
個人的な体験で恐縮ですが
私の高校時代は子供が3人いる保健体育の先生が、セックスすること妊娠出産そして子育て
についてどんだけ感動的に語ったことか・・・(笑

このドラマは人の内面のいやらしさを見せたいのでしょうか?
人生経験も未熟な先生に何をさせたいのやら、表面的なさわやかさとは裏腹に
不快なストーリーが続くと思うと、残念でなりません。
by あおによし (2011-01-21 11:06) 

pika

ジャニスカさん、こんにちは。

流れ星のスタッフブログには最終回が放送されてからも熱いコメントが寄せられ続け、ドラマは終了したにもかかわらずつい先日ブログが更新されました。

いくつか連ドラにかかわっているけれどここまで反響がすごいことがあっただろうかと、スタッフさんも驚いているようです。

流れ星のどんなところがここまで視聴者の心を動かし、今なお大切な宝物のようにドラマのことを想っているのか。制作関係者の方に伝わればうれしいですね。

今クールのドラマにもこのような反響があるのかどうか。
それによって今後のドラマ作りにまた何らかの影響があるといいなと思います。


by pika (2011-01-21 14:08) 

ジャニスカ

あおによしさん、はじめまして!
私の文章を読んでいただき、「流れ星」の感動を共有できたことは何より嬉しいことです(^^)。

おっしゃるとおり、柏木の生徒に対する指導は全然成立していません。
それもそのはず、本文でも触れましたが、
あのシーンは柏木に自分の恋愛感を語らせるために無理やり作ったシーンだからです。
つまり、あれは純粋にキャラクター表現のためのシーンでしかなく、
教育的観点は最初から考慮していないのです。
このドラマは今後も主人公二人が生徒に対して語りかけることで、
キャラクターを表現したり、物語を展開させたりしていくでしょう。
これはこのドラマが学園ものでなければならないひとつの大きな理由だと思います。

このドラマが、いわゆる「つかみ」に大失敗したのは間違いありません。
特に「流れ星」で大きな感動を味わった人たちにとっては、受け入れがたいドラマということになります。
「流れ星」を好きな方がこのドラマを好きになることはまずありえないと思うので、
無理して見る必要はないと思います。
私は最後まで見ますが、私の目的は、悪いドラマのことも知らないと、
いいドラマに出会ったときに的確な文章を書けないという想いがあるからです。

>このドラマは人の内面のいやらしさを見せたいのでしょうか?

このドラマの作り手はそんなに深いことは考えていないと思います。
仮にそうだとしたら、大成功ですから・・・(←皮肉です、、、)。
このドラマが見せたいのは、
一人の女子生徒が主人公二人の関係をかき回していくという表面的なドラマでしかないと思います。
ズバリ、主人公二人は最終的に結婚しますよ。あ~言っちゃった・・・(^^;。

by ジャニスカ (2011-01-21 22:18) 

ジャニスカ

pikaさん、こんにちは。
そうでしたか、本当の意味でいいドラマとはそういうものだと思います。
このブログの「流れ星」のレビューにもいまだに多くの方に訪れていただいています。
使い捨てのようなドラマが多い中で、「流れ星」というドラマは大げさでもなんでもなく、
永遠に我々の心に刻まれていくドラマなんだと思います。
製作者にはそういう視聴者の想いをしっかりと汲み取って、
次のドラマにフィードバックしてもらいたいですね。
我々の想いが製作者に届いているかどうかは、
とりあえずは、中野Pか編成の金井Pの次回作を見て判断することになるでしょう。

by ジャニスカ (2011-01-21 22:20) 

むーにゃ

ジャニスカさん、こんにちは。録画しておいた「大切なことは… 」を今、観終えたところです。感想は、なんか、疲れた~って感じです。すごく豪華なキャスティングで、誰を中心に見たらいいのか、少し戸惑いました。W主演ということなので、三浦春馬君と戸田恵梨香ちゃんが、中心のドラマなんだろうけど、何故か、武井咲ちゃんばかりが印象に残っていて、観終わった後、変な感じです。彼女には、謎が多すぎます。その謎の部分には、確かに興味をそそられますけど、少しはヒントがないと、次回への興味には結びつかない気がします。それが、『なんか、疲れた~』って感じちゃう理由なのかな。
私個人の今後への期待としては、戸田恵梨香ちゃんの強さが、三浦春馬君をどう変えていくか、ということですが、いい(優秀・素敵な)先生と評判の彼が、その評判を落とすのか、それから這い上がって、真のいい先生になれるのか、話の流れとしては、そこなのでしょうか?視聴者目線は、やはり三浦春馬君に合わせて見るべきなのでしょうか?本来は役名で語るべきなのでしょうが、あまり印象に残っていなくて、役者さんのお名前で感想を述べさせていただきました。
by むーにゃ (2011-01-23 18:35) 

ジャニスカ

むーにゃさん、こんにちは~。
「流れ星」のようには観ていられませんね、このドラマ、、、
頭で考えながら観なければならないところが疲れるんでしょうね。

戸田恵梨香ちゃんが演じている役柄は、そんなに強い子ではないと思いますよ。
むしろ今後の方向性としては彼女の内面の弱さが露呈していくのではないでしょうか。
このドラマは、主人公それぞれが自分の内面の弱さと向き合い克服していき、
二人がそれを乗り越えた先に初めて結婚が見えてくるという話だと思います。

それと、このドラマの教育関係のパートにはあまり期待しない方がいいと思います。
第1話を見る限り「教育」についての描写は杜撰ですから、
そこを真面目に考えようとするとこのドラマの本筋を見失うと思います。
作り手は「いい先生=生徒に人気がある」程度にしか考えていないはずですから。

>視聴者目線は、やはり三浦春馬君に合わせて見るべきなのでしょうか?

こんなことを言ってはなんですが、誰にも合わせる必要はないと思います。
というのも、このドラマの作り手は第1話において、
視聴者を登場人物の誰かに感情移入させる方策を一切施していないんです。
つまり、作り手が我々に要求しているのは、
表面的なドラマを楽しんでください、ということなんだと思います。
私にはそんなドラマが魅力的だとは到底思えませんが、、、

このドラマの作り手は「流れ星」と同じぐらいリスキーなことをしていると思いますが、
残念ながら、これは裏目に出るパターンではないでしょうか。
by ジャニスカ (2011-01-23 21:40) 

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